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Move to Heaven 私は遺品整理人です~重いテーマなのに、胸が熱くなる…

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Move to Heaven  私は遺品整理人です  全10話 (2021年 Netflixオリジナルドラマ)

これから始まる誰かの最後の物語、

 

「ムーブ・トゥ・ヘブン」のNetflixにあった字幕メッセージ「Every death has a story to tell」 どの死にも物語がある。このドラマは、遺品整理人のキム・セビョルによるノンフィクションエッセイ「去った後に残されたものたち」から着想を得て、脚本家と監督がタッグを組んで、ひとりで死んでしまった人達の最後を、アスペルガー症候群の遺品整理人グルの視点から描いた作品です。その彼の鋭い考察と冷静な視線で綴った物語。

監督:キム・ソンホ 映画「犬泥棒完全計画」
脚本:ユン・ジリョン 「花より男子〜Boys Over Flowers」「エンジェルアイズ」

原作を読み、ユン・ジョリン脚本家は、「ムーブ・トゥ・ヘブン」を書いた心情を

誰かが世の中で背負っていた全ての荷物を全て下ろして旅立つ瞬間、世の中に残した痕跡を丁寧に整理し、「お疲れ様」と話してくれる人がいればいいなと思いながら「Move to Heaven」を書いた。

“Move to Heaven とは”天国へのお引っ越し”   癒されるタイトルです

『ムーブ・ トゥ・ヘブン』韓国の格差社会の中で懸命に生きて来た、生きている人が迎えてしまった『死』と言う現実、その『死』を悲劇と捉えるのか、無念の死と捉えるのか、去った人達の後ろ姿から人生の意味を考えさせられるドラマでした。ソウル市をドローンで撮影したのでしょうが、遺品整理に向かう様子を空から描くダイナミックさが、天国からグル達を見守っている様で圧巻でした。

ハン・グル🔹タン・ジュンサン

アスペルガー症候群(今では自閉症スペクトラムというのでは?)の20歳の青年ハン・グル、感情表現や、人とのコミニュケーションを取るのが苦手だが、想像力や、記憶力は桁外れで、見たものは「映像」として記憶され文字は全て記憶される。自分の持ち物の置き場所や、食べ物へのこだわりが強く、いつもと「違う」事を嫌う。感覚が過敏なので、発作を起こすこともある。でも大好きなお魚の泳ぐ水族館にいる時が幸せなグル。魚の名前もまるで図鑑のように覚えている。「秘密の森」のファン・シモクと同じような人格設定、記憶力・判断力・洞察力などがずば抜けているが、幼い時に受けた脳の手術の影響で感情を失ってしまった男という点が似ている。

社会の偏見や価値基準で、判断するのではなく、故人に対して誠実に真摯に向き合う遺品整理人としての描きたくてアスペルガー症候というキャラクターに設定したという脚本家。AIロボットの様な喋り方は、視聴者に正確さと安心を与える。でも呪文を唱える様に早口で喋るときは、自分を落ち着かせようとしている時でした。

遺品整理の場では、古いipodでクラシック音楽をかけながら淡々と作業するグルの姿に頼もしさと整然さとを感じました。ここにもこだわりが….

ハン・ジョンウ🔹チ・ジニ

グルの父親、こんな人間性の高い人がいるかってレベルの人間です。釜山の消防署で救急隊員だった。ソウルのハヌルサン路29道4にある”MOVE TO HEAVEN“社は、亡くなった人の遺品整理を行う会社で、グルと二人で働いています。このロケーションは、「愛の温度」のヒョンスの家の一件手前です。この場所は他にもいろいろな韓ドラにも登場しますね。素敵な街並み!!

一人息子のグルを心から愛し、癌でなくなった妻の想いを込めて大事に育てている。1話で心臓発作でなくなってしまってびっくりでした。心臓の悪いことも知っていた父は、グルが家事やその他の生活全般で困らないように、グルに丁寧に教えていました。遺品整理の仕事も、マニュアル通りのルーティンを正確に出来る様に願いながら一緒に働いていました。亡くなる前のグルとの手話でのシーン……..

グルに伝え続けていた言葉…….

  • 愛する人に何かを強要してはいけない。
  • 父さんはいつでもグルのそばにいる。
  • 世界で一番美しい生命はハン・グル
  • 生き物はいつか死ぬ。
  • 物事は見る人の心の広さに関係する。
  • 感謝という素晴らしいご褒美が貰える。
  • 誰かに守ってもらって生きるのは考えが甘い。人間は所詮一人で生きるもの。

彼らは故人の部屋に入る際、必ず挨拶します。死者に対して礼を尽くすことです。

何らかの事情で遺族が故人の部屋を整理できなかったりした時に依頼を受けて、亡くなった人々の部屋を片付け遺品を家族に渡す仕事です。残された物から故人の人となりを想像し、果たせなかった想いにできる限り寄り添います。
それがグルと父ジョンウの仕事の流儀であり、プライドでした。清掃屋ではありません。
グルが「亡くなった人は部屋を自分で掃除できないから、僕がする」というセリフは、とても印象的でした。

遺品から死者の想いを受け取り、遺族へその遺品を黄色の箱に詰めて渡す遺品整理士グルと彼を見守る人々。感動的なヒューマンドラマと言うより、普通の死とは、幸せな死とは、不幸な死とは『死』についても深く考えさせられます。黄色い箱には、故人の魂が、伝えられなかった想いが納められていると感じましたが、『黄色』とは、幸せと喜びの溢れる色、想いを残さずに天国へ旅立ってほしいと言うことだと想像しますが。黄色い箱には、写真・書類・通帳・現金をまとめて入れる。箱には故人の心があると父は言った。

チョン・サング🔹イ・ジェフン

おじさんは複雑だけれど、いい人.…とグルに言われたサング。

ジョンウの異父兄弟。父親が違う弟でした。つまりグルにとっては唯一の叔父。ジョンウはサングを探し、あの試合でサングを見つけ出しましたが、彼は刑務所へ….面会に行くもサングは拒否します。その心は、こんな惨めな今の姿を兄には見せたくなかったからです。

刑務所から出て、グルの後見人として指名されますが、その姿は、まるでチンピラでした。お金目的でこの仕事を3カ月間引き受けたサングでした。彼は、違法の地下格闘場(クムガプラザ内)に出入りしていて、そこで高額な賞金目当てに戦っていたのでした。きっとスヒョクの入院費とかあるんでしょう….

トラウマを抱えて生きてきたサングが純真なグルと生活するうちに心開いて次第に変わっていく姿、不貞腐れた表情から優しい表情そしてちょっとはにかんだな表情までさすが、演技者イ・ジェフンさん!今まで視聴してきた彼は、どちらかというと無表情なタイプの男ばかりでしたから、こんな弾けた彼を見るのも楽しかったです。特に隣人ナムとの滑稽な掛け合いセリフは、このドラマの中で息抜きだったような…..

そのトラウマとは、ボクシングを教えていたスヒョクを地下格闘場でパンチを喰らわせ、植物状態にしてしまったからです。でもそのパンチは兄への怒りのパンチでした。兄に捨てられてしまったと思い込み、その怒りで大事な弟分のスヒョクを殴り倒してしまったのです。

ウブなシーンもあり、その二人を見つめるグルが、なんか可愛くて……自分には理解できないワールドみたいな感じで…..

グルを見守る人々

ユン・ナム🔹ホン・スンヒ

グルの幼なじみ、道路を挟み向かい側の家に住んでいる。グル父子が引っ越して来た時から、ナムは気になって色々と世話をやきます。グルの性格の特徴も心から尊重し理解して、グルを守っています。まるでグルの保護者みたいです。サングには早口で、歯に衣着せぬ物言いは実に痛快でしたね。ナビレラのウノ役の時よりこの役がぴったりですね!

オ・ヒョンチャン弁護士🔹イム・ウォニ

ジョンウが、心臓に疾患があり、命が長くないと知った時から、社会生活や、人間関係が不得意なグルのために、ひとりになっても困らない様に、オ弁護士に頼んでいた。

パク・ジュテク🔹イ・ムンシク ゴミ収集業者、北から逃げて来てグルの父親ジョンウに助けられた。

彼も父ジョンウへから受けた温かさをグルに伝えていくんだろうな〜

ソン・ユリム🔹チェ・スヨン 社会福祉課のソーシャルワーカー

この彼女の登場するシーンは、このドラマでは華やかさとほっこりした気分になりました。

パク・ジュニョン◆ホンソク 警察官、ナムの幼馴染

イ・ジュヨン◆ユン・ジヘ ソウル南部地検の検事

オ・ミラン◆チョン・ヨンジュ ナムの母 グルに世話を焼くことが面白くない母親ですが、グルがいなくなった時は、懸命に探していましたね😀

ユン・ヨンス◆チョン・ソギョン ナムの父  ナムの良き理解者

カメオ出演の方々

スチョル🔹イ・ジェイク

サングの弟分、元ボクサーでしたが、パンチドランク症候群になり、ボクシングを断念したが、新しく始めたお店の開店資金の為に地下格闘技の試合に手を出し、その相手がサングでした。もちろんサングも試合会場でびっくり❗️しかし、スチョルを殴らないとスチョルにお金が入らない契約だった為に、彼をノックダウンさせましたが、打ち所が悪く植物状態になる。ep7で、遺品整理をしたサングが、スチョルが、ジョンウとサングを引き合わせようとしていたことを知り、涙を流すのでした。

でも、ボクサーという身体つきではなかったですね……

ジョン・スヒョン🔹クォン・スヒョン Ep5に登場した医師 カメオ出演

この二人のシーンは別世界でした。こういう二人のシーンで胸が痛くなるなんて……

イオン🔹キム・ドヨン Ep5でスヒョンの恋人 手の指が繊細で美しいチェロリストです。

彼は初めて拝見しました。指のしなやかさと繊細と長さに…..ジソブssiと同じくらい素敵です❣️

カン・ソンミン/マシュー・グリーン🔹ケビン・オー Ep9 海外養子縁組で渡米した後、国外退去を命じられて帰国し実母を探していた。

カン・ウンジョン◆ユソン  Ep9 有名な人気キャスター

海外養子に出る前の子供を預かるシステムがあるのですね。彼女の両親がそのボランティアをしていて時の最後の赤ちゃんがカン・ソンミンだったのです。昔の写真に写っていた彼女を、母親だと思い込んだまま心臓の発作で亡くなってしまった。

マダムチョン◆チョン・エヨン 賭博格闘技のオーナー

彼女は結局逃亡してしまった。”Move to Heaven”社の権利書、返してもらったのでしょうか。

遺品整理のエピソード………………………………….

どのエピソードも社会問題になっている出来事で、その結果亡くなってしまった不幸な死ばかりでしたが、彼らが残した物の中から幸せだったという断片を感じる事が出来るストーリー展開が素晴らしい。その小さな幸せに涙してしまうのだ。また、ストーリーが進むにつれてサングの過去も明かされていく。

そして数々のクラシックの名曲が、尊厳な響きで故人を追悼する流れも秀逸です。ドビュッシー「月の光」・ブラームスピアノ三重奏曲第一番・ベートベン「月光」etc….. 監督のキム・ソンホさんがapple musicでプレイリストを出されています。

Ep1 研修生として工場で働く親思いの青年の死/ブラック企業問題 ジョンウが、勤務外時間に機械の故障を直すため工場に入り、足を怪我して敗血症で急死してしまった青年キム・ソヌの両親は、耳が聞こえなかった。その母親に手話で、「言いたい事があったら言っていいですよ」と言って会社側と仲介の仕事をする。   ”父ジョンウも息子グルも手話ができました”この伏線は最終話で分かりますが…

Ep2・3 高齢者で認知症を患っていた女性の孤独死 イ・ヨンスン◆イ・ジュンシル  息子がこんな素敵なスーツを着てくれたら、そんな夢を持ち続けた認知症になってしまった母。息子はそんな母の想いには気が付かずに生活に追われていたのでしょう。こういう孤独死は胸が詰まります。

Ep3・4 DV被害の保育士の女性の死 DVや、ストーカーの様に彼女を追い詰めていた身勝手な男。もしグルが、あの天井に彼女が備え付けた監視用カメラの存在に気が付かなければ、あの男は事故ということで、無罪になっていたのでしょう。グルの緻密な遺品整理と故人を想う気持ちが、事件を解決させたのでしょう。

Ep5 人質になった女性を助けようとして殺されてしまった同性を愛してしまったER医師の死/LGBTの問題 お二人の流暢な英語の会話で、なんか映画を見ている様でした。ドキドキ💓しました。とっても美しいシーンで、切なくて切なくて….. Ep5だけが、裕福な世界で起こった悲劇でした。

Ep6 末期癌を患っていた高齢夫婦の心中 キム・インス◆チョン・ドンファン 若かりし日々は花の様に朽ちていく。天国への旅立ちを祈るカードは貰えないのは悲しい。この言葉に胸が痛む。

Ep7 植物状態だった元ボクサー、スヒョンの死 サングにとっての悲劇、弟ようなスヒョンに、パンチを食らわせてまさかの結果に…刑務所で罪を償おうとも、スヒョンは戻ってこない。

Ep9 海外養子の死 孤児輸出問題マシューの韓国名がカン・ソンミンで、生まれて数ヶ月後に韓国から米国に養子に出されたが、米国の両親は彼が心臓病だと知って離縁したため、米国籍を取得できず韓国に強制帰国させられて孤独だった。

遺品整理のエピソードに加えて、サングの過去、心の闇の物語もあります。それはグルと父ジョンウの物語でもありました。

Ep7・8 サングの誤解とグルの出生の秘密

捨てられたと恨んでいたサングのジョンウへの誤解をグルが解き明かします。サングの誕生日に迎えに来ると約束した兄ジョンウは、あの韓国で実際にあった1995年にあった三豊百貨店崩落事故の現場で閉じ込められていたのです。誕生日プレゼントのナイキのスニーカーを抱えて。ジョンウはあの事故で動けなかったのです。その後ずっと探し続けていたことを知るサング。キャビネットにナイキのシューズが積まれているシーンに…….サングの頑な心が、解けていきます。サングの涙には色々な思いが込められているのです。

父さんの大切な人の健康と幸せを祈る為に毎年来た。 そうサングとジョンウが待ち合わせに約束したあの駅スイン駅にグルは毎年来ていたのです。

Ep10 ジョンウの”最後のお引越し”

グルは、20年前にプンジョン集合住宅に生まれて間もなく未熟児のまま捨てられていたが、ジョンウに助けられ周りの人達の善意の力で生き延びた奇跡の子供でした。ジョンウと妻のミン・ジウォンが引き取って大切に育てたが、ぜんぜん言葉を喋らないため手話でコミュニケーションを取ったのです。
グルが、初めて言葉を話したのは、両親と水族館にいた時でした。グルは水族館に住んだほうが。

父の遺品整理をはじめます。「鏡の前の自分を褒めろ」という録画の遺言を見つけて励まされるのでした。母ジウォンが眠る木で、父ジョンウの樹木葬が終わりました。グルは木に抱きつき、父ジョンウの「見えなくてもいつも側にいる。記憶の中で生き続ける」という言葉を思い浮かべました。ハングルというのは一本の木という意味らしいのですが、韓国語わからないのでこの意味合いはわからないので単純に父と母が眠る木に抱きついたと。

サングとグルが出会うのは、亡きジョンウが、そういう「想い」があったから、それをオ弁護士に託したからであって、グルやサングが望んだことではなかった。人間の繋がりは、ジョンウが「存在」してその「想い」が、二人を通して繋がり広がっていく。サングが現れてから3ヶ月経たち、オ弁護士としてはサングを後見人失格とせざるを得ない(“ある危機的状況”は不法行為で、そこにグルを巻き込んだから)が、グルが認めたため、サングは正式にグルの後見人となりました。

グルの側にいた父ジョンウと母は、もう見えなくなり、不安になったグルでしたが、そんな彼のそばには、サングが寄り添っていました。きっと今度はサングがグルの生き方を見ながら、兄ジョンウの想いを感じ取って行くのだろう。

このドラマの故人は、伝えたい「想い」を伝えたい人に伝えることが出来ただろうか….というポイントから推測すると……

  • ep1の青年は、痛みを超えて楽になったかの様な表情の死顔でしたが、親孝行な息子だったのですからこんな死に方は無念だったはずですが、親にその想いが伝わった。
  • ep3のDV被害で殺されてしまった幼稚園の先生は本当に無念だったと思うし、あの男は死刑になっても許されないと怒りに震えましたが、あの男のDVやストーカーだった事、彼女を殺したという事を証明できた。
  • ep5の医師は、自分の不甲斐なさや、世間体を考えて、同性恋人への「想い」を告げられなかった。でも恋人はその事実を知る事ができ、恋人は彼との思い出を幸せな思い出として生きていく事ができる様になった。
  • ep9の海外養子に出され、国籍ももらえずに韓国に戻り、母親探しをしている青年のエピソードは胸が痛くなりました。このエピソードは、「想い」を生きている人間が知る事ができて、重要だったと思う。海外養子問題は韓国の60年以上にわたる負の遺産でしょう。

以下のエピソードは、複雑な思いがあります。でもお骨になって、埋葬されて、遺品も整理されて人間の終末を終えられたのが、唯一の救いです。自分達で出来ないから、「お願い」したのかもしれません。

  • ep2の認知症のお婆さんは、息子にあの素敵なスーツをプレゼントしたかの様な「想い」で亡くなったのかもしれない。「認知症」になると過去を忘れて生きれるから幸せだという人もいます…………….
  • ep6の高齢者夫婦の心中は、自分達は、こうやって二人で逝くことを許してほしい。二人は幸せだったから、悲しまないでほしいと言っている様に感じた。グル達へ遺品整理を頼んだ事で、夫婦の想いは、きっとしっかり伝わると確信していたんだろう。それがこの世を去る一番幸せな方法だとこの老夫婦は考えたのであろう。。
最後に………………………………………………..

ある日、グルの前にウンビョルという女子学生が来て、自分が死んだ後の遺品整理を依頼しに来たところでドラマはエンド…..でのこのグルの表情

実在するかと思われる様な演技力だったタン・ジュンサン君、「愛の不時着」でも幼さの残る北朝鮮の兵士でしたが、まだ18歳。これからの活躍が楽しみな俳優さんですね。このドラマの彼は、忘れられないでしょう。

イ・ジェフンssi、「シグナル」での無表情なプロファイラー、「キツネ惑星/輝く星のターミナル」での心を閉ざした男となんか静のイメージと孤高の青年というイメージが強すぎて、このサングの表情にはびっくりしました。でもあらくれ男の笑顔や照れたお顔の表情がとてものびやかで素敵でした。 「キツネ惑星」でも素敵な筋肉美を拝見しましたが、その時よりも数段マッチョになっていましたね。

 

人生の最終章は、誰にもわからない。病によって忍び寄ってくることもあるし、突然におとづれてしまうこともある。このコロナ禍で、そう思う方々も多いはずだと思う。だからこそ、伝えたい「想い」は、エンディングノートではないけれど、意識して伝え、書き残しておく必要があると思う。

でも、個人的には、もし死後のことは、生きている人に迷惑がかからない様にしておくことだけでいい様に思っている。「生きていた自分を懐かしんでくれれば」それでいい。グルの様な遺品整理人がいたらお願いしたい。家族ではなく、淡々と自分の遺品を整理し、一つの箱に詰めてくれるなんて、こんな整然とした最後で締め括られたら幸せだ。グルのあの遺品整理をする姿は、音楽とともに雄大な安心感を与えてくれました。きっと故人の魂は、浄化されてゆっくり三途の川を渡れるだろうと。ゆっくりと悪い記憶を消し去っていくのでは….

あの遺品整理では、グルが大事だと思う写真、遺品、通帳、現金以外は、全て廃棄処分になる。それでいいのです。それが家族には出来ないのです。思い出あるから。思い切って捨てることに罪悪感すら感じます。だからこんな遺品整理人がいたら…….とつくづく思う。

悲しみや感動というよりも涙とともに考えさせられるドラマでした。こういう作品が、次から次へと制作される韓国ドラマの世界、アメージングな世界です。そして、その世界を演ずる俳優陣の層の厚さ、大きさをいつも感じます。

本当に素敵なドラマでした✨✨✨✨✨

 

 

 

 

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