愛の不時着 Crash Landing on You 全16話 (2019年 tvN)
リ・ジョンヒョク…..クールだけれど、人間味のある優しい微笑みのある男。切ないくらい恋に一途な男、その男は、行動でその愛を示す。愛した女を守りきれない時に流す涙は、切なすぎる。命を張って守る男の涙。こんな男、現代にはいないから、愛おしい。
セリへの想い、遠くから見守っていようとするけれど、身体は彼女へ向かってしまう。
誰かを傷つけても失いたくたい愛する女….ユン・セリ。
ヒョンビンのこんなスイートだけれど、まるで絶体絶命の嵐のような恋愛ドラマを視聴できるとは思っていなかったので、その想いを書きとどめておきたくて。
この愛のドラマを作品にするには、なぜ北朝鮮が舞台になったのか、初めは理解できなかったけれど….
世界の違う女性を守ろうとした姿を描くには、高い壁を乗り越える男を描くには、屈強な肉体と精神を持って生きている男が必要だった。
そして恋という嵐の感情をまだ経験していない男、純朴な男ではなくてはならなかった。
一歩進めば、乗り越えられる壁なのに、その一歩は、簡単に進めない。
一歩進めば、この恋は成就するかもしてないのに。
一歩進めば、殺されるかもしれないその境界線。
男は、その境界線の怖さを知っている。
女は、その境界線の怖さを知っていても、どうにかなると思っている。
そんな二人が恋に落ちた。
ドラマの構成は「星から来たあなた」とほとんど同じ。
- 孤独を抱えて生きている男、宇宙人ではなく人間です。
- 財閥の令嬢で、セリズチョイスというファッションブランドも持って華やかに生きている女。でも孤独を抱えて生きている女。
- 二人の恋愛には高い壁がある。二人の間には、軍事境界線がある。
- 男は、初めての恋で、どう感情をコントロールしていいか途方にくれる。
- 女は、そんな男を振り回す。
- 二人の孤独が運命によって呼び合い、そして二人の選択は、離れていても寄り添って生きていくこと。
- 愛は全ての障害を越えてしまう。
- 孤独な男の心を溶かす女の奔放さ。
エピローグで語られる言葉と、どちらかというとセリの心の中の言葉が、心に響く。ジョンヒョクの顔の表情にやられてしまう。
切なく、どうしようもない恋を胸に秘めながらセリをガードするジョンヒョク、彼は常に崖っぷちにいる。
でもこの作品の秀逸なのは、そんなシリアスなシーンとコメディタッチのシーンがうまく入れ替わるところ。視聴していると、「ああー息苦しい」なんか一息つきたいと思ったら、「クスッと笑えるシーン」が。そんな感じだから、長ーい1話を見続けてしまった。
イェジンさんは、そのどちらのシーンも自然体で、演じてしまう。ラブシーンも素敵ですね〜。安心してღ˘◡˘ற♡.。oOできる。
第1話:「顔が私のタイプよ」二人の斬新な出会いのシーン
空から舞い降りてきた女性は、とんでもない天真爛漫で身勝手な女神でした。
「ここは非武装地帯の北朝鮮の領土、あなたは南からの侵入者だと」
韓国へ戻ろうと逃げ惑うセリは、どういうわけか、ジョンヒョクの家の前に現れる。
そして彼は、彼女をどうしようか(殺すべきか)迷いながら彼女を見つめるシーン。そんな彼をホッとした表情で見上げるセリ。
ポーカーフェイスを保っている男が、その奔放な女に振り回されながら、憤りがあるにも関わらずに顔が微笑んでしまう。
そんなジョンヒョクを演ずるヒョンビンが素敵すぎる。
エピローグ:木にぶら下がりながら会話しているセリの姿を見て微笑むジョンヒョク。
第2話:彼女を匿う為に、婚約者だと言って婚約宣言をしてしまったジョンヒョク
729ナンバー(超高級車)の車を運転するジョンヒョク。
お腹かが空いたというセリを自宅に入れ、食事を作るジョンヒョク。
彼の4人の部下にも言いたい放題のセリ。韓国でのセレブぶりを自慢したり、キムチや味噌の保存の仕方が天然の冷蔵庫みたいで、オーガニックだわ!と感嘆するセリ。
生活のラインが全然違うセリですが、ジョンヒョクの優しさに甘えてシャンプーやボディローションなどを要求します。
それを楽しんでいるように見えるジョンヒョク。
彼女の挙動が気になって落ち着かないし、見えないと不安になるジョンヒョク。
「禍福は糾える縄の如し」という故事成語。
「不運と幸運は、より合わせた縄のように表裏が交互にやってくる」つまり幸福と不幸は変転するものというジョンヒョクの言葉が心に突き刺さります。
エピローグ:スイスの自殺ほう助機関を訪ねたセリの姿。
セリは、婚外子の子供として家族間の愛に恵まれずに育ったようです。母親に捨てられ、継母にも置いていかれたセリは、虚勢を張って生きてきたようです。
もう傷つきたくないから、感情を押し殺して生きてきたセリ。
第3話:船で脱出するセリ、最後の別れの時、ジョンヒョクは名前を明かす。あんなに名乗ることを拒否していたのに
船での脱出 スパイの婚約者になるセリ 偽装キス
セリは、睦まじさを演出する為に、ジョンヒョクに甘えた顔をしたり、髪に触って、手を降って外出してと要求する。
セリは、お世話になった4人の部下にお礼の賞をあげたが、ジョンヒョクには庭に植えた「トマトの苗」を見せる。彼はトマトが嫌いだが、ペットだと思って大事に世話をするようにとセリに言われる。お水をやる時に10の良い言葉をかけるようにと告げた。
海・太陽の光・アザレア・朝露・綿雲・三毛猫・バラ・そよ風・初雪・ピアノ……と言いながら、心が溶けてきているジョンヒョク。
第4話:偽装キス→パラグライダーの二人→夜の自転車デート→モーニングコーヒー→指ハート→アロマキャンドル
セリの気持ちは大きくラブに…
セリが気がかりでしょうがないジョンヒョク
船での脱出失敗で迷惑をかけたと思ったセリは、再びパラグライダー脱出を図るが、失敗。またもやジョンヒョクに助けられる。ジョンヒョクの温かさに触れる。
セリのためにコーヒー豆を探し、炒り、コーヒーを入れる。
市場でアジュンマ達と迷子になったセリを探すジョンヒョク。
セリがジョンヒョクへ恋に落ちたのは、アロマキャンドルを持って探しにきてくれたあのシーンだと思っている。個人的に
でもジョンヒョクも、もうすでにセリに向かって走っているけれど、本人は、わかっていない(なんか初々しい)
彼女をかくまっている事、婚約者に嘘をついている事、親にも言えない事してしまっている事が、どんなに大それた事かが分からないくらい、一途にセリに向かっているジョンヒョク。
エピローグ:シグリスヴィル吊り橋 自殺をしにきたセリとジョンヒョクの出会いのシーン
第5話:ジョンヒョクを待つセリ
婚約者の存在がいることを告げるジョンヒョク、本心を隠すセリ。
セリの脱出計画に必要なパスポートの写真を撮りに、平壌に行く二人。列車が動かなくなり、野宿する二人。このシーン、もうジョンヒョクの気持ち、ドンドン落ちていってます。
セリの言葉
インドのことわざに”時には間違った列車が正しい目的地に連れて行ってくれることがある” 私はいつも間違った列車に乗っている気分だった。だから一度全てを諦めて列車から飛び降りようとした。そして今もまた間違った列車に乗ってしまい38度線を越えてしまった。
だから思い通りに行かないとしても未来を、私が去った後、ジョンヒョクさんが幸せになってほしい。どんな列車に乗っても、目的地に到着することを願っている。
エピローグ:セリと付き合っていた男達との別れのシーン。
一人で誰かを待つなんて惨めなことはしないと断言していたセリ。今ではジョンヒョクを待ちながらムカつくセリ。
第6話:ボディガード
偶然と運命の違い ジョンヒョクはもう、運命だと感じている。でもセリは…..
“約束したんだ。見えている間は、…..守ってやると” チョルガンは、セリの脱出計画を阻止し、殺そうとしていた。それに気がついたジョンヒョクは、秘密にセリを守る作戦を決行する。セリは無事だったけれど、セリをかばってジョンヒョクが打たれてしまう。もう自然にセリをかばう為に身体が動くジョンヒョク。
エピローグ:チョルガンの攻撃を予測して、マシンガンやバイクを用意していたジョンヒョク。セリを守るために。
第7話:ジョンヒョクはセリが、彼の輸血の為に、ここに残っていたことを知って、複雑な心境に
セリへの愛を確信したジョンヒョクは、愛を込めたキスをする。お互いの心を確認したキス。でも、その後の二人は、なんかチグハグな行動に….セリもジョンヒョクもまだ素直になれない。
涙のセリ、婚約者に、セリへの思いを告げるジョンヒョク。ジョンヒョクは「全てを失う覚悟」、切なすぎる。
セリの独白
自分を守ったり、捨てたりして生きてきた。
自分の他には誰もいなかった。だからぎこちないのよ。
向かい合って話を聞いてくれて、笑ってくれて、一緒に食事してくれて。
私との約束を契約がないのに、果たしてくれたし、守ってくれた。でも今怖い。
あなたは私にとっての余程の存在かしら。
エピローグ:セリが元カレに曲名を訪ねるシーンが流れる。
「 生きたくないと思ったが死にたくもないことを悟った。ただ慰めが必要だった。愛した人から愛されたことがない人生だったから、誰かに生き続けてもいいと言われたかった。そんな時にこの曲を聞いて慰められた。」
「生きていい。必ず生きて…..」
第8話:私の最愛の人はリ・ジョンヒョク。怖いほど魅力的な男
またもやセリは、命を狙われる。でも彼女を拉致したのは、ク・スンジョン。彼はチョルガンらと手を組み、というか利用して韓国へ戻ろうとしている。でもチョルガンの目的は、セリを殺すことです。
♡ セリの愛の告白「愛している」
ジョンヒョクの父の指図で、連れ去れてしまったセリ。魔の手から逃げたのに、また拉致される。ジョンヒョクの父親に。まだ傷が癒えてないジョンヒョクは彼女のために奔走する。セリは拉致されたトラックの中から、ジョンヒョクへ別れの言葉と「愛している」と携帯で伝えた。
彼は、いつも大変なのに、「大丈夫だ」と強がる。
麺を茹でる彼。
アロマキャンドルとろうそくの違いをわかった彼。
布団を優しくかけてくれた彼。
そんな彼の姿を、思い出しながら涙するセリ。
7、8話は、本当に二人のシーンは切なすぎる。セリもジョンヒョクもお互いの愛を確信しながらも、大きな壁が立ちふさがる。
エピローグ:1年前のクリスマスイブの時のセリ。
今のセリは馬鹿げたイベントだと1年前に言ったクリスマスを祝うための準備や、ジョンヒョクへのプレゼントを用意する。