相続者たち Heirs 全20話 (2013年 SBS) 王冠を被らんとする者、その重みに耐えよ
3つの理由で見続けました。
★ イ・ミンホさんのドラマですから観るのは当たり前です。
★ 脚本は『紳士の品格』『シークレット・ガーデン』『シティーホール』『オンエアー』『恋人』『プラハの恋人』『パリの恋人』など、大人の恋愛を書いてきたキム・ウンスクさんです。
★ OSTに惹かれて見ています。どっぷり浸れます。OSTとの相性がバッチリなドラマです。「星から来たあなた」もそうでした。ストーリーなんてどうでもいい。ミンホさんの表情を楽しめますから。
このMomentという曲の歌詞 〜Love is the moment~が聞こえると目がウルウルしてきます。本当に素敵な曲です。チャンミン(2AM)が歌っています。
ストーリーで引っ張るドラマではなかったですね。俳優さんたちが輝いていたドラマ。韓国では1%しかいないようなある特殊階級のおぼっちゃま、お嬢様の青春ドラマを描きたかったようですね。
カン・ミンヒョク(ユン・チャニョン)
パク・ヒョンシク(チョ・ミョンス)
イ・ヒョシン(カン・ハヌル) イ・ボナ(クリスタル)
あらすじを少し。。。
キム・タンは愛人の子供、しがらみから逃げるべくアメリカに留学します。ウンサンは口がきけない母の元で育ちましたが、その環境から逃れたくてアメリカにいる姉を頼ってきたのですが、その姉の変貌ぶりに目算は崩れました。途方にくれるウンサンは、タンと出会い、心に通じるものを感じたのですが、タンには婚約者ラヘルがいることを知り、逃げるように韓国に戻ります。ウンサンを追うように、めんどうな父のいる、義母のいる、兄のいる韓国に戻ります。彼が戻る名門私立高校はその名も「帝国高校」という大きく4つの階級が存在しています。大学卒業後は会社を相続する財閥2世、3世集団の「経営相続者集団」、経営者にはなれないが、多くの株を所有している「株相続者集団」、お金より名誉を大事にする法曹界、医学界、学者、政治家の2世、3世集団の「名誉相続者集団」、そして世間の評価を気にして仕方なく入学させた経済的な面以外の様々な理由でもこの学校には相応しくない「社会配慮者集団」。そして再び、タンとウンサンは運命の再会を果たし、それぞれの人生が動き始める…! !
18歳からの青春ロマンスとかシンデレラストーリーとか書かれてありましたが、HPには。でも❓ですね〜
ウンサンとタンの結びつきがどうもよくわからない。タンよりも兄のウオンの方の立場、恋愛模様の方が理解出来るな〜
ウンサンのどうもはっきりしない態度にイライラしてしまいます。前向きにはなれない環境、立場があるのでわかりますが、「花より男子」のつくしの超前向きな態度の方が見ていてスッキリする。どうしようもない環境、生い立ちの差なんて、ハイスペックな感情がないと成立しないということをキム・ウンスク作家ならばわかっているはずなのに。
なぜか、タンの行動を待つのみみたいで応援もできない気持ちを持ちながら見ていたので、嵌れませんでした。
御曹司と貧乏な女の子、御曹司がその女の子に一目ぼれをして、強引に、がむしゃらに俺様のペースで猛アタックするタン。アタックされたウンサンはその度に迷いながらついていくという流れによく見たストーリーと思ってしまう。「シークレットガーデン」と同じです。
タンのウンサンとの恋愛を通しての一人の人間として、王冠を被らんとする者の重みに耐えられずに逃げてた自分からの成長物語ですね。
タンの兄の恋愛の方が切なかったな〜 家のためにすべてを捨てた兄です。
タンの友達、ヨンドは、ウンサンに執着しましたが、実の母との再会で、傲慢だった過去の自分から脱却しましたね。ヨンドの成長物語でもありました。
青春の甘酸っぱい時代なのに、彼らたちは、決められた人生を決められたように生きることを要求される。自分からの人生を歩むには、すべてを失うことが要求されるのですね。ある意味自由に生きられない宿命を持っている若者たちの物語なのかもしれません。
I’m saying イ・ホンギさんの歌うこの曲で全てがオーケーです。♪♪
このドラマを視聴する前に聞いた「100年の花嫁」でのホンギさんの曲も素敵でした。
素晴らしい若い役者さん達を揃えた青春のはかなさ、もろさ、怖さ、力強さを堪能できるドラマには仕上がっていますね。
やっぱりミンホくんは可愛いですね。子犬みたいな曇りのない透き通った目をしています。その目に堪能したドラマでした。