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ザ・キング永遠の君主見終わりましたが……….辛口の感想です

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ザ・キング永遠の君主 The King Eternal Monarch 全16話(2020年 韓国SBS Netflix)

  • 監督:ペク・サンフン 「太陽の末裔」
  • 脚本:キム・ウンスク 「鬼 トッケビ」「太陽の末裔」「ミスターサンシャイン」
  • ジャンル:ファンタジーロマンス
ドラマの概要

2020年春、平行世界の門が開く―――
初めて行く所なのに行ったことがあるような気がする場所や、初めてすることなのに前に同じ事をしたことがあるような気がする感じ。
私たちはそれをデジャヴといい、現代医学はデジャヴを知覚障害の一種だとする。
ところがそれが脳の錯覚でないなら…

私たちがほんの少し、宇宙の秘密を垣間見たのなら?―――
誰でも一度くらいは考えてみたことのあること。
移民したい。生まれ変わりたい。人生終わった。
誰でも一度くらいは思うこと。
私もあんな車に乗ってみたい。私もあんな家に住んでみたい。私もあんな財閥一家に生まれていたら。
そんなあなたの耳元に誰かが囁く。

私よりマシな人生を歩んでいるもう一つの世界の私とあなたを変えることができたら、あなたはその人と人生を変えられますか
私の人生。私の人。私の愛。その全てを捨てる選択。
もちろん自分自身すらも。平行世界の自分がどうなるのかは絶対に聞いてはいけない。

神は人間の世の中に悪魔を放ち、その悪魔は平行世界の門を開けてしまった。さあ、あなたはどんな選択をするのか。
露骨な質問と邪悪な答え。だから魅惑的な本作は、平行世界からこの世界に来た次元の門を閉めようとするイ・ゴンと誰かの人生。
人を…愛を守ろうとする刑事テウルの協力が時にはドキドキ、時にはクールな次元の違うロマンスファンタジードラマ。(SBS HPより)


この「ザ・キング永遠の君主」は、イ・ミンホさんとキム・ゴウンさんでなければ、6話で視聴をやめていたかもしれない。というよりも、このお二人や、俳優陣の熱演でどうにか視聴率やNetflixのランキングを確保できたのだと思います。とにかく、このドラマは何を描きたいのかを考察したくてずっと視聴してきましたが、不可解な部分や説明不足が多すぎて、消化不良を起こしています。

SBSのHPにある様に、「宇宙の秘密」を垣間見て、デジャブを感じる様なファンタジーに溢れたドラマという企画意図とは、かけ離れています。
「宇宙の秘密」なんてオブラートに包まれた漠然としたイメージではなく、ドラマに出てくる専門用語やセリフは、数学の好きな方でなければ理解できない内容です。イ・ゴンは数学者ですがね。

「ドラえもん」の世界と比較してしまいましたが、あのアニメと同じ様に複数ある時間軸の世界、パラレルワールドを描きたかったのでしょうが、そのパラレルワールドの時間軸がどうも「時空間で、時間の流れが乱れて捻れてしまっている空間」つまり時間の進行と退行が入り乱れて起きていることへの説明がなく、次元の扉「萬波息笛( マンパシクジョク )」を持つ者、イ・ゴンとイ・リムだけがその交差した世界を行き来できるのかと思ったが、回を重ねるごとに入り乱れ、タイムスリップなのか、フラッシュバックなのか、とにかく視聴者を混乱させてしまったのが一番の問題だと思います。ヨーヨー少年も行き来できる様で、この2つの世界の均衡を保つ神の化身の様な存在の様ですね。間違いなのかな?

イ・ゴンが、テウルのIDカードを謀反の日から持ち続けていたのは、どうもタイムスリップらしい?

2020年に(10話)に会いにきてキスして花束を渡したのもタイムススリップしてきたゴン………でももっと複雑な様な気がしてしまう。 0と1の間にいないと、自由に時空間を短時間で動けないという様な説明もありましたから。一番の疑問は、感情と記憶の問題です。10話のキスシーン、唐突すぎて唖然としただけでした。

トッペルゲンガーの一人に稲妻の模様と痛みが襲う場合、もう一人は、死んでいる。イ・リムもソリョンも悪魔になったのだから仕方がない。でも何故にイ・ゴンにあるのか? もう一人が殺されてしまった時に現れる稲妻模様と考えたら理解できるけれど。人生を人間が勝手に変えた人間には出るのか?

簡単なあらすじ………………………..

1994年、冬の大韓帝国、伯父イ・リムは、謀反をおこし腹違いの弟の皇帝を殺害する。これを目撃した皇太子イ・ゴンは立ち向かうが、イ・リムは彼までも殺そうとした。この日、イ・ゴンは父を亡くしたが、萬波息笛の半分と2019年11月11日発行のチョン・テウルと名前の書かれた身分証明書が手元にあった。25年後、神秘の次元の扉を通じて2019年大韓民国にやってきたイ・ゴンは、そこで25年間、気になっていた身分証明書の持ち主、チョン・テウル(キム・ゴウン)に出会う。何故ゴンの手元にテウルのIDカードがあるのか、何故リムは謀反を起こ萬波息笛の半分を奪ったのか。大韓帝国と大韓民国のパラレルワールドを行き来して解明しようとする皇帝ゴンとテウルの活躍のドラマです。

ザ・キング永遠の君主 8話まで視聴して

8話までの感想です。この2つの世界がどの様に展開していくのか? 背景が複雑で相関図まで作ったけれども、理解できない状態でした。映像、OSTはとても重厚さがあって魅力的なのですが、ストーリーが把握できなくて( ͒˃̩̩⌂˂̩̩ ͒)

個人的にハイライトなシーン

難しい難解な用語を集めてみました
  • 0と1の間
  • 素数
  • レオンハルト・オイラー 数学者  数学者とは、量、構造、空間などのパターンを探し、新しい予想を定式化して真理を確立することを研究している人。物事のパターンを探す人、元素に法則がある様に、素数にも何らかのパターンがあるかどうかを研究した学者で、円周率と自然数、自然数と素数、この数式がイコールで繋がるということを判明させた人。 宇宙の謎と素数の神秘性を説いた人。
  • 時間軸  相対性理論での縦軸のこと 空間的な長さに変換したもの 横軸は、空間。 重力量子理論  相対性理論によって明らかにされた学問的に確立された定説、概念
  • 4次元 5次元への世界への理解
  • タイムトラベラー/タイムスリップ  同じ時間軸でしか起きない現象。 時間の流れとは、状態の変化の程度を測る道具的な概念として人間が都合良く定義したものです。ですから時間軸の本数は状態の変化の取りうる場合の数の事で、もしも過去の行いが未来に直接影響を及ぼし、未来が過去によって完璧に予測可能ならば時間軸は1本という事になると学んだ気がするのですが。
  • トッペルゲンガーの登場
  • パラレルワールド 無数の平行・並行世界のある世界、 時間軸が多数ある世界。その世界が関わることはない。互いになんの干渉もないので互いの存在を知ることはない。関わったら唯一の世界になってしまうから。
2つの世界の亀裂と時間停止の法則・・・11話で停止する時間を分析していたゴン

止まった時間を認識できるのは、ゴンとリムのみです。ゴンは、テウル、ウンソプ、ヨンを移動させます。リムは、ルナやソリョン総理を移動させますが、彼の計画を成功させるために2つの世界の人間の多くを移動させています。なので、ゴンが気がつくまでにたくさんの停止する時間があったのでしょう。停止する時間を美しい映像で表現したかったのは、わかりますが、これがかえってこの停止する時間に何かあるのかって、またもや疑問や複雑さを増した様に感じます。だいたい、「素数の平方根に増えている。この速度なら62回目で1日止まり、テウルと私の世界が永遠に停止する瞬間がくる」なんてよくわからないし、(数学苦手なので)視聴者は、この先どうなるのかって不安を煽る流れを造り出しているかのように感じました。

光化門での出会い

公園での時間:数えていない

大韓帝国中庭の池:121秒(約2分)

大韓民国・ヨンに証明:841秒(約14分

● 大韓民国・焼肉屋:961秒(約16分)
● 大韓帝国・新年の挨拶:2209秒 (約37分)
教会の前:4489秒(約75分)

主人公二人のロマンスに酔えた方々には、素敵なドラマだったでしょうが、過度なPPLや、反日的な描写など、ドラマの展開以外にも色々な物議を醸し出したドラマだと感じました。とっても消化不十分で、質問や、お尋ねしたいことが多いドラマです。6話の軍艦に乗ったゴン皇帝のエピソードは、このドラマに必要なシーンだったのか? こういうシーンで話題性を、視聴率を取りたかったのか? 利用された側は不快です。

大韓民国と大韓帝国の2つの世界に登場する人物や背景が複雑すぎだし、人数も多くて、肝心な二人の心理描写まで気が回りません。テウルが、ゴンへの好意への伏線が弱くて、いきなりロマンスが始まってしまいなんか全く感情移入できないまま、回は進み、ゴンとテウルのロマンスをただ見物している感じでした。二人の素敵なシーン、キム・ゴウンさんの涙の表情や、さりげない笑顔などの演技力にはびっくりしたのですが、イ・ミンホさんの甘い甘ーいセリフが、心に響かなかったのがとっても残念でした。

あの「打ち首にしてやる」なんて言いながらのキスシーン、重要なシーンなんでしょうけれどもお二人のロマンスに酔うほどの若さがなかったみたいです。白馬に乗った王子様、ゴンは流石にカッコ良かったですが。)

 

比べて男同士のブロマンスが素敵でした….
  • ヨンとウンソプ:トッペルゲンガー関係の二人。性格も行動も全く違う男でしたが、お互いの力を出し合って、ゴンとテウルを守る姿は、感動でした。ウンソプは、ヨンとは違って、肉体はか弱いかもしれませんが、結構、頭は切れた様に思います。ヨンの様な堅物ではないから😃 でもネトフリの和訳は、問題ありの様です。男の友情を「ボーイズラブ」と訳されてはね。
  • ヨンとシンジェ:硬派同士のブロマンスですね。二人とも真面目で律儀。ヨンは、ゴンを死んでも守り抜く男で、シンジェは、テウルの為ならなんでもする男です。最初はいがみ合っていましたが、冷静な判断でタッグを組んで動く名コンビになっていました。

  • ゴンとヨン:ゴンが8歳の頃からの主従関係。お互いを知り尽くしているけれど主従関係。ゴンが生き残るため、ゴンが幸せになるためにはヨンは、必死に頑張るでしょう。でもやっぱり少しテウルには嫉妬心があった様な….あんなに冷静なゴンが、テウルにはメロメロですからね。ウ・ドファンssi、最初は苦手だったのですが、ウンソプの役柄の方はとっても可愛くて素敵でした。

ゴンが2つの世界を元に戻したあと……..
  • 1994年大韓民国:ソン・ジョンヘは、義兄イ・ソンジェをケアセンターに連れて行き、息子ジフンと彼の面倒を見ることにする。
  • 1995年大韓帝国:心中しようとしているミン・ソニョンと息子を、プヨン君が助ける。子供の運命は親に託されているから正しい選択をすれば子供の運命は変わると。そして皇室へ来る様に誘う。
  • 1999年12月大韓帝国ソリョンの母親は、お店のお金を盗もうとしたルナを許しお金を与え、その後ルナは娘の様に生活している姿が描かれる。
  • 2020年4月25日大韓民国:竹林で目覚めたテウル、予想通りにシンジェが消滅していたことを確認して泣く。全ての記憶を隠して元の生活に戻ったテウル。相思花は芽吹き始めた。※相思花・・・葉は花を思い、花は葉を思うという意味で結ばれない恋を意味する。その頃ゴンは、全宇宙の次元の扉を開いてテウルを探し回る。ゴンが探し回った平行世界のテウルは…海軍兵・陸軍兵・女優・警官
  • 2021年大韓民国ナリから白馬に乗った人が来ていると連絡が。マキシムスに乗ったゴンがそこにいた。そして遅れたことの詫びながら、愛していると花束を差し出した。遅れたのはヨンを救うためだったのです。
  • 2022年大韓帝国カン・ヒョンミン元シンジェは生きていて、海雲台の警察勤務の刑事として働き、ソギョン元ルナと先輩後輩として働く。2022年5月27日、ソギョンの誕生日にヘソン書店前で彼女を呼び止めたヒョンミンは「駐車違反の券」を見せる。(9話に出てきた未来の映像の説明みたいです)その翌日、税金を着服した姉ソリョンと刑務所で面会する。
  • 2022年大韓民国カン・シンジェは会社の重役になっていた。国家情報院にはチョ・ウンソプが働いていた。妻にはナリがなっていた。
  • ゴンとテウル:週末ごとに幢竿支柱で待ち合わせて、幢竿支柱で別れる日々を過ごす。大韓民国の李氏朝鮮時代末期にたどり着いたゴンとテウルは、手を繋いで、通りを歩いて、「今日だけを永遠に愛し合おう」と誓い合った。

テウルは、ゴン皇帝の皇后になるのではなく、それぞれの世界で生活しながら、「今日だけを永遠に愛し合う」という気持ちでお互いに年老いていこうという意味合いの様ですね?  曖昧な終わり方でした。皇帝としての偉大さをこのドラマでは描き出していたと思うので。イ・リムとのあの壮絶な闘争は、大韓帝国の秩序と幸せと安定を望むためではないのですか?リムは、すごい数の人間を民国と帝国間を移動させてこの闘争に勝利しようとしといました。人を人とも思わないで彼の謀反を成就させるための道具として。そんなリムを倒して時間を元に戻して現在が平穏になればそれで良いのでしょうか。皇帝としての生き方としては、ものすごく身勝手だと思います。朝鮮王朝の王は、民衆の為に、国の安定、繁栄の為に皇后との縁を結んできたのに、この皇帝は、子供の様なお遊びを繰り返すのですか。16話に至る皇帝ゴンと謀反者イ・リムとの闘争劇の幕は、こんな結末とは。

「愛の不時着」も曖昧なハッピーエンドだったかもしれませんが、自分達の愛を貫く方法として国交断絶している国同士で生きる恋人同士には、お互いの生活を家族を守りながらの精一杯の解決策だったと思っています。大人の恋人同士の判断として。でも、この二人の判断は、ゴンは皇帝なんですよね。王冠を被りし者の宿命があるのです。そこをもっと説明して欲しかった。パラレルワールド、2つの世界ばかりの構図に目をやらないで。

最終回で、並行・平行世界がわかりやすく穏やかに、描かれてなんかほっとして視聴して居たのですが、このエンディングには、がっかりしました。皇帝としての威厳を最後に見せて欲しかったです。

腑に落ちないストーリー、ストーンと理解できないできないから共感するという感情も湧いてこない。あるのはこれからこのどうなるのか、キム・ウンスクワールドは、どう変貌していくのか?という先行き不安感で視聴続けていた様な気がする。どうこの斬新な世界観は、エンディングするのか?理解不能なままで……..違った意味での期待感があったのですよね。だから面倒くさい相関図まで書き起こしたりして。結局は、やっぱりキム・ウンスクさん気になるのよね〜


同じコートを着ていらっしゃいますね。こういうこと結構ドラマで拝見しますが、どちらが素敵かしら!! ソン・イェジンさんの方に風格を感じますが。

 

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