My-Favoritestory-Annex

2度目のロマンス 温暖的弦 Here to Heart

1320 views

2度目のロマンス 温暖的弦 Here to Heart 全48話 2018年中国

この邦題「2度目のロマンス」…..
どうしてこういう題名になってしまうのだろうか?

ドラマの中で語られるのですが、「温暖(ヌアン)の弦(ナンシエン)」という印鑑に彫刻した文字。
ヌアンの描いた絵に刻印するためにナンシエンが昔送った印鑑に掘られていた文字だったのです。ドラマの中盤、二人の愛を確認したシーンでナンシエンが、ペンダントをヌアンにしてあげるのですが、そのペンダントはその印鑑を加工したものだったのです。

このドラマを知ったのは、今年の初め、チャン・ハン氏を検索していて知りました。題名で検索なんかしません。そしてこの陳腐な邦題名、チャン・ハン氏がかわいそうです。
映像は綺麗で、さすがにお二人のラブシーンは美しい。

「お昼12時のシンデレラ」のチャン・ハン氏、無性に彼が気になっていたら、このドラマに出会えました。
2年前のドラマで、48話と長〜いドラマでしたが、1話が45分ですから、意外にスムーズに視聴できましたが、どうもストーリー展開に無理があるような気がしました。

チャン・ハン氏、30代半ば、少し渋みも加わって大人の落ち着いた男になられていました。
共演のチャン・チュンニンさん、優しい美人の女優さんです。大好きなピーター・ホーさんと共演されていた「僕らはふたたび恋をする」の役柄の方が好きでしたが。

STORY………….

この物語、よくある初恋に引きずられた男女のもつれを、延々と描いたドラマです。なので、ヒロイン、ヒーローに気持ちが向かないとリタイアしたくなるドラマかもしれません。長いですし。

ジャン・ナンシエン(チャン・ハン)は大学時代にウェン・ヌアン(チャン・ニュンニン)に出会い、可愛い恋人同士になります。しかし、ヌアンから突然別れを告げられたナンシエン。別れの理由も告げられず、彼女は去ってしまいました。

それから7年。
ナンシエンは親友とともに浅宇(チェンユー)というIT企業を設立し、若きCEOの座についていました。会社は急成長して、上場企業となり、素晴らしいビルにオフィスを構えていました。彼は、この7年間、ヌアンを忘れることはありませんでした。彼は有能な人間でしたが、御曹司ではない。
自分の才能で、のし上がってきた男、ナンシエン。
恵まれた家庭で育ち伸び伸びと成長したヌアン、そして彼女を支える男友達(リンルー)にナンシエンは嫉妬していたようです。
ヌアンは、ナンシエンと別れた後、ロンドンで生活をしていました。彼女は自分を取り戻そうと心に決め、上海に戻ってきます。そして浅宇に入社します。社長補佐に抜擢されて、ナンシエンと再会します。

この再会、ヌアンは、ナンシエンの会社で働き彼を助けたいと思って帰国したわけですが、まさかCEO補佐の席につかされるとは思っていなかったのです。
全てナンシエンが、巧みに計画を立てて、彼女を会社に誘導した結果だったのですが。そんな二人の再会、これからヌアンは、どうやってこの会社で働いていけるのでしょうか?
ナンシエンは、ヌアンとの別れの原因を突き止められるのでしょうか? ヌアンの心を取り戻せることができるんでしょう…………….


あのフォン・トンを彷彿とさせるジャン・ナンシエン、若きCEOをチャン・ハンさんが演じられました。

こういうラブライン、愛し合っている二人、訳も分からないままに女から別れを告げられてしまう、男はその別れの真相を突き止める事に執着している。その執着心は、愛なのか?
女は、意外に淡々と、いえ力強く生活しながら、別れた男への愛を貫いている。そういう構図。
女は時間をかけてその愛をどうにかしようと思う。男は、結果にこだわり続ける。

このドラマは、そんなナンシエンとヌアンのラブラインと並行させながら、ビジネスでの競争、このIT業界で生き抜く男達の戦いも描いています。だから48話にもなるのでしょう。

ジャン・ナンシエン(チャン・ハン)

このナンシエンもフォン・トンと同じようなキャラクター設定のように感じて視聴始めましたが、一番愛している女性を守ろうとする部分がどうも感じませんでした。
1話からも涙ぐむのですが、涙を流すシーンが多すぎます。ナンシエンは、意外に小心者なのでしょうか?想いをストレートに表現できないせいでしょうか。

お互いの気持ちを再確認して、ラブラブモードになりながらも、どこかヌアンを試しているような、疑っているようなナンシエン。

感情を表に出さない男、プライドが高い、理性と忍耐力がある男、その上頭脳明晰な男、目の前の出来事よりも先を見据えて行動する男になったのは、あの時傷つき、自分を失なってしまったナンシエンだったからか。

恋の表現が下手な男、恋に不器用になってしまったのは、あの7年前にヌアンからあんな捨てられ方をされてしまったからでしょうか。
きっと恋に人生に見放されて崖っぷちの中から、生き残ってきた男。
鎧を身につけて(豪華な衣装)精一杯、IT業界で戦い、生き残っている男になってしまったからか。
御曹司ではなく、苦労して今の地位に就いた男からか

ヌアンを思い続けて、彼女が住んでみたい未来の家を忠実に再現した豪華な家、彼の未練、執着心を感じました。
ヌアンに対しては、感情のもつれすぎて素直になれないのでしょうか。
イーシンは、彼の思うように動くことで、彼の心を手に入れようとしています。それもわかっている彼だとは思うのですが。

ウエン・ヌアン(チャン・チュンニン)

ヌアン、裕福な家庭で愛されて育ったお嬢様。そんな彼女が、好きになった男は、人気者だったようです。ナンシエンは、バスケットボールが上手くて人気があったようです。だから姉やイーシンが片思いしていたのか。

ヌアンは、彼から愛されていたけれど、彼女はきっと好きだったのでしょう。だから、姉の告白でびっくりして彼と別れることにした。家族が大事だっというよりも恋にはまだ幼かったのかもしれない。時間の経過とともに、そばにリンルーがいるにも関わらず、ナンシエンと別れを選んだ自分に対して失望感があったのかもしれません。「逃げてしまった自分に」

答えを求めて上海に戻り、彼の側で働き始めるのです。
彼の言葉に、行動で、彼女は記憶喪失していた部分を思い出し始めましたが、彼の苦しみをなかなか理解できない。

会社での彼女は有能な補佐だと認められるのですが、そんな彼女がどうして彼に対しては消極的で、はっきりしない態度をとるのでしょうか。
思うに私の周りのキャリアのある女性は、恋愛にも積極的です。姉のロウみたいに。

仕事には自信があるけれど、感情には責任を持ちたくないのか、愛されたい女なのか。

愛に対して、殻に閉じこもっていないで堂々と胸を張って生きて欲しい、仕事と同じように….と彼は思い続けている。
それに気がつくまでの長〜い48話のドラマです。

二人以外のキャストは……..(役名中心です)

イーシン(ジェニー・チャン)

ナンシエンを想い続けている女優。
綺麗な女優さんですね。目が印象的。彼女のナンシエンへの想い、その葛藤がこのドラマのキーポイントになっています。ヌアンとは学生時代の同級生、そしてナンシエンに片思いしていたのです。彼女は、ヌアンと別れた彼を励ましながら、彼と共に成長し、そして大女優になった頑張り屋さん。でもナンシエンの心に住んでいるはヌアンだとわかっていました。ヌアンがずっと現れずにいてくれたらと思っていました。そこにヌアンが。
揺れ動くナンシエン、その彼を引き止めようと色々な策でヌアンを苦しめます。

ヌアンを苦しめていることも知っているナンシエンが、イーシンには優しく接するのがどうしても理解できない。ヌアンには、イーシンとはお互いを助け合っている関係だと、熱愛関係というのは、イーシンが安全であるための嘘の関係であると….
イーシンが電話してくると直ぐに彼女の元にいく彼を理解できない。それをヌアンに理解してほしいという彼の気持ちがどうしても腑に落ちない。
彼は、女心を理解できない男なのでは?
その女心を利用してナンシエンを取り込もうとしているイーシンのずる賢さ。
彼女は、貧困の中から、飛び出して女優になった女性です。彼女の父親のエピソードもドラマの中で知ることができますが、彼女は「愛」をたくさん受けて育った女性ではなかったのです。きっとヌアンが憎たらしかったのは、ヌアンは、愛されて育った女性だったからでしょう。
ヌアンは、そこまで人を陥れたり、疑ったりせずに生きてきた女性だからです。
ナンシエンは、ヌアンのような女性の心が欲しかった。イーシンとはビジネスだから冷静に対処していたのかもしれません。それに気がつくイーシン、やはり賢い女性だったのですが。

ウェン・ロウ(チョウ・チーチ)

ヌアンの姉。仕事ができる女性という設定のようですが。
彼女のナンシエンに片思いしていました。ナンシエンにその想いを伝えている場面をヌアンが見てしまった。それがヌアンがナンエシンに何も言えずに去ってしまった一つの原因です。その後、父親が飛行機事故で亡くなってしまい、ロウが、自殺未遂を起こしてしまった。父親が飛行機で帰国しようとしたのも、ヌアンとナンシエンの問題でした。全て、姉ロウが、絡んでいます。彼女がナンシエンを想う気持ちはわかりますが、妹と恋愛関係にある男に告白した後どうなるか…..その後、妹思いのように振舞っていますが、なんか好きになれない。

個性あふれる男性陣

ジュー・リンルー(ジン・チャオ)

代中グループ社長。ヌアンを常に見守ってきた騎士でした。彼女の記憶喪失、トラウマを癒すためにイギリスでの生活でもずっと見守ってきた男。
心優しい御曹司。
代中グループを率いていますが、彼は親族との対立でいつも心を悩ませていました。ナンシエンの会社、浅宇グループとは競争しているというか、敵対関係のようです。ヌアンの姉も、彼の会社の財務部長として働いています。
彼は、ヌアンの心の中の男を知っていても、ずっと彼女を愛していました。優しくてナイスガイなんです。

ガオ・ファン(リー・シャオピン)

ナンシエンの共同経営者の一人。冷静に判断しながら、会社の営業・財務部の責任者として頑張っている。ナンシエンの心の寂しさを気がついている。

グアン・ティー(ジン・ザーハオ)

もう一人の共同経営者。彼は技術部門を統括している。人はいいけれど、洞察力には欠けている。会社の経営には向いていない。

パン・ウェイニン(リャン・ダーウェイ)

イーシンに片思いしている益衆グループの社長の弟。イーシンには献身的に尽くす。イーシンが、ナンシエンに執着していること、彼女に想われているナンシエンに嫉妬して、浅宇グループを苦しめようとして画策する。

ルウ・ルイ(リー・ジンジャー)

ヌアンの姉、ウェン・ロウの年下の恋人。ロウの部署で働いている。
ヌアンの姉とのエピソードが結構多すぎて、うんざり気味でした。
ヌアンの年代設定は、30代前半?だと思うので、姉は30代半ばのはずです。仕事ができる女性なのに、恋愛には消極的ではなくて、駆け引きばかりしている女性だから、男は離れていくのですよ。その彼女の良さを発見したのは、年下の恋人でした。
中国人特有のお顔立ちですが、なんか憎めない男でした。

全体的感想………

中国はバブルだな〜と思ってしまうような映像美です。ロンドンで撮影されたシーンもそうですが、上海のナンシエンの会社のすごいビル、ナンシエンの住むペントハウスの豪華なこと、彼の愛車はロールスロイス…….

ナンシエンのあのキザな衣装の数々……そしてあの髪型、ワックスで固めたような動きのないヘア….
室内着のスエットや、パジャマも豪華でした。ルイヴィトンのパジャマでした。

「お昼12時のシンデレラ」でもそうでしたが、彼の衣装は奇抜でした?豪華だと書くべきか….
人気小説の実写化したドラマらしいですね。

なぜ7年前にヌアンがナンシエンに別れを告げたのか

これがこのドラマのキーポイントです。
なんとなくわかるようなシーンもあるのですが、はっきりしない
その明確な理由、原因を探る為にこのドラマは展開していくのです。

登場人物のそれぞれの恋愛も絡めて進行するのです。もう一人の社長補佐のシャオダイとグアン部長とのラブライン、イーシンとパン社長とのラブラインだけで十分でした。

  • 友達だったイーシンの本心を見抜けなかったヌアン。
  • ナンシエンよりも家族を取ってしまったヌアン。
  • ナンシエンを信じなかったヌアン。
  • 「逃げてしまった」自分に後悔し続けるヌアン。

ヌアンの行動、気持ちがこのドラマを左右させています。
ここまで書いてきて、どうしてもヒロインが好きになれなかったら、このドラマ無理です。

最終章まで延々と続くこのテーマ

ナンシエンの「閉じこもるな」「殻から出てこい」ずっと彼が別れた理由の一つだと確信している気持ちを表現している。
でも彼は、彼女の渡英の本当の理由を知ったのは、最後の章の方です。ヌアンは、姉が、ナンシエンに想いを告白している場面を見ていた。姉のことを思い、彼との別れを決心する。そんな時に父親がヌアンを心配して訪ねてくる途中で飛行機事故で亡くなる。父親が事故にあった原因が自分のせいだと思い自殺する姉。そんな厳しい現実を忘れる為に記憶喪失になってしまったヌアン

家族の問題で彼女は心身を病んでしまっていたのです。
「私さえ我慢すれば」というヌアンの考え方。
姉とリンルーは、彼女が元のように明るい生活を取り戻せるように献身的にサポートするが、彼女の病んでいる原因が、「ナンシエンからあの時に逃げたという」別れを勝手に選んでしまったことへの後悔だと知っていたのでしょうか。

大好きな「マイ・サンシャイン」とドラマの構成は似ていましたが、ヒロインの性格が正反対でした

「マイ・サンシャイン」のモーションは、7年前に別れさせられたが、その原因が何であれ今は自分が彼を必要としていることに気がつき、「今、彼にそれを伝えないと」と素直にイーチェンに告白します。その気持ちを彼は受け入れた。きっとここで手放せば彼女は永遠に自分の元から去ってしまうと考えたからでしょう。それからは、偽装結婚のように振舞いながらも彼女との7年の空白期間をゆっくりと埋めていく。昔を思い返しながら、再び愛を育んでいくというストーリーで、何回見ても心が温かくなるドラマです。
男女の始まりは、二人の合意から。でも別れは一方的な場合が多い。「マイ・サンシャイン」でも家族の問題が別れの原因でしたが、彼女はわからないまま父親に強制的に渡米させられてしまい、辛い人生を生きなければならなかった。モーションは、大学時代にイーチェンに一目惚れして彼にアタックする。彼女が渡米しても彼女を忘れられないイーチェン。彼のサンシャインだった彼女でしたから。彼も苦学生でしたが、今では敏腕な弁護士になっていました。彼も、彼女と一緒に住み始めてからは、気持ちをストレートに表すようになっていました。
モーションは、題名のように太陽のように明るく行動的で、感情もストレートに表現する女性でした。
イーチェンは、彼女の離婚の理由を最初は気になったようですが、彼女と暮らすうちに、彼への気持ちをずっと持ち続けていたことを確信するのです。それも彼女の行動があったから。

でもこのドラマは、7年間の空白、捨てられた原因をずっと引きずって延々とドラマを引っ張りました。
そう、ヌアンが身一つでいいから、彼の家に住み着いてしまえば良かったのです。姉の意見や周りの意見を聞かないで。大人の女だから、自分独りで生きられるわけではないからと色々な理由をつけて。
それを悲願していたのがナンシエンですが、もうちょっと優しくても良かったのでは?

ヒロインの思い描いていた二人のマイホーム、その豪華さ….
ヒーローの恋しい切ない思いも全てなんか衣装や、建物や、映像ばかりが目立ってまうようにしか見えないのが残念でした。

常にヌアンが、イーシンの策略で追い詰められる姿や、悩む姿ばかり。
ちょっと二人の仲が発展したのかと思ったら、またもや直ぐに崖っぷちに追い込まれるヌアン。
そしていつもヌアンは、「私だけ我慢すれば」という発想で、耐えている姿。

イーシンは、憎たらしい女性でしたが、前向きに幸せを、愛を追い求めた女性でした。

ただ、ナンシエンがヌアンの気質を理解しているなら、別れの原因が家族の問題だったと知った時から、どうしてもっとヌアンと向き合わなかったのか?
離れたくないのなら、もっと優しくイーシンとの事も説明してあげて欲しかった。

「温暖的弦  ヌアンのナンシエン  ナンシエンはヌアンのものだったはずなのに…….」

でも恋愛のもつれってこんなものかもしれない。現実的でリアルなドラマだったのかもしれない。

「マイ・サンシャイン」は、憧れの世界なのかもしれない…と思ってしまった。

とりとめのない感想で終わります。

 

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pinterest
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE