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パリの恋人

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パリの恋人 20話 (2004年 SBS)

シンデレラストーリーはたくさんある。「マイフェアレディ」「ティファニーで朝食を」「プリティウーマン」etc…

シンデレラストーリーは、架空体験しながら、気持ち良い世界に浸れる時間。

映像とBGMもOSTも素敵で、ゴージャスな空間を醸し出しましたね。

現実のリアルな世界へ戻らなければいけない人のオアシスだと思っている。

ドラマのような出来事が自分に起こるなんて思ってない。
でもドラマのヒロインのような心模様は、経験したこともあるだろう。
だから感情移入できるし泣けるし浸れるのです。

シンデレラストーリーはハッピーエンドでいいと、私は思うしそう終わって欲しい。

ストーリー展開にリアルさを追求したら、きっとアメリカドラマみたいになってしまうかも。
オアシスを求めているの。
登場人物の気持ちが感情がリアルに伝わればそれで良いのです。

そんなことを考えたこのドラマ。

主人公を演ずるパク・シニャンとキム・ジョンウンが素晴らしい。この役にはこの二人しかいないというくらいぴったりでしたね。

パク・シニャンーハン・ギジュ「パリの恋人」

「パリの恋人」以前のシニャン氏には、王子様のイメージなんて全然ありませんでした。というのは後で知りましたが。。
シニャン氏の演じた御曹司は、リアルにこんな御曹司がいるのではないかと思わせました。

韓ドラでは、よく御曹司がでてきますが、背の高さ、お顔の美しさなどのスタイルから感じる御曹司が多かった。
シニャン氏の緻密なキャラクター分析と確かな演技力があって、あんなに素敵なギジュが生まれたのです。
魅惑的な彼の声。。
よく通る低いトーンの声色が、時に心地よく、時にセクシーでした。低音の響きに弱いのです。

リッチな衣装を着て高級車に乗って登場する「おとぎ話の王子様」だったらこのドラマの評価は下がっていたでしょう。
現実でのリアルな世界での王子様が表現できたから、このドラマはたくさんのファンが生まれたのです。
パクシニャンは動いているほうが断然魅力的とよく言われます。なんとなくわかりますね。

ハン・ギジュ社長の俺様キャラ!

paris2

ギジュは財閥の御曹司,30代前半にして大手自動車会社社長,政略結婚の末バツイチという設定.ビジネスの手腕はピカイチ,なのに恋愛の仕方を知らないし、恋愛する時間も惜しんで仕事する猛烈社長。

自分の感情にストレートで、ぶっきらぼうで強引。「信じて俺についてこい」典型的な俺様キャラです。
この強引さがすごい.テヨンの手首をつかむのも,まるで犯人を捕らるみたいでしたね。

シニャン氏は学生時代バレエをやられていたとかで姿勢がいいですよね。
背筋がスッと伸びた立ち姿だから、スーツをピシッと着こなせてる。
だからギジュのスーツ姿は素敵でした。

paris1

ギジュは、愛し方が不器用ですが、好きな相手に意地を張ることはありません。
ほんとは好きなのに、好きな人の前だと素直になれない。なんてことはありませんでした。
ただ自分の思うままに、正直に。。。
ここで彼女の気持ちを掴んでやろうとか、こんなふうに攻めればとか卑しい気持ちは持ち合わせていません。
これも御曹司の品性と、お育ちの良さでしょうか。

いつもは冷静なギジュですが、どうしようもない想いがこみ上げてくる時、無鉄砲な行動に出ます。

婚約式をすっぽかして、「婚約式から逃げ出してきたけど、行くあてがなかった。だから一番最初に頭に浮かんだ人(テヨン)のところへ来た。」そして
テヨンの家に強引に泊まり「今日は助かった。とても心が休まった。」とテヨンに行った時、彼の正直な言葉に「愛」を感じたのでは?

いつもは冷静沈着でクールな男が愛を知ってときどき可愛い男になる。

paris3

二人が婚約したという報告をするために。お墓に眠るテヨンの父親に、「彼女を絶対に泣かせません。私たち幸せになります。あなたをお義父さんと呼べて嬉しい。」と言ったとき。

初めてのキスシーンの前にギジュが怒りながら言う言葉、、「我慢なら俺がする。お前は我慢なんかしなくていい!」

20話での空港のシーン、、「ひとつ気障なことを言ってやろうか? 愛しているから行かせるんだ」 このシーン涙出ます。シニャン氏の涙、、、

キム・ジョウォンーカン・テヨン「パリの恋人」

テヨンの性格は、よく笑って、よく泣いて、よく働く。

テヨンが泉にコインを投げ入れ「リッチな男性が現れますように」と祈るシーンがあります。しかし、テヨンは自分が「物欲しげな女性と思われる」とわかっている女性です。

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人生つらいことが多いけど、いつまでも落ち込まず、食べて運動して、お風呂に入って、楽しいことをして、気分を変えて乗り切ろうと考えて行動している前向きな女性というキャラクターです。

ギジュとテヨンの会話がとにかく楽しい。
テヨンには素直に話すギジュがまた可愛いのです。

「風と共に去りぬ」ではないですが、生きるたくましさを感じました。
ギジュの方が、最後はメロメロになっていましたから。
女は、切羽詰まった時は冷静で、強くなりますね。
それが、恋愛ですね。

イ・ドンゴンースヒョク「パリの恋人」

ギジュと対照的なのはイ・ドンゴン扮するスヒョク。ギジュの甥で,同じくテヨンを愛してしまう.風来坊だけど天真爛漫でいつもテヨンに優しくて,でも地位もお金もないから何も出来ないけれど、テヨンを見守る系の男性。

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Tシャツにジャケットを羽織った,ラフなスタイルのスヒョクは本当にかっこよかった!

子犬のような目、甘いマスクで、ナイーブなそれでいて「愛」をしっかり貫くタイプでしたが、 後半、テヨンから愛されないとわかってからの彼の行動が理解できない。まるで子供でした。家族からも母からも愛されなくて育った環境が自暴自棄させたのか。兄のギジュだけは理解していましたが。でもこの時もギジュは大人でした。感情だけで判断するのではなく、先を考えて行動していました。でもスヒョクもテヨンも感情の方が優先していましてね。 きっとテヨンとギジュは遠い将来同じ道をお互いを見つめあいながら生きていくと思っています。だってギジュが離すはずがないし、テヨンも気持ちの整理がついたら……….

でも、こんな素敵なシンデレラストーリーはないです。

ギジュは、テヨンが食べて寝て笑って生きる姿を見たいし、同じ空間で生きたいんだろうな〜。。。切ない。本当に小さな望みを叶えて欲しいよ〜〜〜

ギジュを演じたパク・シニャンさんには落ちましたが、それ以降のドラマのパク・シニャンさんには落ちませんでした。

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