紳士の品格 A Gentleman’s Dignity 20話（2012年 SBS）
最初にあらすじを〜
高校時代からの４人の親友、建築家キム・ドジン（チャン・ドンゴン）とイム・テサン（キム・スロ）、４年前に妻を亡くした弁護士チェ・ユン（キム・ミンジョン）、カフェオーナーのイ・ジョンロク（イ・ジョンヒョク）。少年のまま紳士になりきれない花盛り不惑の40歳の男達と、35歳の高校教師ソ・イス（キム・ハヌル）、そのルームメイトでプロゴルファーのホン・セラ（ユン・セア）、ジョンロクの大地主の年上妻パク・ミンスク（キム・ジョンナン）、留学帰りのテサンの妹イム・メアリ（ユン・ジニ）が織りなす大人のラブコメディ。。
イケメンなのに神経質で傲慢な独身主義者、ドジン。頼りがいのある熱い男、テサン。結婚後も浮気グセが治らないジョンロク。死別した妻との結婚指輪を外せずにいるユン。
不惑の40歳を、「時にエロティックに、時に子供のようなピュアな感情を・・・・」とキム・ウンスクさんはこのドラマについて語られていたそうですが。。。
「紳士の品格」はアラフォーの粋な中年の男性が繰り広げる、ピーターパン症候群のような、ドタバタラブコメディーでした。
アラフォーの男性軍と女性軍は、一応世間的には評価される立場になっていても、心は少年少女のようにわがままな。そんな彼らの恋愛模様を描きたかったのかな〜
でもアラフォーの恋愛ってこんなウブかしら？
キム・ハヌル演じるヒロインのソ・イスが苦手で無理でした。ヒロインのキャラ設定が嫌なのではなく、キム・ハヌルさんの清純ぶる天然ブリッコな演技にリタイヤ。彼女でなければ、もっとこのドラマに入り込めたと思います。すごいミニの洋服着て男を挑発しているようにしか見えないのに、お泊りに誘われただけであんなに大騒ぎするのが35歳ですか？大人になりきれない35歳と理解してもぶりっ子すぎてついていけない。大人のドラマだと期待していたのに、ただのドタバタ恋愛ドラマ。
キム・ハヌルさんは、「きみはペット」の時の方が良かった。年下相手に、思いっきりぶりっ子していたから。計算してないぶりっ子が可愛かったな〜
でもやはり彼女は苦手な女優さんです。
13話以降、「ドジンの隠し子のお話と離婚した男と付き合う初婚の女性イスは過去に何かあるのに違いない」という設定にうんざり。
韓国ドラマは、血縁、家族の縁が絡んでくるともう泥沼で、私には理解不能な領域に入ります。
「過去のある女、キズもの」というレッテルが貼られることがドラマの前面に出てきてしまうのも、アラフォーでしょ、過去に何かってそれで深みのあるいい関係が築けるのででは？そんな疑問と不快さが。。もうNG無理無理。。。
ジョンロクーミンスクカップルが、一番アラフォーのカップルでした。
年下の浮気な夫を持った、お金を有り余るほど持っているセレブなミンスク、ただ一つ手にはいあらないのが、夫の心。
彼女の心の痛み、傷がよく分かるわ〜。夫を信じたくて、でも信じられない現実が見えて、プライドも邪魔をして自分の心が擦り減っていくミンスクの心の内には涙。
でも大人になるというのは、選択したことに責任を持つことだと。
ジョンロクのそういう行動、気持ちは、わがままでしょう。大人になれないわがままさを少年ぽいとか男のロマンなんていうのは男の身勝手さ。
ミンスクの大きな広い心を弄ぶのは品格が疑われます。
ユニオッパとメアリのラブラインが愛らしくてこの2人は好きだったな。
メアリの素直でストレートな気持ちを受け止めたユニオッパは素敵でした。
ホン・セラのようにハッキリしている物事が言える性格のほうが好きだし、テサンとの腐れ縁みたいだけれども付き合い続けるのも大人の恋愛では？
ドジンとイヌのラブラインは、ドジンの一途さ、かっこよさは感じられましたが、これ大人のラブ？と
なんか自分たちの幸せしか頭にないような大人のラブ。現実感がない。
小道具、車の選定、アクセサリー、素敵なコーヒーショップ、素敵な事務所、素敵な自宅とセンスあるお洒落なOST「シークレットガーデン」を思い出させるような優しいファンタジーな画像。
このファンタジーな世界で「アラフォーの恋に堕ちる瞬間」を最初の数話は感じました。
キム・ウンスクさんの描く「恋に堕ちる瞬間の世界感」を楽しみにしていましたが、どうも最後まで持続しませんでした。
最終話のミュージカルみたいな終わり方にはびっくり。音楽は嫌いではなかったですが。
キム・ウジンが出ていましたね。やはり光るものを感じますね。
大人の男の「少年性」を、群像劇で描きたかったのかな〜
でも「ロマンスが必要」の女性陣の方がリアルでしたよね。
なんかやっぱりキム・ウンスクさんの男性への憧れがこのドラマを甘く描きすぎたような。。
アラフォーの男・女ってこんな甘ですか？
