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サイコだけど大丈夫  残酷童話からのメッセージ Ep5 〜 8

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サイコだけど大丈夫 残酷童話からのメッセージEp5〜8

Ep5  呪われた城のラプンシェル

ガンテはムニョンを探して、土砂降りの雨の中で、見つけて抱きしめる。なんか昔のトボトボとムニョンの跡を付け回しているガンテを思い出しました。
その後、モーテルに行って、濡れた身体を温めようとしますが。
ムニョンは、やっぱり常人ではない。
夜中に、それもこんな雨の中を歩くことを注意するガンテに、「私の事が気になるの胸が痛むの?」と強く迫るムニョン。もうガンテしか目に入っていないのね。

このシーン、ラブというより、魂の共振共鳴と捉えるべき、なんかスピリチュアルな雰囲気が漂うシーンですね。

お金がなくモーテルを追い出された2人は、ガンテの住まいへ。

スヒョンssiの横顔きれいですね。顎のラインがとってもセクシー。(ドラマには関係ない)

とにかくムニョンが迫りまくる挑発しまくるエピソードばかりですこのEp5は

ガンテは、ムニョンを自宅に連れ帰ったことは、サンテ兄にも、親友のジェスにも大家のおばさんにも、友達のジュリにも知られたくなかったのに、静かにしてくれないムニョン。

ガンテとついに同じ部屋で寝ることに成功するムニョン。でもガンテは、「兄さんはいつも僕の顔色を見ている。僕の目つき、眉の形、口元、シワなどの動きを観察して、僕の気持ちを把握している。だから僕は、どんなに体が痛くても心が痛くても無理に笑っている。そうすれば兄さんは僕が幸せだと思うから….」なんて言いたいことはわかるけれど、今、言う言葉ではないよ。

「私と目つきが似ている女の子を思い出す?今にも会いたい?」
「忘れたい。助けてもらったのに、僕は逃げた。ずっとそれ以来、逃げ続けていると」ガンテは本音を吐露したのかな?

ナム・ジュリに見つかってしまい喧嘩のシーン、男をめぐる女の争いは怖いです。でも「コ・ムニョン」の方を怒ったガンテ、喧嘩の原因も聞かずに。なんかジュリ、可哀想。自分の方が身近にいたと思っていたのに。
その夜のガンテは兄に身を寄せて眠りましたが、ムニョンへの気持ちを我慢しているような、忘れさせて欲しいと懇願しているようで切ないです。

ガンテはジュリに、「僕なんか資格ないから好きにはならないで」とジュリを遠ざけます。それってやっぱりムニョンへ気持ちが動いているからでしょう。

ムニョンは、次の計画をすぐに実行に移します。兄サンテを呪われた城に、誘い込みます。ガンテをここに住まわせるにはこれしか方法ないでしょう。兄をムニョンの絵本のイラスト作家にさせる計画です。

そんなガンテは、兄が呪われた城で、ムニョンと遊んでいる事を知り、駆けつける。

呪われた城のラプンシェル

むかしむかし、森の奥の呪われた城に一人の少女が住んでいました。母親はいつもその娘にこう話していた。あなたは特別だから、外の世界では生きられないと。必ずこの城の中で暮らせと。
だけど少女には、その城は監獄のようだった。だからいつも月に祈っていた。 どうかハンサムな王子様を送って私を助けてくださいと。少女は、どうか私を救ってくれる王子様が現われますようにと。

ムニョンはバルコニーに出てガンテを待ちながら、子供の頃ガンテが野花を持って来た時のことを回想した。
バルコニーでガンテを発見したムニョンは、階下にうれしそうに走っていった。しかし、母親にぶつかり笑顔を失ったムニョンは、門の外で待っていたガンテから花束を奪い足で踏みつけると、追い払ってしまったのだった。

 

Ep6   青ひげの秘密

ガンテは、あの桜の散る病院での出会いの時からムニョンが、あの少女だと気づいていた。無視して終わらせたかったけれど、あの日ここまで来てお礼を言えなかった事を後悔して君を忘れられなかった。「兄さんの面倒はみれてなんで私がダメなのか」と。「もう誰かの必要な人間にはなりたくないと」。そんなガンテにムニョンは私が救った命は私のものと。とにかく身勝手な発想ですね。

サンテ兄をこの呪われた城で共に過ごす約束したムニョンは強気に出ますね。兄サンテも、この城に、ムニョン作家のイラスト作家として暮らすんだと。ムン・サンテはお前のものじゃないと言いながらガンテを殴りました

帰り道、再びガンテは、あの氷の上でのムニョン(子役キム・スイン)とガンテ(子役ムン・ウジン)との最初の出会いを思い出す。サンテと一緒に帰ってこないと母から怒られたガンテ、「僕は兄ちゃんのものではない。僕は僕のものだ。兄ちゃんなんか信じまえと」泣き叫び柔道着の帯を叩きつけて走り去った。兄サンテはそんなガンテを追いかけてきて、氷の上で遊んでいたのだ。その時に、氷が割れて、サンテは水の中に落ちてしまう。ガンテは「一瞬、死んでしまえ」とも。でも兄サンテを助けて、ガンテが、氷の中に落ちてしまった。その光景をじっと見ていたムニョンが、椅子にしていた発泡スチロールを投げ、それにつかまったガンテは助かったのです。これが真実だったのか……

兄サンテは、イラスト作家になって、お金をもらってキャンピングカーをガンテに買ってあげたかった。引っ越す必要がない様に。
びっくりしたガンテ。ジュリ母スンドクにこの事を相談したガンテは、「応援してあげなさい」と助言された。娘のことを忘れてガンテを心配する応援団ですね。

ガンテは呪われた城に兄サンテと住むことを決めた。ムニョンには「条件は兄を尊重すること」
サンテはご機嫌に城の中を歩き回り、ある不思議なドアを見つけ、地下に降りようとした。それを見つけたムニョンは童話「青ひげ」について話す。

青髭の秘密

むかしむかし、青ひげの公爵が大きなお城に一人で住んでいた。大金持ちだったが、青ひげのせいで村の人々に恐れられ、避けられていた。
そんなある日、貧しい家の女性が彼の城にやって来て妻になることを志願した。とても幸せだった青ひげは、金銀財宝であふれかえった部屋全て妻に贈った。ただ1つ、地下室だけは絶対に開けないよう警告して…。
しかし、好奇心の強い妻は、夫に黙って地下室を開けてしまい、青ひげの警告を無視して無残な結末を迎えた先妻たちの死体を発見した。

ガンテは兄に、むやみに城の中を歩き回らない様に注意する。

翌朝のシーン、サンテは掃除や布団を干し、お城をきれいに住みやすい空間にしたとムニョンに言うシーン、ガンテはご飯の用意をしているシーン、こんな日常はムニョンにはなかったでしょうね。

昼間、ウンジャはムニョンを娘だと思って近づいて来て、わけもわからないことを言ってムニョンを怒らせた。怒ってお城に戻ったムニョンは、母親が髪をとかしてもらいながらムニョンに呪文の様な言葉を浴びせながら怒る悪夢を再び見てしまう。その呻き声を聞いて駆けつけたガンテに「早く逃げて!今すぐ消えて!」と叫ぶ。

 

★ このエピローグが面白かった。

青髭公爵にサンテ。妻役にムニョン。せむし男にガンテが扮し、青髭公爵が、斬首した元妻の首を展示している地下室に新婦を引き摺り込み、せむし男と対決して勝った青髭が妻の首をまたもや斬首するストーリーをサイレント映画風に仕立てていました。

 

Ep7   春の日の犬

体が苦しい時は、涙が出るけれど、心は嘘つきだから、苦しくても黙っている。でも寝る時になると犬の鳴き声が出るんだよ。クーンクーンと」サンテがガンテを心配して言う言葉にびっくり。繊細なんですね。

悪夢に苦しむムニョンを放っておけず看病するガンテ、仕事さえも休んでムニョンの側にいたいガンテ。兄サンテと懸命に生きてきた彼の世界に、ムニョンと言う存在が。

気晴らしにドライブに出かける2人、その時のムニョン語録

ガンテにどこへ行きたい→モーテル
何食べたい→あなた
我慢して生きている→我慢せずに生きればいいのに。あなたの安全ピン抜いてあげる…爆発したらどうなるのか気になるわ。
ガンテの携帯にジュリからので電話に勝手に出る→ガンテと私は今日一緒にいるから。
付き合おうとムニョン→今日は君のそばにいたいだけだ。

でもムニョンは今日は元気!😘

兄サンテの面倒を見てもらうために産んだと言う母の言葉から逃れられないガンテ。

「母親は皆んな罪人よね」
「ガンテ、お母さんのことは許してあげなさい。あの時代に女で一つで2人の子供育てるのは大変なの。サンテをずっと見てきたからわかるはず、それがどれほど大変なことか。」ジュリの母はガンテに優しく慰めた。
親友のジェスも、ガンテの周りは温かい人が集まってくるのかな。引き寄せるんだろうな。

ずっとちゃんぽんを食べにいくのはサンテ兄のためだと思っていたガンテでしたが、本当は、ガンテの為に母が連れて行ってくれていたのです。兄サンテもそのことは理解していました。ガンテだけがそう思い込みしていたのです。記憶がリセットされましたが、幼い頃の母親の言葉や行動ってずっと記憶の片隅に残ります。いい記憶ならいいですけれど。

酔って帰って来たガンテ。僕が手作りした” 悪夢人形 ”これを握って寝ると、悪夢を網袋に入れて食べてくれるから、安眠できるよ。名前はマンテだ。 とムニョンに渡した。「サンテ・ガンテ・マンテ( 網袋 )ってこと?」と呆れるムニョン。「僕たちは3兄弟だよ。 兄さんも悪夢を見る。 母さんが亡くなってから….でも僕は何もできず、こんな人形を作ることしか…。 」と告げるガンテ。

そのマンテ人形を抱いて寝るムニョン。

女手一つで育てた娘の死を受け入れられずに妄想障害の患者カン・ウンジェを正気にも戻らしたムニョン。

サンテが描いた壁画を眺めていたムニョンの側に来て、ガンテは童話「春の犬の日」の話をする。
「よくやった。 コ・ムニョン。 君が紐を切れるように助けたんだ。 」とムニョンの頭を撫でた穏やかなシーン、ムニョンの成長を喜ぶガンテ。

春の日の犬

むかしむかし、心をうまく隠すことができる子犬がいました。
木の下に繋がれていて性格が明るく、しっぽをうまく振ったり、吠えたりすできたので、春の犬と呼ばれていました。
ところが日中は楽しそうに遊んでいた犬が夜になるとクーン、クーンと人知れず泣いていたのです。 本当は首紐を切って春の野原を走り回りたいと思っていたからでした。
しかし、それができなかったので、毎晩悲しそうにクーンクーンと泣いていたのです。
ある日、心が春の犬にささやくように尋ねました。 「どうして君は紐を切って逃げないの?」と。
すると春の犬は答えました。 「あまりにも長く繋がれていたから紐の切り方を忘れちゃった。 」と。

ムニョンは、ついに長い髪を、母から切るなと言われていた髪をカットするシーン。
あのムニョンの笑顔とガンテの「綺麗だ」と言う一言も素敵だ。

シリアスなシーンとユーモアに溢れたシーン、ガンテとムニョンの濃厚に見つめ合うシーンが続きましたね。

 

Ep8    美女と野獣

髪を切って開放されるムニョンと母親に愛されていたことを確認したガンテは、お互いの気持ちに少し前向きに動き出しましたね。と言うか、ガンテはむニョンにメロメロです。ムニョンの顔が頭から離れない。まるで安全ピンが抜けたように。

思い出のちゃんぽんのお店にムニョンも連れていく。ガンテ、サンテ兄弟と母親の思い出にムニョンが加わっていく……

今回のカメオ出演は、チェ・ダニエルssi。なんか丸くなっている。「ジャグラス」の時より。ムニョンのファンでガンテにジェラシーを焼かせる役柄で登場です。内容的にはどうでもいいシーンですが。

兄サンテが。ムニョンの髪が短くなったのを怒っています。マンテ人形の取り合いから乱闘騒ぎに。その後始末はガンテ。サンテ兄には、ムニョンは1人だからマンテが必要だけど、兄さんには僕がいるからいいだろうと。ムニョンとサンテは精神年齢は同じなのか?(笑)私たちは運命みたいね。 我慢強いあなたとすぐ爆発する私。 安全ピンと爆弾。 私たちはセットよ。 運命の相手

「ダメだと分かっていても目で追ってしまう。 引きつけられてしまって、どうにかなりそうだ。 」というアルコール中毒患者のジョンテの言葉が頭によぎり、当惑していた。やはり、安全ピンが外れて、変化して来たのかな。

呪われた城に住むムニョンは、「 美女と野獣 」を「ストックホルム症候群を扱った童話で、 呪いのせいで城に住んでいた野獣がベルと呼ばれる人質の女性をてなずける物語です。」ムニョンは説明します。彼女がガンテをてなずけて、自分のものにしようと考えたのだと思っています。ガンテへの執着がそれを物語っています。「野獣が王に戻る事ができたのは、真実の愛のおかげ!ベルの愛が乱暴な野獣を変えたんです。愛は、傷ついた魂を包み込んでくれる。 」と入院患者のアルムはムニョンの持論に反抗しました。このエピソードで、ムニョンは、ガンテとの出会いで「愛」とは何かを感じ始めているのでは

その頃ムニョンは、「美女と野獣」の童話の講義をしていた。そのジョンテの恋人で同じ入院患者アルムの元夫が病院に来て、アルムを連れ戻そうとするが、その場にいたムニョンがそれを辞めさそうとして元夫に殴られる。それを見たガンテは我も忘れてその男をぶん殴ってしまう。

美女と野獣 ディズニーより

魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し、愛されることができなければ、永遠に人間には戻れない。呪われた城の中で、希望を失いかけていた野獣と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらしたのは、美しい村の娘ベル。聡明で進歩的な考えを持つ彼女は、閉鎖的な村人たちになじめず、傷つくこともあった。それでも、“人と違う”ことを受け入れ、かけがえのない自分を信じるベルと、“人と違う”外見に縛られ、本当の自分の価値を見出せずにいる野獣──その出会いは、はたして奇跡を生むのだろうか…?

ガンテは、自分がナイフで怪我をさせられた時、サンテの髪をつかまれた時は我慢できたのに、ムニョンが殴られることは我慢できませんでした。ムニョンは、昔、ガンテの命を救い、今ではサンテに仕事を与え、娘と心中しようとした父親から娘を守り、国会議員の息子キドに母親の愛を確認させ、妄想患者ウンジャを妄想から目覚めさせ、元夫の暴力からアルムを守る……………………….彼女自らの意志で解決したのではないでしょうが、でも彼女の人からどう思われてようとも自分のやりたい様に生きる生き方が、人を救っている。

そんなムニョンの姿に気づいて、ガンテはムニョンへ惹かれていった…そんな感じがします。オ病院長の「思い通りに心をコントロールできなくても大丈夫」という言葉で励まされたのか、安全ピンを抜いてしまったガンテ、我慢しなくなったガンテ、今は最高にしあわせそうです。

「ガンテが欲しい」が口癖だったムニョン、「好き」「気になる」ではなくて、直球的な所有欲と執着心の塊のムニョン。Ep4での「愛している」は、「ガンテを絶対自分のものにする」と言う動物的な所有欲さえ感じました。でも、兄サンテも生きる為に本能的に、ガンテにしがみついています。そんな2人に振り回されるガンテ。そしてムニョンとサンテの葛藤。後半はどの様に展開するのでしょうか。

※ストックホルム症候群」とは、1973年8月に発生したストックホルムでの銀行強盗人質立てこもり事件で、犯人と人質のひとりが結婚する事態に至ったことから名づけられたものです。人質として監禁された人が、恐怖と生存本能に基づく自己欺瞞的心理操作(セルフ・マインドコントロール)から、犯人に好意を抱くようになってしまうことをいいます。

 

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