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愛しのホロ  ホログラスを着けた人間は、人間か?

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愛しのホロ My holo lave  全12話 (2020年  Netflixオリジナル)

Netflixのオリジナルドラマ。

うーん、「君は人間か?」と比べてしまう。

なんか設定が似ているからかな〜。権力闘争に巻き込まれるし、母親が優秀な人間だったし、その母親を恋しいあまりに憎んでしまう設定が。
実体としてのロボットではなくて、ホログラスで見られる人工知能ロボットという違いがあるだけ……

このドラマの作品紹介  Netflixより
孤独な女性の前に現れたのは、冷血漢の開発者が自分そっくりに作った、実体のないホログラム。相手は人工知能だとわかっていても、恋する気持ちは止められなくて……。

「君はロボットか?」の個人的作品紹介」
お金が大好きな元女性格闘技選手の前に現れたのは、財閥御曹司の影武者、人工知能ロボットナムシンⅢ。お金の為にボディガードとして働くが、その内に人間と同じように気持ちを通う合わせていく内にロボットとの恋に落ちてしまう……。

前半、人工知能AIつまりAIロボットと人間の恋?を描くドラマかと思いきや、後半は、その人工知能を昔から狙っていた男ペク会長の陰謀に巻き込まれてホロは消滅されてしまう。開発者ナンドと瓜二つのホロ、ホロに最初に恋をした?と思ったのですが、ナンドとの恋の展開になり、そしてハッピーエンドで終わり。

ちょっとちょっとという感じです。なんか生ぬるい少女漫画みたいで…..酷評ですいません。以下はその訳を…

監督:イ・サンヨブ  「知ってるワイフ」「ショッピング王ルイ」
脚本家:リュ・ヨンジェ 「犬とオオカミの時間」

キャスト

ユン・ヒョンミン=人工AI ホロ・天才開発者 コ・ナンド   「魔女の法廷」「愛の迷宮 トンネル」「純情に惚れる」
ナンド役の方の彼の方が好みでした。影のあるクールな役の方が素敵です。

コン・ソンヒ=ハン・ソヨン      「SUITスーツ」「夜警日誌」「スパイ〜愛を守るもの」
多分、彼女でなければもう少しこのドラマ、楽しめたかもしれません。

ファン・チャンソン=ペク・チャンソン ライバルAI会社の副社長  「キム秘書はいったいなぜ」「怪しいパートナー」
お顔がスマートになられたような気がしました。

チェ・ヨジン=コ・ユジン ナンドの姉  「ロマンスが必要」「空港へ行く道」
一癖二癖ある役柄が多い彼女ですが、なんか好きな女優さんです。どんな役やってもなんかご自分の軸を持っていられるようで好きです。

イ・ジョンウン=ソヨンの母 「椿の花咲く頃」「ミスターサンシャイン」「ああ私の幽霊さま」「嫉妬の化身」「眩しくて」「サム・マイウェイ」「月桂樹洋服店の紳士達」「ハンムラビ法廷」「あなたが眠っている間に」「ショッピング王 ルイ」etc…..書ききれません。
まだ50歳なのに、温かい母親役をずっとされています。韓ドラには絶対的なスパイスになられる役者さんなんですね。


きっとこういうドラマに恋することが出来るのは、漫画の世界のヒロインになれる少女の心を持っている方なんだろう。そう思いながら視聴していました。

ソヨンは、幼い頃の事件でトラウマを抱え、失顔症になってしまい、心を閉ざして生きているという設定。そのソヨンが、ホログラスをかけると人工知能AIホロが現れ、彼女の冷たい心を優しく包み、ソヨンの完璧な理想の友達になる。寂しい冷たい現実から、手が届かない夢のような世界へ誘ってくれるホロが作る世界へ。ホログラスの先に見えるホロにソヨンは心を許していきますね。

そんなホロを監視しているナンドは、ソヨンにも興味を持ち始める。三角関係の始まりです。

ソヨンがホログラスをすると、自分の瞳の中だけに現れる存在がホロであり、自分が独占できる存在なんですよね。そして自分が困ってる時に優しく手助けしてくれる存在です。
独占できる存在のロボットなんです。

ホロは、ソヨンの気持ち、ホロに恋する気持ちにも当然気がつきますが、開発者ナンドが、ソヨンに気があるのも感じています。その時からのホロの応用力が、このドラマのまあ、秀逸なところかもしれません。汎用型AIとしての力を発揮します。なのに、人間のソヨンとナンドは、素直になれない。

しかし、人間に操られるというロボットとしての宿命も、描かれました。
競争相手である、マジックミラー社のペク会長の陰謀で、会社を乗っ取られ、ホロは消滅されてしまいます。

ペク会長は、このホログラスを大衆に売りまくることによって、ホログラスから見える視界を全て監視させ、色々な情報を盗み取ることが目的でした。そんなことを知らずに、人々はホログラスを買いまくり、自分の好きなようにカスタマイズさせて、自分だけの言うことを聞く欲望を叶えてくれるロボットとして存在させました。結果、人間同士の関係が、コミュニケーションがなくなり、恋人同士が、おかしな関係になっていきましたね。

ホロは、そんなことも応用力の範囲で計算していた。

それなのに、開発者ナンドが、ホロが、自分で判断し始めてことを「バグ」と言ってキルスイッチを押そうとしたことです。自分がプロミラングしたアルゴリズムに反するAIを削除しようとしたことです。このシーン、ナンドは自分の身代わりでこうあってほしいナンドとして造り上げた人工知能ロボットが、勝手に判断し始めてことに驚きと怖さを感じたのでしょうが、これって開発者としては、レベル低くないと思ってしまうのです。なんかこういう設定になんかギクシャク感が。だってこのドラマ2020年のドラマですよ。もうAIの世界はもっと広がっているのに……

殻に閉じこもるソヨンと人工知能AIロボットの素敵な夢みるようなおとぎ話のような世界。

ホロは、人間と同じように、気持ちを通いあわせることによって進化してくロボットなんですよ。ソヨンとの出会いによって、べータテストによって。

このホログラスは、バッテリーとして太陽充電でOKというのが、凄いですよね。ナムシンⅢは、バッテリー充電の腕輪をしていましたが、それは簡単には充電できないシステムでしたから。万能でないロボットの悲しさも感じました。

人間の身代わりになれるそんなホログラスAIロボットとの恋を描きたかったのか?

でもスイッチして人間開発者ナンドへ。
どうも、ホロがナンドとソヨンの気持ちを理解して身を引いたの?

どうもよくわからないドラマでした。

「君は人間か?」は、人間でないナムシンⅢが、人間とのかかわり合いで、人間らしさを、愛を知る素直さ、ピュアさが魅力的だったのです。

ホロは、もうすでにそういうことはプログラミングされた精度さのあるホログラスAIなんだと思いたいです。

ナンドの方が、その現実に驚いたわけですからね。自分が造り上げたロボットに教えられたわけです。現実はそうなのだろうと思います。

人間は、人間らしく人間同士で、関わりあってくださいよ….という警告かな?

いつの間にか我々の身近には、特化型AI(特定の決まった作業を実行することに特化した)が増えてきています。Siriやアレクサ、お掃除ロボット、画像認識、自動運転、将棋、チェスのゲーム、Googleの検索エンジン順位etc…….あとPepperもそうですよね。
これらのAIは、感情を持たないロボットです。でも今では、感情を持つロボット、自分の能力を応用できる汎用型人工知能AGIが開発されています。その実現性を秘めている時代にこういうドラマが制作されるのは面白いですよね。

ウェアラブル端末、メガネ、骨伝導、ホログラム、すごいですね。ホログラムでロボットが見えて、そのロボットを常にパーソナルで、連れて歩けるという身軽さと軽快さと、簡易的な感じがなんとも実体感があって欲しくなりますよね。

人間より優秀な、精度さのある存在を生み出して、人間はそれを制御できるのでしょうか?

「君は人間か?」「君は、人工知能AIなのか?」「ホログラスを着けた人間は、人間か?」そんなことを感じたドラマでした。

 

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