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海街チャチャチャ 幸せの基準、自分にとっての幸せを探すドラマ〜全体的感想

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海街チャチャチャ 全16話 (2021年 tvN/Netflix)

とにかく笑顔がチャーミングな二人…..笑顔に癒されました。優しくて屈託がなくて、心の底から笑っているようなあの笑顔がとにかく素敵でした!!

ホン班長との出会いで、へジンは、この街に住み人間らしい生活をしていくのかと思って視聴していましたが、実は真逆だった。突然に迷い込んだへジンに振り回されたホン班長が、彼女の存在によって空白の5年間から這い上がり、幸せになっていったからです。

ホン班長は、へジンを見守ってサポートはしていたけれど、ナイト的な立ち位置ではなかった。へジンは、自立した女性だったからです。その彼女が、あまりに価値観の違う海街で、歯科医として働き、生活して行こうと考えたのは、ホン班長の出会いがあったからです。あくまで決めたのはへジン。そしてそこには運命的な繋がりがあったから、離れられなくなってしまった….と言うストーリーだったと考察しましたが。このドラマは、”Girl-meets-Boy”

せっかちで合理主義者の歯科医へジンという女性

ホン班長の自然体の温かさに触れて、歯科医へジンは、多くを学び、変化していった。

トゲトゲしたイメージの強いハリネズミとハン班長に言われたへジン。美人である以上にプライドも高く、歯科医というステイタスを持つ自分をエリートだと自覚し、そういう匂いをプンプンさせながら生きている女。

意地っ張りで、空気は読めない、読まない嫌なプライドの高い女性として登場したへジン。
でも腕の立つ歯科医で、医師としての資質も優れている。真摯に、誠実に患者に向き合う姿は清々しい。正義感の強さから、務める歯科医院の女院長と、正面からぶつかり合ってしまった。そのことで、コンジンの街での開業となってしまったのも、彼女の気の強さと、芯の強さを感じる。

へジンは、幼少期に母を亡くした。病弱だった母の看病、そして母の死後、酒浸りになってしまった父との生活。その後、父は再婚する。幼かった頃から賢かったへジンは、そんな父を庇いながら、「甘える」こともできない寂しい子供時代を過ごした。コンジンに来たのも、母との思い出の場所だったからで、母が亡くなってからの寂しさを我慢して生きてきたへジンが、「母を恋しく思うこと」で、その寂しさを紛らわせたかったのだと感じた。

へジンの座右の銘は、『他人より自分の心配を』
表向きのへジンは、現実的で合理的、でも内面の彼女は、親友ミソンを心配し、患者さん達を心配する、回りを配慮する人間であることがわかる。ただ、コンジンの街では、人付き合いの悪い、身勝手な個人主義の女性だと初めは思われていた。
歯科医になるために、食べる時間も倹約して、アルバイトに励んだへジン。歯科医になっても真面目で努力家の彼女は、いつしか本来の自分の姿も見失うくらいのワーカーホリックになってしまっていたような気がする。

そんなへジンが、自分を開放できるのは、アルコール。 Ep5でのワインとウイスキーで悪酔して、馬鹿騒ぎしたシーン。 それとホン班長。

ホン班長、ホン・ドゥシクという男

船に乗り、海街に住む男として登場したホン班長。

彼は、コンジン洞の班長であり、数知れない資格を持つフリーターであり、働きたい時に働き、休みたい時は休み、最低賃金で働くことをポリシーで、コンジン洞では、住民のお助け役の男です。
いつでも駆けつけて問題を解決するが、深入りはしない男だったのですが。

へジンの父親とのシーンでもそうでしたが、彼は、初対面、年上であっても「敬語は使わない」主義。

そして彼はソウル大学を卒業していた。

ホン班長の生い立ちは、6歳の時に両親を亡くし、祖父に育てられたが、中学生の時にその祖父も亡くなり、その後はコンジンの人々に見守られながら一人で生きてきた。ガムニお婆ちゃん、統長のファジョンは、そんなホン班長の姿を見ながら、彼をサポートしていたのです。ホン班長は、父性愛、母性愛も注がれずに育った少年だった。祖父に優しく育ててもらっても、ガムニお婆ちゃんに大事にしてもらっても、それは人の優しさ温かさとして彼の中には大切にしまわれていたでしょうけれども。だから、「大切な人をなくす」した責任感を強く感じる青年に育ったのだと感ずる。パク・ジョンウ先輩の彼が招いてしまった事故での死から逃れられないのは、当たり前の家族がいなかったからだろう。

ガムニお婆ちゃんは、へジンにもホン班長にも、優しく人生を語りかけ、コンジン街の住人にも愛されたハルモニでした。

幼い頃から、大人びた子供で、我慢を学んでしまったから、弱音を吐けない男として成長したホン班長。そんな彼が、大学卒業してから5年後に、コンジンに戻ってきた。その空白の5年間に何があったのか?

もともと弱音を吐くことに慣れていないホン班長は、その悲しみを自分の心の中に閉じ込めてしまった。そのせいで過去から一歩も前に進むことができない男だったが、それを隠しながら、コンジンの街では、素朴で優しい男として認められていた。

そしてホン班長のバイブル…..「ウォールデン 森の生活」 シンプルライフのバイブル
誰もが最大限に自分を大切にして、自分の生き方を探すように願っていると書かれている。

へジンとホン班長の軌跡

サーフィンを楽しむホン班長とへジンの出会いはコンジンの砂浜でした。砂浜で亡き母を想っていたへジンは、履いてきたブランド品のヒールの靴を波にさらわれてしまったのだ。その靴を探して欲しいとホン班長に頼み込んだのが出会いでした。

そんなへジンにサンダルを貸すが、その態度は面倒臭そうで冷たかった。
でも、へジンが砂浜で考え込んでいた姿を、じーっと見ていたホン班長は、もうすでにへジンが気になっていたから、その心を隠すために邪険に扱ったようですね。ホン班長の目が語っていましたからね。

気になるへジンをお節介にサポートし始めるホン班長。そんな彼を面倒臭く感じながらも気になるへジン。

へジンが気になって仕方がないのに、つれない態度をとるホン班長。

ソーシャルポジションが違うというへジンの言葉に、気の毒な人だとそんなに気負って疲れないかとムッとするホン班長。へジンの前では、つれない態度をとる彼だが、影では、彼女をサポートする心優しい男。

チPDの登場で、へジンとホン班長の関係は、急速に変化していった。

チPDと言う男は、善良さと賢さと穏やかさを備えた仏のような男でした。ホン班長とは真逆に過去の影とは無縁のような男だった。看板番組を持つ優秀なPDで、性格も温厚と言うへジンの考えるスペックを持つ男です。

チPDの登場で、ホン班長は、へジンとの関係を素直に認めなくてはならなくなり、自分の本心を隠せなくなった。そしてへジンに交際を断られてたチPDでしたが、ホン班長との関係は変わらず、心を許し合える友達にさえなってしまった。ホン班長と、チPDは、両方ともいい人だから、お互いを理解できたのでしょう。

チPDとホン班長のシーンはどれも微笑ましくて、まあ、「ドミノピザ」のシーンも、二人とも演技者だな〜と。PPLだと分かっていても、なんか笑って許せちゃうシーンでした。
彼も、このドラマでは、微笑ましい癒し効果を、充分に発揮させてくれた人物でした。

チPDのホン班長への助言…….「自分という人間を正直に見せろ、相手はヘジンだぞ。」本当にどんだけいい人なのか。

へジンと恋人同士になってから

まあ、Ep11~12 のイチャイチャシーンは、楽しかった。30代の俳優がこんなシーンをやってもなんかいやらしさが無く、とにかく微笑ましかった。きっとホン班長演ずるキム・ソノssiとシン・ミナさんのケミが良かったのと、キム・ソノssiのあの子供っぽい可愛い表情のせいだと思っている。

学生服を着させられるシーンって韓ドラにはすごく多い。個人的に見ていて辛くなる女優さん男優さんも多かった。「相続者たち」以外は、回想シーンでの登場でしたが。

学制服を着るシーンで俳優陣がいたたまれなかったとドラマは…..

俳優人は、身体を鍛えているせいもあるでしょうが、身体が立派すぎて、そういう意味で裸体が立派すぎるから、違和感があるのです。男性は、胸筋と腕の筋肉が。女性は、顔のお肌が、ツルツルしすぎていて……….整いすぎているからでしょうね。若さって素朴さでしょう?

相続者たち イ・ミンホ&パク・シネ
2度目の二十歳 チェ・ジウ&イ・サンユン
君を愛した時間 イ・ジヌク&ハ・ジウォン
天気が良ければ訪ねていきます パク・ミニョン&ソ・ガンジュン
サイコだけど大丈夫 キム・スヒョン&ソ・イェジ

バケットリストに素直に従うホン班長、へジンが望むことを素直に受け入れられる柔軟性のある男。へジンに足蹴りにされようが、ぶたれようが、我慢して耐える男。
野性的で、ストレートな性格のへジンを理解しているからなんでしょうが……..

へジンの父親との出会いも、タメ口でさらっとこなし、既成概念を持つへジンの周りの人間たちにも、同じようにありのままの自分をぶつけるのが、なんとも逞しく強い男に映った。「人生の舵は、自分でとりたいんです。少し視点を変えれば、十分に幸せな生き方」だと言うホン班長。

ホン班長のバケットリストの6番目…..君と末長く幸せになること….って書いている。

そんな爽やかで、優しく、おおらかで頼りになる、自然体で生きるホン班長の空白の5年間

Ep3からか、想像を掻き立てるように投入された、ホン班長の過去の苦悩は、Ep15で、明らかになります。へジンとの恋人関係が続く中で、へジンは彼が、自分の過去を話そうとしないことや、自分たちの未来に対しても曖昧な態度に不安を感じ切れてしまいます。二人の関係はすれ違いが。苦しそうな彼の態度を見て、彼女は決心します。「いつかあなたと家族になる日を夢見ていた」と言い放ってしまった。その言葉に対しても「ごめん」だけ………..

でも統長ファジョンの言葉、「ドゥシクは今までになく幸せそうですよ。ドゥシクは幼い頃から我慢を学んでしまったから本音を吐けないんですよ。でも先生ならドゥシクの心のホットラインになれるわ。」と。

「大切な人」の死が、自分の責任だと感じているホン班長は、「自分だけが幸せになることは許されない」と感じていたからです。「未来への希望」とか「未来への期待」を持つ事が、許されないと思っているからへジンには答えられないのですね。

「私ってせっかちでしょ?曖昧なのは性に合わない。そんな私でもホン班長がいつか心を開くと約束してくれたら待てるわ。私がほしいのは今後の可能性なの。今後人生を共にする可能性があるかどうかを知りたかった。あなたに時間をあげるわ。でも距離を置くのを止めて私の顔を見て考えて…」と。まるであなたの悩みを解決してあげる母親になったような強さで、ホン班長へ告げたのです。

そんな二人を見て、ガムニお婆ちゃんは、「幸せになりなさい」と彼の背中を押した。いつも肝心な時に助け舟を出して守ってくれるガムニお婆ちゃん。お婆ちゃんは、彼の弱さ、辛さが痛いほど分かっているからでしょう。

ホン班長の空白の5年間

「ADキム・ドハ」に「クソ野郎」と殴られたホン班長。

不幸に不幸が重なった結果、彼は投身自殺を仕掛けたほど痛々しい出来事でした。彼はその不幸の始まりになった警備員を父親のように思い、言葉をかけていただけだろう。株の暴落でその警備員は自殺して半身不随となった。そして病院に駆けつけようとして、運転を変わってもらったために大事な先輩パク・ジョンウと交通事故に遭い、先輩は命を落としてしまった。

そして先輩の妻からは、「ジョンウさんは何も悪くないのに。代わりにあなたが死ぬべきだったのに ! 」とまで言われてしまう。遺族のやり場のない怒りや悲しみが、彼の心に深く傷を残してしまった。過去を封印させて、そこからは前に進めなかったホン班長。この問題を抱えて、メンタルヘルスの病院にも通い、へジンにも「未来のある言葉」が言えなかったホン班長。

悲しみを受け止めてくれる相手を必要としていたはずですが、弱音を吐けない子供時代を過ごし大人になってしまった彼は、心を閉じることしかできなかった。

そこへ現れたへジンと言う合理的で現実的な女性によって、その闇は、開かれ、そしてホン班長は、その闇をから抜け出すきっかけができたのです。彼の弱さを受け止めてくれるへジンによってやっとその闇から歩き出せた。

ホン班長をひとりにしたくない。家族になってあげたい、へジンの想い

へジンと過ごす時間は、ホン班長の憩いの時間になり、Ep16では、彼に本来の笑顔が戻ってきた。
ホン班長のプロポーズの言葉、温かかった。
「玄関には靴が2足、洗面台には歯ブラシが2本、台所にはエプロンが2枚、なんでも全部2つずつ置こう。そんな家で今日を明日を、それから全ての時間を俺と一緒に生きよう。」


「愛する女に支えられて闇から脱した男」のホン班長と、前半の「気になる女を陰から支える男」の頼もしさとはギャップを感じるけれど、そこがなんかハマってしまいました。そう、そんなナイトのような男では無くて、人間的な男が、ホン班長として描かれたから、このドラマは、面白かったのだと思っている。

「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」もそうでしたが、強い女性の側にいながら、その彼女を守り、そして時にはその女性に支えられるという、絶対的な関係では無く、相対的な関係を強く打ち出す韓ドラのロマンスが多くなってきた。
「愛の不時着」もそうですよね。

素朴な海街で繰り広げられた住民とへジンの価値観相違からくるゴタゴタ、それを見守るホン班長、そしてへジンを愛するようになる男、そして彼は、閉じ込めてきた闇を彼女によって解き放たれたのです。

結婚宣言のシーン、そして二人で取る予定だったブライダル写真の邪魔をするコンジン街の住人たち、いつも彼らの周りにはコンジンの仲間がいて、彼らもお互いに見守りあっている優しい関係が、じっくり伝わってくるドラマでした。

素朴で、若さ溢れ、現実的で、日常的なエピソードを交えながら、じっくりと展開されたこの「海街チャチャチャ」。本当に素敵なドラマでした。人と人との触れ合いが、思いやりが、温もりが、さりげなく描かれている所が、あのOSTのように軽やかで、気持ちが高揚します。ラッラララララ〜♪

最後にキム・ソノssiの魅力

このドラマが終了したと同時に、あのスキャンダルが。
その時の不快感は、なんだったのか……….
とても気持ちの良いドラマを見て心がほっこりしていたのに….という気持ちも嘘ではない。
でも本当の気持ちは、キム・ソノssiの持つ俳優としての魅力とこのホン班長という男の魅力の相乗効果で、このドラマに癒されていたのです。それを打ち壊されたようで、なんとも言えないくらい不快感を感じました。キム・ソノssiへの裏切られた気持ちが強かったかもしれませんが、それも勝手にこちら側が、作り上げた虚像かもしれません。でも、「あの爽やかな笑顔」「苦悩に満ちた表情」「頼もしい笑顔」すべて、彼が演技したから、このドラマのホン班長に心を揺さぶられたのです。

「スタートアップ 夢の扉」でのジピョンでの笑顔と感情が込み上げてくるのをグッと堪える演技で、キム・ソノssiを応援しました。そしてジピョンも最後までいい人でした。

そう、彼の役柄は、「いい人」だったからです。それも作られたいい人では無く、彼という役者さんからにじみ出るいい人感を感じた方も多いと思う。だから今回のスキャンダルのギャップは、キツかった。
彼の人柄が、街の人気者ホン班長にぴったりだっからと感じていたから….

でも、立ち上がってこそ、もっと人間的に大きな俳優になれると思う。ただ、自分の不覚と書かれてありましたが、油断したからなのか。

あの笑い顔のキム・ソノssiを、違和感なく拝見できるようになりたいです。

好きなOST………..

軽やかなメロディーのテーマ曲が、やはりとってもいい。このドラマは、個人的には社会的な問題をぶっ込んで来なかったのも、安心して余計なことを考えずに視聴できたと思っている。



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