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密会 

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密会  全16話  Secret Love Affair(2014年 jtbc)

シーンとした一人の部屋で、堪能したいドラマでした。
韓国ドラマにしては、珍しく挿入歌によってそのストーリーを盛り上げる、意味させる手法ではなくて、背後に流れるクラシックの名曲の流れとともにドラマが進行していきます。
観るのではなく、五感に訴えてくるドラマです。

堪能しました。

物憂さ、気だるい雰囲気の中で、クラシックの名曲とキム・ヒエさんの美しさ、ファッショナブルな装いが焼き付けられました。ヒエさんのお肌がピカピカしているのがとても気になりました。素肌美人、透明感のあるお顔の肌が素晴らしかったです。私にはそのポイントがセレブだと思います。

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ユ・アイン演ずるイ・ソンジェは、貧しい環境の中でピアノを弾くことで夢を持ち、ギリギリのバランスを保っているような無口でシャイな天才ピアニストと言われる青年です。

年上のゴージャスな女性と純粋な青年との不倫愛ですが、その愛は、ソンジェの無償の愛、見返りを求めない愛で浄化されていきます。キム・ヒエさん演じる年上の女性は、その愛を受け止める人生の選択をします。その流れををクラシックな名曲とともに見つめたドラマでした。

ドラマの息遣いと、感じる匂いの臨場感が、クラシックの名曲と絡み合って、訴えてきます。

使われているクラシックの名曲は、大曲です。でもその間に挿入されているBGMがものすごく光を放っています。

このOSTを購入しましたが、「このドラマの第2の主役は音楽だ」と感じます。

ソンジェとへウォンの切ない、ほろ苦い、大人の恋愛の世界を、この名曲とBGMがベースとなって繰り広げられていきます。

男と女が求め合うのは、孤独だから。でも求め合えば合うほど孤独は増していく。そんな匂いもする大人の世界を描いています。

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ソンジェはきっとへウォンとの出会いで、自分を認めてくれる、自分を見守ってくれる人への感謝から始まったと思う。

へウォンの人生に立ち入ってしまった時に、彼女を愛し、彼女を守りたいと思った。

想いが強いと会話がかみ合わないことも多い。ソンジェとへウォンの会話も噛み合っていないのに、音楽がそこを包み込み、それ以上の甘美な背徳感を描き出しています。

それが演出。脚本なんでしょうが、こういう上質な大人のドラマ、いいです。
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ピアノを弾くと共有の部分で、お互いに歳の差も置かれている立場も忘れて、一心不乱に感情の赴くままになる二人。でもピアノから離れると年上の女と20歳離れた、師弟関係、不倫と言われる関係に気づく二人。へウォンが、年下の男を誘惑しているとも感じられる状況になってしまう。
ソンジェは、へウォンを憧れと崇拝の対象にしてしまうのです。

へウォンのいるクラシックの芸術振興財団は、裏口入学、脱税と自分たちの虚栄を守る人々の集まりです。その中で、へウォンもしたたかに生き抜いていました。それがソンジェのピアノの音色を聴いた時に狂ってしまったのです。

へウォンは、音楽学校の教授の妻であり、美貌の持ち主であり、優秀なビジネスウーマンとしての力量も認められ、ファッショナブルな生活や衣服を纏う超セレブなのです。ソンジェと会う時は、初恋をしたただの少女のようになってしまいます。

若く才能のある男から、愛されて年上の女性が感じる焦り、虚しさは、もがけばもがくほど傷が深くなります。へウォンは、そのソンジェの一途な愛情を受け入れたくても、現実の若くない自分、老いてく自分、若さを渇望したくなる焦りなどと戦っていますが、若いソンジェには理解しがたいのです。

冷静に計算して生きてきた時間と、この嵐のようなソンジェの愛情の中で揺れ動くへウォン

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最後の恋と感じるこの恋が、へウォンには初恋です。でも恋にかける勇気が、今の安定した生活を捨てる勇気がないへウォン

その混沌とした恋愛関係の中でもソンジェのピアニストとしての才能は研ぎ澄まされて開花して生きます。

恋愛は、生きていく中で選択を求めます。この選択を間違うと、これから先の人生も変わってきます。
すごくリアルな現実と向き合った時に、へウォンが向かった先は、今いる世界から逃れることでした。ソンジェの愛情から自分が見つめ直した現実の選択もしなくてはならなくなったのです。
そのように生きる選択をしたへウォンを待ち続けるソンジェ。この選択も人生の中でのひとつの場面ーaffairです。そのaffairが光り輝き、エネルギーに満ち溢れた世界に少しでも導いてくれることを祈ってしまうような終わりでした。

マリアジョアン (ピアニスト)のように生きたいへウォン。

BGMとして使われてたクラシックの名曲の数々よりオリジナルの挿入曲がとてもこのドラマに臨場感を与えていると思います。派手でなくひっそりと重厚な感じの曲たちです。このCDのトラックリストを残しておきます。

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1. Opening Credits– イ・ナムヨン いいです。うっとりです。

2. J.S. Bach Well – Tempered Clavier, Book I No.1 Prelude in C major, BWV 846より

3. Schubert Fantasy in F minor Op.103 D940 for Piano 4 hands – キム・ソヒョン, ソン・ヨンミン

4. Beethoven Piano Sonata Op.57 No.23 ‘Appassionata’, 3楽章より– ソン・ヨンミン

5. Four Hands – イ・ナムヨン

6. Chatting I – イ・ナムヨン

7. Chatting II – イ・ナムヨン

8. Affair – イ・ナムヨン

9. Mozart Sonata in C major K521 for Piano 4 hands 1楽章より – キム・ソヒョン, ソン・ヨンミン

10. Rachmaninoff Rhapsody on a Theme of Paganini Op.43 Introduction,Var.1,Tema,Var.2,8,9,13,

11. Book – イ・ナムヨン (タイトル曲)

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12. Dialogue – イ・ナムヨン

13. Warm hearted – イ・ナムヨン

14. Mozart Rondo in A minor K511 1楽章より – キム・ソヒョン

15. Devotion – イ・ナムヨン

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16. End Credits – Waltz Finale – イ・ナムヨン

He says, “Son, can you play me a memory
I’m not really sure how it goes
But it’s sad and it’s sweet and I knew it complete
When I wore a younger man’s clothes”

ビリー・ジョエルの「ピアノマン』の歌詞もへウォンの気持ちにオーバーラップしている。

こちらは、キム・ジェヨン(音楽コラムニスト)の書かれた内容を参照させていただきました。

1-3 シューベルト: 四手のための幻想曲 D.940

天才ピアニストソンジェ(ユ・アイン)はバイク便の仕事で偶然出くわした演奏会場でこの曲のリハーサル姿を見る。舞台の上にこっそり入って演奏をする。この曲の演奏を聴いた芸術財団室長のヘウォン(キム・ヒエ)は自分の家にソンジェを呼んでピアノのスキルをテストする。長い演奏が終わると、ソンジェはヘウォンと一緒にこの曲を演奏する。この曲の演奏がこれから起こる危険な愛を暗示している。

4 バッハ: 平均律第1曲 ‘プレリュード’ BWV 846

『密会』2話でヘウォン(キム・ヒエ)の家へ行ったソンジェ(ユ・アイン)が演奏したピアノ曲の中の一つ。技巧的な他の曲と異なり、ソンジェの本気の演奏が浮き彫りにされている曲。ペダルをどうして使わないのか?というヘウォンの質問にソンジェはただそうすることかと思ってそうした。と答え、ヘウォンはそれが正しい解釈だとほほ笑んだ。

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5 リスト: パガニーニ超絶技巧練習曲 第4番 ‘アルペジオ

『密会』2話でヘウォン(キム・ヒエ)の家へ行ったソンジェ(ユ・アイン)が演奏したピアノ曲の中の一つ。派手な手の動きが印象的な作品で、独学で学んだ天才ピアニストソンジェが持っている技術テクニックの秀逸さを示すための曲。

6 モーツァルト: ピアノソナタ 8番 K310, 1楽章

『密会』2話でソンジェ(ユ・アイン)がヘウォン(キム・ヒエ)の家で演奏したピアノ曲。モーツァルトのピアノ曲でテクニック的には比較的簡単な方だが、テクニックとは分離された音楽性を持っていない場合は演奏するのが非常に難しいもの。ソンジェのテクニックを超えた何かを持っているということを確認させてくれる選曲。

7 ベートーベン: ピアノソナタ 23番 ‘熱情’, 3楽章

『密会』2話でヘウォン(キム・ヒエ)の家で演奏を終えたソンジェ(ユ・アイン)が初めてピアノの演奏を称賛されたのを聞き興奮した状態で家に帰る途中で演奏する曲。少し前の記憶を思い出しながら橋の手すりを鍵盤にして、この曲を演奏する。ドラマ全体の中でもピアノを弾く喜びを最も純粋で美しく見せた瞬間である。

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8 チャイコフスキー: 四季 – 4月

『密会』2話の中でヘウォン(キム・ヒエ)の家でソンジェ(ユ・アイン)が演奏したいくつかの曲の中の1つである。よく聞くことができるピアノ作品ではないが、この点がむしろソンジェが持っている音楽的な眼力を引き立たせる役割を果たしている。華麗な曲ではないが、曲の進行に合わせて緩急を調節するソンジェの姿は他のどの曲よりも彼のピアノの実力を引き立たせてくれている。

9 ベートーベン: ピアノソナタ 21番’バルトシュタイン’, 1楽章

『密会』3話で音楽大学の新入生であるユラ(チン・ボラ)が演奏した曲。占い師ペク先生の娘ユラは足りないピアノの実力にも拘らず、母のコネで大学に入学したが授業にも出ずに周囲の人たちに傍若無人に接している。この役を引き受けたチン・ボラは実際にピアニストである。

10 シューベルト: さすらい人幻想曲 D.760, 4楽章

『密会』3話でソンジェ(ユ・アイン)がヘウォン(キム・ヒエ)にピアノを弾く姿勢に指摘を受けている時に演奏していた曲。この曲は主題の『放浪者』が独りでピアノを弾いてきたソンジェを象徴するものでもある。この曲の演奏を聴いたヘウォンは独りで練習してきたソンジェが持っていた欠点を正確につかみだすのであった。

11 ショパン: チェロソナタ Op.65, 3楽章

ドラマ『密会』では中心となるピアノだけではなくチェロのレッスンシーンや、オーケストラの演奏会など様々なジャンルを見せている。特にチェロの教授インジュ(ヨン・ミンヨン)が学生のシオン(キム・シンジェ)に教えるシーンは多くの話題を集めた。分かったかと聞いたこともないドイツ語で悪口を言いながら学生を嘲笑して、学生の楽器のせいにしていい加減な楽器を買わせるなど俗物的な姿を見せている。学生役を担ったキム・シンジェは実際の音大生で劇中のリアリティーを高めてくれている。

12 ショパン: エチュード Op.10 No.1

ヘウォン(キム・ヒエ)の練習室でソンジェ(ユ・アイン)が演奏した曲。『密会』5話に出てくる。
ショパンの練習曲基本的な技巧の完成度を確認することができる作品集で、音大を準備する学生なら誰もが知る曲である。ソンジェのピアノの実力が優れた基本技術を備えていることを確認させてくれる選曲である。

13 モーツァルト: きらきら星変奏曲, K265

『密会』5話で登場する曲で、ヘウォン(キム・ヒエ)の練習室でソンジェ(ユ・アイン)が技巧的な曲を演奏する途中、急におどけた旋律のこの曲を演奏する。2人の主人公が見せた緊張感がこの曲の演奏で再びリラックスしてさわやかな雰囲気へと反転させた。

14 モーツァルト: 四手のためのピアノソナタ K521 1楽章

『密会』5話で出てきた曲。ヘウォン(キム・ヒエ)の家でいくつかピアノ曲を演奏したソンジェ(ユ・アイン)は最後にヘウォンと一緒にこの曲を演奏する。2人の年齢差過ごしてきた環境とは何の関係もなく、音楽を見つめる視線の一致を絶妙に見せてくれる場面である。演奏をして音楽的交感を楽しみ分かち合い、曲が終わった後2人だけが感じることができる満ち溢れた喜びを交わし、お互いを抱きしめ笑う姿はこのドラマの最高の名場面に数えられる。

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ソンジェ(ユ・アイン)の大学入学特別選考オーディション演奏曲。『密会』6話でソンジェはヘウォン(キム・ヒエ)に演奏録音でこの曲を聞かせて、7話で本演奏が登場する。ドラマの中でソンジェはソン・ヨルウムの演奏に言及している。より広い世界へ進み自分の夢を展開して行こうとするソンジェの気持ちを見せてくれる音楽だ。技巧的に決して容易ではなく激的な華やかさを備えている曲なので、ソンジェの天才さがより浮き彫りになる。演奏終了後やってきた人々の拍手はこの事実を明らかに確認させてくれた。

2-27 ラフマニノフ: パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43

ソンジェ(ユ・アイン)が初めてオーケストラと共演することになった作品で、『密会』8話から10話まで継続して演奏される。ヘウォン(キム・ヒエ)とのレッスンシーンでこの曲のいくつかの部分が演奏されて、10話ではオーケストラと一緒の舞台で演奏した姿がかなり長い時間続いた。おかげでドラマを見る視聴者たちは全体の演奏時間が30分に近いこの曲の全貌を様々に把握できるのであった。最初はピアノの独奏で、そしてピアノの二重奏でこの曲が演奏されて、最後には完全なオーケストラとの共演につながる。協奏曲の真骨頂を演奏者の立場から見ることができるようだ。

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28 ブラームス: 六曲のピアノ小品集 Op.118, 第2番インテルメッツォ

オーケストラと共に華麗なる演奏を披露したソンジェ(ユ・アイン)がアンコール曲として演奏した作品である。華麗なる演奏会場での拍手喝采を受けたソンジェは本気で心からこの曲の深い印象を完璧に昇華したのであった。ヘウォン(キム・ヒエ)への感謝と愛を隠した美しい音楽である。

29 ショパン: ノクターン 17番 Op.62 No.1

ノクターンとは夜の雰囲気にインスピレーションを受けて作曲したり、夜を喚起させる音楽作品を言う。ショパンの生存中に出版(1846)されたもののうち最後の作品で、ショパンの豊富な叙情性と独創的な表現力、主題の調和が取れた対話が引き立つ作品である。

30 モーツァルト: ロンド K511

モーツァルトがピアノ独奏曲として作曲した曲で、ロンドでは珍しく短調を使用した感傷的な曲想で、モーツァルト晩年の死の想念を垣間見ることができる。しかし、この作品でモーツァルトはシチリア風の主題を幾度か振り返る中で穏健しながらも諦念にも近い感情に深化させて独特な美しい情景を作り出した。

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