サイコだけど大丈夫 残酷童話からのメッセージEp15〜16
ちょっと腑に落ちないままに15話に突入です。
腑に落ちない理由
- 階段から落ちて、貯水池にあの状態で沈められたのに、息吹き返すことが人間じゃない、ゾンビです。
- 医師の勉強をしていたから、看護師になりやすかったのは理解できる。
- 整形してあんなに変わっるかな?お金を沢山かけたのだろうが、骨格まで変わるなんて。
- あの凄まじい所有欲の塊の彼女が、よくあんな場所で20年間も看護師として生きていたなんて
- 身勝手な育て方しかできない母親だったのに、看護師長が務まるなんて。
- あの女優さんは、どこへ? 殺したのか?
あんなに思わせぶりに暗〜い画面で、小出しにしていたムニョン母のお顔。
あのお顔が、このお顔に….びっくりを通り越してなんかガッカリ!!!1
ここまでず〜と引きずり回した挙句に、この方でしたか。
ヒステリックなただのおばさんではないですか。
自分勝手な支配欲の強い傲慢なサイコおばさんだった。
ムニョンが可愛そうになりました。
Ep15 仲のいい兄弟
ムニョン母に拉致されて、精神安定剤で眠らされているサンテ兄さん。そこに駆けつけたガンテ
私の娘を台なしにしたからよ。 あの子は私の最高傑作だったのに、あなたが壊した。 顔、体、髪の毛、魂まで、私が丹精込めて作り上げた作品なの。
娘は作品じゃない。人間だと叫ぶガンテ。
失敗作は処分しないと。 だけどもったいなくて嫌なの。 だからあなたがお兄さんと遠くへ逃げて。 できるだけ娘から離れて!
もう一つの選択肢、私を殺しなさい。 母親の復讐ができるわよ。 ムニョンは、私の死体を見たショックで元の性格にもどる。 そうなれば、だれも悪縁から抜け出すことはできない。 みんなハッピーエンドになるから。
あなたの思うような結末には絶対にならない。 ムニョンを絶対に諦めないと拒むガンテ。「ここで初めてあなたのお母さんに出会った。 」と家政婦として呪われた城に派遣されてきたガンテの母について話し始めた。
ガンテ母が、「羽が折れた鳥は飛べないんだから殺すべきだよね。」と言ったムニョンのことを心配して、サンテの病院を紹介しようとしたことが原因で殺したと。
そんなことで殺したのか! 我を忘れたガンテはムニョン母の首を絞めようとするが、「それでもお母さんはお母さんだから。。」というムニョンの言葉がよぎり、我に返る。
その時、ムニョン母は、注射器でガンテの脇腹を刺した。
駆けつけたムニョンは、「私はあなたのような怪物じゃない ! 」と叫んでペンを振り上げて母に突進する。
それを手で止めたガンテは「蝶が現れても絶対に殺すなと僕と約束しただろ?」と告げて失神した。ショックを受け泣き叫ぶムニョンの髪を後ろへ引っ張るムニョン母は「あなたが逆らうからいけないのよ。 私のかわいい娘。 」と言ってペンを振り上げた。
いじめたら許さない!!
サンテ兄さん背後から分厚い本で、ムニョン母の頭を叩いて倒し、2人の危機を救った。
お兄ちゃんとして家族を守ったサンテ。
あの2人は決して一緒にはなれない。 人間は弱すぎる。 だからあなたの患者のように病気になるのよ。とムニョン母。
弱いから寄り添っているんだ。こうやって寄り添っているのが人間なんだ。「人」と言う文字を....(あの鉄也さんを思い出しました)
ムニョンは「私のせいで怪我ばかりね。 ごめん。 私といると不幸になる。 」と涙を流す。
目を覚ましたガンテに、「この家から出てもらえる? 多分あなたも私を見るたびに辛くなると思うから。」と
「みんなで乗り越えよう。長い夢だったと思おう」と微笑みながら言うガンテに「演技をしないで……..」と頑なにガンテを拒むムニョン
ガンテは、サンテ兄さんに、「もしも、ムニョンが出て行けと言ったらどうしよう?」
「家族は一緒に住まないと。」「ムニョンも連れていく、一人だと退屈するから。」
それでも出ていけと言ったら。
サンテ兄さん、「勝手に言ってろ….」強気なサンテ兄さん。
20年以上、師長の本当の姿に気が付けなかったオ病院長は、辞任することを決めたようです。
そんな病院長に、ガンテも辞表を出し、いまの辛い状況を話し始めた。
一緒にいれば死ぬほどつらいし、別れたら死ぬほどつらくなる….か。 どちらもつらいのなら一緒にいたらどうかね?見るとつらくなる顔が君を救うこともある。 爆発しそうだった君を抑えてくれたんだから。」 と、ガンテとムニョンの良き理解者でした。
ムニョンは、サンテ兄さんに、契約破棄だ、「ガンテが戻ってきたらすぐに出て行って」と
「勝手に言ってろ。絶対に出ていかない。」とサンテ兄さん。
まだ悪夢にうなされているムニョンにマンテ人形を渡しながら
君はもう一人で生きることはできない。 人の暖かさや満腹感を知ったから。 だからもう認めろ。 愛されたいと思っている子供だと。 」と、サンテに聞いた” 仲のいい兄弟 ”という民話を聞かせた。
仲のいい兄弟
収穫の季節が来て、米を収穫した兄は弟の暮らしが心配で、夜中に弟の家の前にこっそりと米を置いた。 同じ日に、弟が家族が多い兄のためにこっそりと自分の米を置いた。次の日、変だと思った兄弟は、夜中にまた米を背負ってお互いの家に置いた。 そうやって何日も同じことを繰り返した。
家族同士は、気遣い思い合っていても、家族は一緒に住まないと気付けないことがあると。仲のいい兄弟は一緒に暮らせば無駄足をふまないんだよ。
ジュリからの電話、母親が調子悪いから様子を見てきて欲しいと。
食事も取らないムニョンを心配したガンテがジュリ母娘にお願いした計画でした。
どうしてみんな私に親切なの?
あなたが可愛いからよ。ガンテのような優しい子を愛してくれる可愛い子だと。。。。もう胸がキリキリします。
オ病院長の許可を得て、ムニョンが好きなベンチの傍に母の木を植えたガンテ
「母さんに会いたくなったら、ここへ来ればいい。 」とサンテに伝えた。
立派に育っただろう? これから僕が兄さんのことをしっかりと守るよ。」と誓うガンテ
「僕を守ろうなんて思わなくても大丈夫。 母さんは僕の面倒を見させるためにお前を産んだんじゃない。 兄が弟を守るもの。 だから僕があの悪いおばさんの頭を殴てお前を守った。 」と。
きっとガンテ、サンテの母親は、天国で泣いているでしょうね。サンテ兄さんがこんなに成長し、ガンテが、こんなに強く心を開いた人間になっていることを。卑屈だったガンテが。
人の表情が描けるようになっとサンテは、嬉しそうにスケッチブックを開いてガンテの絵をムニョンに見せた。
好きな人ができたと言ってこんな風に笑った。 ガンテの偽物ではない、本当に幸せそうな顔だ。 初めて見たから描いた。
「いい絵ね。欲しいちょうだい」と言って涙を流すムニョン。
サンテは「僕は本当に童話を出したい。 本が出版されたら母さんに自慢したいのに、本物の作家になれたと。 OK病院の母さんの木の前で…。 」と胸の内を明かした。
「すみません。。。本当にすみません。と母の木の前で謝るムニョン。
僕が乗り越えて受け止めるから、遠ざけないでくれ。一緒にいよう。
愛してる!!
愛しているって言ってるだろう!
あのシーンとオーバラップさせてインパクト与えるテクニックはさすがです👏
その後は…... 💋 💋 💋
とっても素敵なキスシーンでしたが、やっぱり余裕がありすぎます。スヒョンssiの素敵な顎の線が、その余裕を感じさせます。
Ep16 本当の顔を探して
ああでもないこうでもないと言うムニョンですが、ガンテといることで落ちつくのに、本当に面倒臭いサイコ姫です。
そんなムニョンにお付き合いするガンテですが、「愛してるぅ〜。」と叫びまくったのですから、お似合いのお二人なんですね。
「眠い。眠いってば〜。」と言ってガンテをベッドに誘い込むテクニック、もうガンテも躊躇しなかった(笑)
正直なところ、君は誰にでも好感を持たれるタイプじゃないな。 でも好かれなくてもいい。 僕以外には。
やっと心と体が一つになった二人。
翌朝、しあわせムード満開!。ムニョンのドレスもピンクで花柄。素敵なシーン。
その翌朝、サンテ兄さんも戻ってきて朝の食事の場面、チューして仲直りしたのかと聞くサンテ兄さん。
「チューもしたし、キスもしたし…..」ガンテはヒヤヒヤもんです。保護士の仕事も辞めたことを告げ、大学に行きたいと言いますが、通信制なら許可と言われます。まあ、またアリどもが群がることを防ぐためですか。
サンテにもらった”本当に幸せなムン・カンテ”の絵を見せたムニョン。これを見た後、本の原稿を変えたの。 結末は秘密よ。と本を出すことを伝えた。
兄さん ! ムニョンが兄さんと本を作るって !
もう引っ越ししないからキャンピングカーは必要ないでしょ?その代わり、お金をあげる。 兄さん、お金好きでしょ?」とムニョンに提案されると、サンテは「はい、お金が好きだ。 老後にお金が必要だ。小遣いだってあげなきゃいけないし…。 」とあっさりと同意した。
ブルーで登場したスヒョンssi、感情を色で表現している演出はわかりやすいし、このブルーすごくお似合いです。
ジェスを訪ねるガンテ。清々しい笑顔で。とってもスッキリしたのでしょうね。ジェスには、大学へ行きたいと伝え、これからも兄貴として大事にすると。そうですよね。いつも大変な時にじっとそばで見守ってくれた親友なんだから。
「西の魔女の殺人」の最終章と新しい童話の本のどちらかを選ぶように、サンイン代表に言うムニョン。サンイン代表は、もちろんムニョンの童話というけれど、内心は、「西の魔女の殺人」の方が金儲けできると企んでいるけれど、その大事な原稿を喫茶店に置いて行って、スタッフに撮りに行かせるなんて。結局、この「西の魔女の殺人」は、スタッフのスンジェが探し出したのですが、どうなったのか、分からずじまいでした。
ムニョンは、ソンジン拘置所に母を尋ねた。
「いつまで彼らがあなたと一緒にいると?彼らはあなたの家族じゃない。私の赤ちゃん、母さんはあなたをとても愛してる。 あんな奴らと一緒にいるべきじゃない!」とムニョンに大声を張り上げた。
ムニョンは「2人は家族よ。良かった。母さんみたいにアンコウになるところだった。 母さんがものすごく気の毒。 自分が気の毒だと言うことさえも知らないなんて。 」と淡々と言い返した。
「私は母さんとは違う。 私は温もりを知っている。 とても温かくて心地いいのよ。 だけど食事は抜かないで。 私はこれから母さんを頭の中から消去するわ。 」と立ち上がった。
「あなたは決して私を消せない。 絶対に ! 絶対に ! 消せないわ。 あなたは私よ。 」と叫ぶ母。
振り向いたムニョンは「蝶、母さんにとって蝶は”サイコ”でも、私たちにとっては”治癒”よ ! ”魂の治癒”。 知っておいて。 」と告げて去った。
病院へ向かったムニョンは、ムニョン母の描いた白い蝶の上に空の色を重ねぬりしているサンテを発見した。
「そうよね。 消えないときは、上塗りすればいいのよ。 」と微笑むムニョンに、サンテは「蝶、プシュケーは”治癒”。”治癒”だから優しいんだ。 兄さんがきれいな蝶を描いてあげる。 」と言いながら壁画に向かった。
童話の執筆活動が始まりました。ガンテは仲間外れになってしまいましたが、サンテ兄さんが、懸命に頑張る姿を見ていてうれしかったでしょうね。目をもっと大きくしてとムニョン。
母親との拘置所のシーン、あの絶叫する母親に冷淡なくらいに冷静に母にとって蝶はサイコ、でも私達家族にとっては、治癒プシュケーと言ったシーンとサンテ兄さんに、微笑む笑顔、どちらの顔も完璧な表現力。このドラマが俳優人の優れた演技力、表現力の賜物だと痛感する。
数カ月後、「本当の顔を捜して」が出版され、スンジェとサンインから新刊をプレゼントされたサンテは「僕の名前が載ってる ! 僕の顔も載ってる!めちゃくちゃ嬉しい。 」と興奮し、外へ飛び出した。
ムニョンとガンテと共にOK病院の母の木の前に立ったサンテは「ついに挿絵作家になったよ。 ここに載ってる絵は僕が描いたんだ。
表情だって描けるようになった。 」と絵をめくって自慢した。このシーンも圧巻でした。オ・ジョンセssi、素晴らしい男優さんですね。16話は、彼のパワーに押し切られた感もあります。
OK病院で「本当の顔を捜して」の出版会が開催され、病院の患者とスタッフだけではなく、退院した患者たち、うつ病を克服し穏やかな顔で現れたカン・ウンジャ、元気になった公務員試験準備中のクォン・ギドの姿もあった。
「偽りで本物のお母さんへ。 美味しい食事をありがとう。毎日食べたいです。 僕はおばさんが大好き。」サンテ兄さんが、ジュリ母に童話の本をプレゼントしましたが、その裏表紙に、書かれていた言葉。
本当に、ジュリ母、スンドクさん、的確なアドバイス、温かい食事、温かい目でいつも見守っている姿に感謝でした。ジュリ母、スンドクさん、温かいけれどさりげないサポートができる素晴らしいオンマでした。
オ病院長は「3人は、精神的にも肉体的にも本当につらい思いをした。 間違った人を雇った私のせいだ。 だからこれでチャラにしてほしい。
そうしてくれると私も気が楽だ。 」と言って、キャンピングカーをプレゼント。ガンテに旅に出るよう勧めた。太っ腹な病院長!!
色々ありましたが、やっと3人はキャンピングカーで旅行に出発し、楽しく時間を過ごす。
しっかりこんな甘〜い時間も……….
ガンテはさりげなくやる事はやっています。こう言う女性を扱うテクニックがこんなにすごいなんていつから???
サンテ兄さんが、ここまで大人になるなんて。圧巻のシーンでした。
ガンテが南海に行こうとサンテ兄さんに。「じゃあ、ムニョンと行って。僕は別の場所に行くから。お前はこのまま遊べばいい。僕は仕事をするから。
他の作家が僕の絵が好きで一緒に仕事をしたい言ってる。僕の絵が必要だって。僕はもう”必要な人”なんだ。」と告げた。
これに「僕がいなくても大丈夫?僕が必要ない?」と尋ねるガンテに「ムンガンテは、ムンガンテのもの。」と答えたサンテは「ああ、ムンガンテは兄さんのものじゃなくてムンガンテのもの」と泣きながら言うガンテを抱きしめ、感謝した。
「お前はお前のもので、僕は僕のものなんだ」とサンテ兄さん!
それぞれの道に旅立って行く。逃げるのではない。
そしてサンテ兄さんは、必要な人のところへ。ガンテとムニョンは南海にいくのかな〜
強い絆のある家族でいるから、各々の世界で、生きるのです。それが大人。
寄生虫(パラサイト)しているのは、大人ではない。
仮面が外れて弟が幸せなんだと気がついたサンテ兄さん。弟を守るために強くなっていくのだろう。
13話からは、サンテ兄さんのシーンに泣かされるばかり。
ガンテとムニョンの世界は、12話までで描ききれたように思っている。
13話からは、サンテ兄さんが自立していく姿、サンテ兄さんが自立してこそ、3人の家族が強く結びつく姿を描きたかったのでしょう。
母の事件の真相もはっきりしたし、ムニョン父へのムニョンの思いも理解できたし、ガンテは、サイコウイルスで孤独の殻を破れて男になったし、ムニョンは、理解しにくい女性ではあるけれど、物事の嘘を見破り、その人の本心を見抜く才能がある。だから作家になれるのか。
ヒーリング的な感動を呼び起こす場面もたくさんあったドラマでした。残酷童話を通して、人間の欲望、切なさ、悲しさを描き、そこから得る教訓が、心の扉を叩くのですよね。
サイコ姫とガンテのラブラインは、ガンテの心の奥の声を呼び起こし、人間の愛、兄弟の愛、肉親の愛、男女の愛を炙り出したように感じました。
この作品は、それぞれに登場人物たち、一人一人の心の傷や弱さ悩みを、自らが立ち向かって治癒していこうとする物語。アドバイスやサポートもあるけれど、結局は最後は自分自身と向き合わないと何も解決しないと教えている。
そんな彼らの悩みながらも懸命に生きる姿に、どんどん心が癒されていく。そんなヒーリングドラマでした。
「本当の顔を探して」の童話は、別ページで書きたくなったんで、総まとめとして書きます。
オ病院長はあの出来損ない保護師の父親だった! ガンテのような息子がいれば、この病院の今後も期待できるのに….
サンインとジュリは、これからゆっくりと愛を深めていくのかな?
このラブラインは、なんかガンテに断られたジュリと、ムニョンからは相手にされないサンインとを、結び付けようとした感じがしてどうも気持ちが動かなかった。でもジュリとムニョンの関係ももっと何かあるのかと思わせぶりだったな〜。
ジェスとスンジェの恋はどう発展するのか? ジェス兄貴には幸せになって欲しいな〜。
こんな素敵なドラマをありがとう〜
あらすじ感想になってしまいましたが、結構大変だったので、もういいかな。。でも書き残したいことがいっぱい詰まったドラマでした。
キム・スヒョンssiは、復帰作がこんな心温まるドラマでなんかびっくりでした。宇宙人から人間になって良かった。
ソ・イェジさん、初めてでしたが、すごい迫力でした。あの低音ボイス、サイコ姫にピッタリでした。サイコ姫の時と、ムニョンの時の表情の違いに演技力の凄さを感じました。
オ・ジョンセssi、なんかドラマでよくお見かけするけれど、こんな圧巻の演技力がある方だなんて。
この三銃士のバランスが、素晴らしかった。