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『むやみに切なく』見終わりました。

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むやみに切なく  全20話 (2016年 KBS)

イ・ギョンヒ作家のドラマです。期待して視聴しましたが、途中放棄しておりました。

「太陽の末裔」と同じように事前製作ドラマだそうですね。視聴率とかドラマ制作者の方々には問題になるのでしょうが、一視聴者にはあまり関係ないように思うのですが。でもこのドラマは冬の季節に見た方が良いなんて聞きました。韓国では夏に放映されたのでしょう?秋から冬、そして春の季節の物語でしたから。夏にはちょっとね。。。

この作品はまず、ドラマの企画・素材が古臭かったのではないでしょうか。「余命わずか」「不治の病」「交通事故・ひき逃げ事件」『未婚の母」「本当の父親」「初恋」「破滅的な愛」と。。。。

運命に押し流されるドラマです。見ていると辛くなります。主人公たちのラブモードも寂しいかぎりで、胸が熱くなりません。

ジュンヨンの母とのシーンだけが胸にジーンときました。未婚の母の子として恥ずかしく生きてほしくないという母の切ない思い。自分の愛した男の人生を考えて身を引いたジュンヨンの母ですが、その男は政治家になり、モンスターになっていましたね。

また20話が長すぎましたね。ひき逃げ事件が、主人公たちの運命を狂わせたのですから、丁寧に描く必要性もあったのでしょうか、再び出会うことになった二人の気持ちの流れをもっと描いて欲しかった。

ジュンヨン(キム・ウビン)がいつも遠い目線でウル(スジ)を見つめる映像が多かったですね。遠くからしか見守れないジュンヨンの気持ちでしょうが、やっぱり古臭いイメージが漂います。そういうイメージに酔いたい方には向いているドラマかもしれませんね。

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「ごめん。愛している」もそういうテーマは同じでしたが、ヒロインはもっと強かった。そして健気でした。だから頑張れと涙した思い出があります。ヒロイン役のスジさんがミスキャストだったのかな〜。彼女はただただ、がさつな演技が気になりましたね。シリアスな演技ではなかった。ヒロインの気持ちの変化もよくわからなかったですし。スジファンの方には申し訳ないですが、こういう深層心理のドラマには向いていないのでは?
言葉にはできない感情の機微を感じなければいけないドラマ構成ですから。イ・ギョンヒドラマは、無言の表情で訴えてくる感情で涙するドラマではないですか。
ウーンそれがなかった。。。

キム・ウビンさんも「相続者たち」の時の方が素敵だったと私は感じます。想い人がパク・シネさんだったから演技がスムーズだったのかもしれませんけれど。

昨年度末もドラマのカップル賞で色々なカップルが話題に上がっていましたが、相性ってありますよね。演技力だけではない雰囲気って。これはその主人公たちが醸し出すオーラだから計算外な場合が多いと思う。そのオーラがそのドラマの作品以上に評価されてしまう場合も。反対に評価が悪くなる場合も。

韓流最高のトップスターが住む家だからいいのでしょうが、やたらに大きくて要塞みたいな自宅でしたね。それにあのポインセチアが窓越しに見えるのもビックリ!(◎_◎;)なんかセンスを疑いました。

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ジョンヨンノ実の父親で元検事、今は国会議員の自宅は、「密会」のオ・ヘウォン(キム・ヒエ)の自宅と同じでした。韓国ドラマではよくあることですが。なんか非常に雑に感じてしまうのですよね。

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シン・ジュンヨン役_キム・ウビン

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歌にドラマにとジャンルを越えて活躍する当代きってのエンターテイナー、韓流最高のトップスター。 高慢で見ていてムカムカするほど小生意気だが、そのカリスマ性は他の追随をゆるさないほど圧倒的だ。だが初めからスターになることが夢ではなかった。 5年前のあの事件さえなかったら、今頃ジュンヨンは検事になっていただろう。
母の長い間の願い通りに法曹界の一員として、彼女自慢の息子になっていたかもしれない。 だが、5年前、事件は起こり、ジュンヨンの人生は一変してしまった。
そして5年が経った今、ジュンヨンは自身のドキュメンタリー番組を撮影にやって来たノ・ウルと再会した。
死ぬほど忘れたいと願ってやまなかった。でも忘れることができなかった彼女、ノ・ウル……。彼女が再びジュンヨンの前に現れた。(kntvのHPより)

キム・ウビンさんってとっても生命力のある俳優さんって思っていたので、この役も素敵でしたが、なんかはかなさを感じなかったのよね。

ノ・ウル役_スジ/miss A

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面の皮が鉄でできているのかと思わせるほど図々しくて、俗物中の俗物のような女性プロデューサー。
だが、かつての彼女は、不義を見ると我慢できず、正義感に燃えて、弱き者、困っている者のところに万難を排しても駆けつける熱き女性だった。
だが、二回の事故が彼女を、彼女の人生を180度変えてしまった。
その時からだ。 権力の前では卑屈になり、お金を前にすれば妥協し、長いものには巻かれる人生を歩みはじめたのは……。
そんなに厚顔無恥な俗物に成り果てた28歳のある日、再びジュンヨンに会った。(kntvのHPより)

チェ・ジテ役_イム・ジュファン

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KJグループ総括企画本部長。ビジュアル、能力、性格、礼儀、家柄、将来……。全て完璧で、あたかも神様が意図して世の中に生み出した自信作のような男だ。
ノ・ウルに抱いた最初の感情は、単にすまないと思う気持ちと罪悪感だった。
そんな思いから彼女を助けたいと自分の正体を隠して彼女に接近し、いつの間にか彼女のことを愛するようになっていた。
ところが、あいつが再び彼女の前に現れた。シン・ジュンヨン、自分よりももっと彼女にふさわしくないあいつが……。(kntvのHPより)

二番手役なんでしょうが、なんかはっきりしない役柄でしたね。ウルの足長おじさん的な役割しか感じなかったです。いつも切羽詰まっている感じで、足長おじさんならば、もっと大きな愛で包まなくては。。。

ユン・ジョンウン役_イム・ジュウン

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父親は与党総帥で、最も有力な大統領選挙候補であるユン・ソンホ。20歳の冬、飲酒運転をして帰宅途中のノ・ウルの父を轢いてそのまま逃げてしまった。
父親のユン・ソンホはすべての権力と手段を利用してその日の事実を隠蔽した。
ヨーロッパの名門料理学校を優秀な成績で卒業し、KJの社外重役のポストを手にした。
後は、ジテとの結婚さえうまくいけば、望むものはなかった。だが、ジテの心にはすでにノ・ウルという女がいた。
あんな貧乏臭いみすぼらしい小娘が恋敵だなんて……。(kntvのHPより)

最悪な女ですね。ジテの母親共々、権力やお金で生きている女性。二人とも最後まで改心しないところもあっぱれです。自己顕示欲と自己欺瞞に満ち溢れた女たちの行く末は。。。。でもこういう女の人って図太く気抜きますよね。こういう女性を韓国ドラマではたくさん描いています。これも文化なのかしら。。。


 

最終回での母親との場面で胸が詰まりました。「ごめん。愛している」でも母親の号泣シーンで胸が詰まりましたが、この作家は母と子のドラマを切なく虚しく描けるのではないでしょうか。

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