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スターの恋人

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スターの恋人 Star’s Lover 全20話(2011年 SBS)

大人のためのロマンティックラブストーリーです。感性にせめてくる緻密に計算されたシーン、音楽、言葉、小道具とともにこの物語を思い返します。❤️

あらすじはシンプルです。


『もしもスターが恋人だったら』。そんな夢のような“スターと一般人の恋”を描いた、韓国版「ノッティングヒルの恋人」として制作されたと書かれていますね。スターと大学講師という全く異なる世界に住む二人が、紀行文の代筆という仕事を通して出会い、次第に惹かれあっていく。

大好きな映画の一つ、「ノッティングヒルの恋人」。

「ノッティングヒルの恋人」何回見たのだろう。
★この映画もBGMがとても素敵でした。
★何と言っても主演がジュリア・ロバーツとヒュー・グランドでしたから。
★エルヴィス・コステロの「SHE」が有名になり、この曲を聴くとまたこの映画を思い出してしまいます。
★そしてノッティングヒルの街並みの色彩が綺麗でした。
★スターとしてのアナ(ジュリア・ロバーツ)を一人の人間として描いていました。
★スターが平凡な男に恋をする?

 

似ているなーと思わせるところ。。

「スターの恋人」でイ・マリとチョルスが相手と同じ言葉を使うシーンがあります。

出会ってすぐにスターの方から急にキスをして「キスのことは誰にも言わないで‥」というシーンも全く同じ。

ジュリアロバーツの元彼?が急に現れて、ヒューグラントがウェイターを演じるというシーンも、「スターの恋人」でチョルスがイ・マリの彼氏の前でガイドになるというところも同じ。

「ノッティングヒルの恋人」のヒュ・ーグラントが始めからスターのジュリア・ロバーツ(アナスコット)に興味があり好意も抱いていた。
「スターの恋人」ではチョルスがイ・マリのことを全く知らないという設定がです。

「ノッティングヒルの恋」人のアナ(ジュリアロバーツ)の名セリフ。

名声なんて実体のないものよ
忘れないで
私もひとりの女よ
好きな人の前に立ち‥
愛してほしいと願っているの


二人の出会い
チェ・ジウ扮する女優のイ・マリが、日本の奈良・飛鳥と百済をテーマに小説を執筆中という設定なので、奈良や明日香村の素敵な風景のシーンが見られました。

イ・マリの性格は、真面目で純粋で、感性で動く女性という感じがします。スターになってから行動などで「ひとりの男と100日以上続かない」などというイメージが持たれていますが、そういうイメージで自分を守っている女性のような気がしています。でなければ、チョルスのような男に興味を示すはずがない。
彼女は、初恋の人ソ・ウジン売れない写真家で結婚まで考えた写真家でしたが、社長の思惑で割かれてしまった過去があります。そのウジンは、チョルスと似ている性格もあると思っています。兄貴のような頼り甲斐のある男として、マリは感性で嗅ぎ分けていると思います。でもチョルスと同じように「お金」で彼女の前から去ってしまうのです。後にマリの前に現れる時は、有名な写真家として現れます。そのお金で。。。

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ユ・ジテさん演ずるチョルスは、自分に自信のある、女性に媚びない、お金や地位には興味のない、理性で行動する誠実だが、堅物の男性です。

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幼い頃に母親に裏切られたショックがあるので、人を信用することは裏切られるリスクという恐ろしいトラウマを持っている。自分を守るために心にずっと「線を引いて」生きてきた男です。なかなか複雑なタイプの人間です。だから小説家志望なのかもしれませんね。

マリは、本能的にチョルスに興味を持ち、「アスカの恋人」の代筆を頼み、距離を縮めていきます。チョルスはあくまでも、代筆家としてマリに物書きとしての勉強を指導します。兄のように。。でもマリは兄のような父のようなチョルスを手に入れたくなりますね。ここから「スターの恋人」のストーリー展開が始まるのです。
マリは、天真爛漫?のようにチョルスに言葉や行動で、自分の方へ意識を向けさせようとしますが、チョルスは「線引き」にこだわる男ですから、イ・マリを意識しないようにと格闘し続けます。本当にこのドラマは、お互いのこの駆け引きで成り立っているような気がします。
最終回のシーンがあまりにチョルスが腑抜けになっているとのテンションダウンという感想も聞きましたが、私は、「男がプライドを捨てたかっこよさ」を感じました。素直にイ・マリと歩むことを決めたチョルスの決心は、プライドを捨ててもマリと一緒にいたいという、可愛さでもあります。男は可愛くないとカッコよくない。なので、私はこのドラマが大好きなのです。チョルスも。

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映画は2時間、ドラマは20話とあまりに違います。
映画はユーモアやウィットに富んだ構成になっています。文化の違いでしょうか。
「スターの恋人」は、とにかくチョルスのこだわり、マリの恋愛テクニック、運命、現実的な問題(お金)スタートしてのマリの価値などの問題を丁寧に描きすぎて煩雑になってしまっている感じもありますが、チョルスとマリの恋愛を一喜一憂させるラブストーリーでした。

チョルスのイ・マリへの課題図書の中の私が過去に読んだ本

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* 嵐が丘
* 星の王子さま
* 若きウェルテルの悩み
* 高慢と偏見  「プライドと偏見」ナイト・キーラナイトレイ良かった。ダージー好きでした。イギリスのドラマのMr.ダージー、コリン・ファースに夢中になりました。
* 華麗なるギャツビー
* ライ麦畑でつかめて
* ノルウェイの森

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二人のやりとり、感情の流れを細かく計算され尽くしていると思うシーンの数々でこのドラマは書かれていると思います。だから引き込まれたのかもしれません。
きっと脚本家の力なのでしょうか。

気なったシーンと好きなシーン。

1話 「昨日のことは誰にも言わないで」マリが言ったキスシーン
3話 ピアノを弾くシーン(ショパンのノクターン)
4話 川に飛び込みマリを助けるシーン
8話 一線超えたキスシーン
15話 「僕は、今どん底だ」のキスシーン
17話 ゲレンデのキスシーン
20話 プロポーズ後のキスシーン
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私の中では、「高慢と偏見」のコリン・ファース演じるダージーと、ユ・ジテ演じるチョルスが、プライドは高いけれど人間味あふれる男で、頭で行動するタイプの冷静沈着な男が、素直になれない中での葛藤する可愛さが愛おしいのです。イ・マリが、初恋の男と不治の病を知り、チョルスとの別れを決めますが、これは流れとしては仕方のないことだと思っています。そのときのイ・マリは女ではなくて人間として動いているから。男から見ると不可解かもしれませんが、母性愛かもしれませんね。

「ノッティングヒルの恋人」「プライドと偏見」どちらも音楽がすごく良かった。

youtubeで好きなシーンとBGMで❤️

そして「スターの恋人」も。。。。

この物語を優しく包み込むように流れていきます。甘く切ない忘れられない感性に響く音楽、BGMです。

言葉でもなく、行動でもなく音楽で全てが語られるドラマのような気がします。

ショパン、ノクターン

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