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ある春の夜に  アン・パンソクの描くロマンス

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ある春の夜に 全16話 One Spring Night (2019年 MBC & Netflix)

「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」とはどのように違うのかな〜。

チョン・ヘイン君は今度はどんなイメージで登場するのかな〜。

年下年上カップルなのに、一応同じ歳という設定だけど、大丈夫なのかな〜。

こんな気持ちで見始めましたが…………….

穏やかな後味感のあるドラマでしたが、ときめき感は最後までなかったのが残念でした。

チョン・ヘイン君の爽やかな笑顔に癒された時間でした。
今回のジホも、苦しい時、悲しい時、辛い時、そっと寄り添ってくれる温かさを醸し出していましたね。
彼といると、女性はありのままの自分を受け入れてくれるという感じがするんだろうな。
ジョンインも、腐れ縁のギソクとの決別を実行できたのは、ジホが現れて、まずは自分がしっかりと前を向いて行動しなくては思ったからですが、そういう彼女の心の支えになる強い男でもあったジホでした。

チョン・ヘイン君ってボコムssiと違うところって、庶民的な笑顔なのかな〜って感じるのです。ボコムssiの笑顔はカリスマ的なスターの笑顔ですよね。
チョン・ヘイン君の透明感のあるお顔の肌には、もう何でってという疑問と驚嘆のマークしかつきません。どんなお手入れをしているか気になります。でも全身のお姿が、なんとも可愛い。まあるい感じのお身体がなんとも可愛い。筋肉質でない感じが….

チョン・ヘイン君のこのお顔!!  なんかユ・アインssiに似ていて、びっくりです。

でも個人的には、額を出しているお顔の方がいいですね。前髪があると、とっても幼く感じてしまいます。

「眩しくて」に続いてのハン・ジミンさんの登場でした。どうも彼女の勝気な演技の表現力があまり好きでなないのですが、このジョンイン役は、冷静さに裏付けられた自己主張をする女性として描かれていて、初めて違和感なく視聴できました。「ジキルとハイドに恋した私」の評価が低いのはヒョンビンssiと彼女のケミが合わなかったのが原因の一つと思っています。「屋根部屋のプリンス」もガチャガチャした女性でしたし。「知っているワイフ」も途中リタイアしてしまいました。彼女って可愛い綺麗なお顔ですが、年齢の割には大人の女性の雰囲気がなく感じるのです。今回は、やっと大人のメロドラマって感じでしょうか。

この「ある春の夜に」は、シングルファザーと長年付き合った腐れ縁のある恋人がいる女性の出会いからのドラマですが、作品自体は、お互いが普通の社会で生活している一番現実的なシチュエーションではないかと思って見ていましたが。そういうドラマだとキャッチフレーズですよね。

ソン・イェジンさんはヌナと呼ばれるオーラとヌナなんだけれど女としてのセクシーさを感じたので、ドラマとして完成した作品だと思っています。ハン・ジミンさんにはなんか感じない。
確かソン・イェジンさん、このドラマオーファーあったけれど辞退したとどこかの記事で見ましたが、正解でしたよね。

アン・パンソク監督の作品、影の主役は毎回、挿入される音楽。
挿入歌で、登場人物の心情を表す手法が、韓ドラには多いですが、彼の作品はあえてメインの音源は、ドラマ全体のイメージを感じさせようとしているのかもしれませんね。それが心地よいのです………

「密会」ではクラシックの名曲で、甘美な恋の物語を。
「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」では、軽やかなダンスがしたくなるような曲で寄り添う恋の甘さを。

Part1 Rachael Yamagata No Direction

Part5 Carla Bruni Spring Rain

「ある春の夜に」では、華やかでない、自然の配色の風景が、大人の恋愛の情景を彩っているようでした。
「妻の資格」でもそうでしたが、画面はダーク、スモーキーで、韓国の街中なのに、フランス映画のような雰囲気を感じさせてしまうテクニックがすごいと感じています。

監督:アン・パンソク(よくおごってくれる綺麗なお姉さん・密会・妻の資格)

脚本:キム・ウン(よくおごってくれる綺麗なお姉さん)

CAST
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あらすじ……..

お互いへのときめきも興味も薄れてきたジョンイン(ハン・ジミン)とギソク(キム・ジュンハン)。結婚をギソクの父親に反対され、そんな父親を説得する気持ちもないギソクに愛想を尽かしてはいるが、ダラダラと付き合っている二人。そんな時にジョンインを惹きつけたのが、薬剤師のジホ(チョン・ヘイン)でした。
二人の出会いは、財布のないジョンインにジホが薬代からタクシー代まで貸してあげたことから始まりました。ジョンインは何かと接触のあるジホのことが気になっていくが、本人の前ではおくびにも出さない。ジホはそんなジョンインが気になって仕方がない。

ジホは、ギソクの大学時代の後輩であり、ギソクの彼女が、ジョンインだったとわかってもあまり驚きませんでした。ジョンイン、ギソク、ジホの三人の間に微妙な空気が流れ始める。ジョンインはギソクに「しばらく距離を置きたい」と告げるが、ジョンインの父テハク(ソン・スンファン)は、突然二人の結婚を急がし始める。
そんなある日、ジホが息子のウヌ(ハ・イアン)を連れてジョンインの働く図書館に訪れる。ウヌはジョンインに母の面影を求めた。

劇的な出会いではなく、日常的な暮らしの中で展開されるチョン・ヘインとハン・ジミンのロマンスは、視聴者がとても共感できる内容だという評価を見ましたが、それは、アン・パンソク監督の今までの作品が、刺激的だったからでしょうか。確かに普通の世界のロマンスでしょうね。

このドラマの背景には…..

シングル・ファーザーやシングル・マザーという方々が増えている現況。
年頃の男女が出会い、長すぎる交際期間の中での倦怠感、結婚に踏み込めないお互いの気持ち。
家族内の問題、権威を振り回す父親、父親に従う家族の苦悩、義理の兄のDVなど。

恋愛感情とその恋愛に絡む家族の葛藤、アン・パンソク監督はそういう世界を色々な面から描きたいのでしょう。

このドラマのジホは、学生時代に付き合った恋人?との間にできた子供を育てているシングルファーザー。その恋人は海外へ逃げてしまったようです。どんな経緯があったのか語られてはいませんが、その女にはジホと結婚して子育てをする気持ちが無かった、彼女としては過ちだったのかもしれませんね。
そんな複雑な思いを持ちながら、両親にその子供を育ててもらっている。

恋愛に対しての喪失感とか、挫折感とか女性に対する不信感とかを抱えて生きている男です。ジュニより大人ですよね。

ジュニは、自分の感情を押し付けたので、ジナの心の葛藤が激しくて、別れを決断してしまいますが、ジホは、ジョンインの心の戸惑いを優しく受け入れる男でした。

あのジョンインの交際相手のギソク、あの俳優さん、「時間」でも同じような役柄でしたね。
ダラダラと交際を続ける男、女性側が結婚を意識していることもわかりながら、時々安心させるような嘘をついて女の弱みに付け入るゲスな男を。
女性を待たせる男って、信頼してはいけないと思います。どんな形であれ、愛情があって好きならば、結婚という流れに進ませるのが男の責任だと思いますが。
ジョンインに対する未練をジホへの敵対心へ矛先を向けて意地悪をするなんて最低な男ギソクです。

ジョンインは、ギソクというダメンズと付き合って、ジホに対しての気持ちを確信した時に、すぐに行動したところは、女の直感ですよね。この男を逃すなみたいな。この男だったら、自分は幸せになれるという希望が持てた。

姉の離婚の原因が夫のDVであったことも、家族としてはショックですよ。両親が認めた結婚、相手の環境には不足がなくてもその男の資質までは、保証はしてくれません。親を安心させる結婚って、二人が幸せになることなのに。

あのヒステリックで自己中の塊のような母親役をやられた女優さん(キル・ヘヨン)が、今度は娘たちの味方になる理解のある母親に変身です。
すごいな〜女優さんです。前髪を垂らして可愛らしいお母さんに変身です。でもあんな母親になってしまったのは、夫にも責任あるかも。
このドラマの父親は、外見や地位や権威にこだわる父親でしたから、母親は反面教師になっています。「よくおごってくれる〜」では、父親が穏やかな人柄でしたから、あの母親が家族の外見や地位を守ろうとしたと思っています。

でもジョンインの母とジホの母との初めてのの場面には胸が熱くなりました。子供が幸せになることを祈る母の気持ちに…..

ジョンインの妹、ジェインは、ジホの親友のヨンジェと友達同士?になるのですが、この二人、なんかとっても清々しいカップルでした。
フランスの大学にいたのに、男を好きになって迫ったらストーカー扱いになり、フランスから帰らざるを得なくなったい妹ですが、とっても人間らしい女性なんですよ。ジホの親友ヨンジェ、風貌は劣るけれども、一番良識があり、人の気持ちを思いやることの出来る人間なんです。このカップルの存在が、このドラマをリアルにしたのではないかな。

メインのカップルより、サブカップルの方がリアルに感じたドラマでした。

アン・パンソクファミリーの俳優陣で、色々な角度から恋愛ドラマを描いていくのってなんか面白いですね〜。

今回のジホの子供ウヌは、ジョンインとジホのメッセンジャー役かもしれませんが、子供の純真な目を通して二人の恋愛を描きたかったのかもしれません。

のんびりと熱くならずに見られたドラマでした。

このカップルどう見ても兄弟にしか見えません。。。

ジホとジョンインの恋愛初期のシーンとか、お二人のラブラブなシーンにはときめきを感じなかったので、☆4個にしました。3個でもいいかなとも感じたのですが、OST Loveと映像美がステキだったので。

ジュニとジナのラブシーンは、何回見てもセクシーさを感じます。ジナの年上の女としての恥じらいや、ためらいや強引さを感じるラブシーンでしたから。

OST Love〜

Part2 Oscar Dunbar Spring Rain

Part3 Rachael Yamagata Is it You

Part4 Rachael Yamagata We could Still Be Happy

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