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青春の記録 4話までの感想

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青春の記録 Record of Youth 全16話(2020年  tvN)Netflix

パク・ボコムくんの入隊前の作品が始まりました。やっぱり可愛い。『ボーイフレンド」での優等生とはうって変わり、現実の厳しさの中でもがきながら夢を諦めない青年を演ずる姿を拝見してなんか胸が苦しくなりました。

勝手に陽気でおだやかなイメージのボコムくんのドラマと想像していたのせいか、こんな悩みを抱えて生きる青年のドラマとは……..でも人間的で等身大の男を感じました。

ポスターのイメージとは違います。(あの明るいポスターのイメージに誤魔化された)

 

夢見ることさえ贅沢になってしまった、いまの時代
容易ではない現実の前でも あきらめず、自分だけの道を進む 若者たちの「熱い挑戦の物語」

ドラマのコンセプトを見ると、背景にあるのは「格差社会」

個人の努力より、家などの社会経済的背景が、成功するためにもっとも重要だという現実。
どの親に生まれたかで、人生が決まってしまう。貧乏からの脱却なんて不可能だと考える若者。

その社会のど真ん中にいるヘジュン。

ヘジュンは経済的に余裕のない家に生まれてしまったので、夢が実現できない。夢を持つこと自体がわがままと思われている。
ヘヒョの家は、社会的地位とお金があるがゆえに、所属会社や映画監督や、記者に息子を売り込むこと出来る。

ソウルは町の名前を聞いただけでも、その町が金持ちの町なのか貧しい町なのか知っている。

青春の記録で主人公が暮らすのは、漢南洞/ハムナヌドン。お金持ちと貧乏人が隣り合わせで暮らす地域で、貧乏なヘジュンとリッチなヘヒョは、小学校の同級生で親友、でもヘジュンの母親は、ヘヒョの家の家政婦として働いているというアンバランスさ。

監督:アン・ギルホ 「秘密の森」「アルハンブラ宮殿の思い出」

脚本:ハ・ミョンヒ 「ドクターズ〜恋する気持ち」「愛の温度」

ハ・ミョンヒ脚本家の作品に登場する女性ヒロインは、「ドクターズ」パク・シネ演ずるヘジョン、「愛の温度」ソ・ヒョンジン演ずるヒョンスどちらも理屈っぽい女性でした。今回のヒロイン、パク・ソダム演ずるアン・ジョンハは、どんなヒロインなのかな?

ボコム演ずるモデルで俳優を目指すサ・ヘジュン(26歳)

自分の信念を持った若者だが、現実はモデルの仕事より、アルバイトの掛け持ちで生活しているという設定。
幼い頃から、兄と比較されて育って忍耐力を学んだってtvNのHPに書かれてありましたが、兄は親にとって育てやすい子供で、ヘジュンは親にとって悩ましい性格の子供だったということですね。

ただ、今の現実、26歳になっても定職もなく、モデルだ俳優になると言って夢を追っている息子がいたら、そりゃー文句も言いたい親の気持ちはよくわかるけれど、お金持ちではないしね。でも、この父親、親父が詐欺にあって失敗し、それで自分が苦労しているから、息子には普通に生きてほしいと思っている気持ちは理解できるけれど、そう言う育て方は、子供の未来を閉ざしてしまう。
親の言う様に生きる兄、同じ価値観の息子だけは可愛がると言うある意味身勝手な父親です。
母親とお爺ちゃんは、理解して応援しているけれど、親の言う通りにはならない子供だったと言うことです。このシーンに親子の形がよくわかる。

ヘジュンが、反抗する気持ちよくわかる。でも26歳にもなってこんな反抗の仕方しか出来ないのも悲しい。息子の気持ちに寄り添わない父親だから、もう噛み合わないのでしょう。でも26歳になって、息子とこう言う喧嘩をしなくてはならない親も可愛そうです。

おじいちゃんと同室!。嫌なことがあっても一人になリたくても、なれない。

韓国男子の兵役問題、兵役にいく前に、しっかり俳優としのイメージを残していかないと、2年後までファンは待ってくれない。と言うかエンターテインメントの世界で需要がないと言うことなんでしょうが、「その時は忘れ去られている。 今でも無名なのに…。 」というミンジェの言葉に、動揺するへジュン。俳優を除隊後にチャレンジすると言うへジュンの気持ちに対してミンジェが言った言葉ですね。でもそう考えないとズタズタにプライドが傷ついてしまっているへジュンが可哀想です。

遠くを見つめるヘジュンの眼差しに心が痛くなります。

こんな家族だけれど、このドラマのテーマに「親と子」の蘇生的な意味合いも感じるので、ヘジュンの挑戦的な生き方と並行して家族関係の変化もあるんでしょう。

でもミンジェが映画出演のオファーを受け、それを現実にさせてくれましたね。その絶好の機会をへジュンは、掴み取り映画に出演することを決めます。

メイクアップアーチストのパク・ソダム演ずるアン・ジョンハ(26歳)

大企業を辞めてメイクアップアーティストになる夢を追いかけている。天性のセンスと実力で頭角を表し、顧客や店長に認められるようになっていた。
ヘジュンの熱烈なファンで、先輩にいびられても、ヘジョンのインスタを見て「今日も頑張れる」と喝を入れる日々を送っています。

そん時に、ファッションショーでヘジュンのメイクを担当することになるジョンハ。
憧れのヘジョンのお顔をメイクできるなんて….心臓がドックンドックンですね。
でもまたまた、先輩の理不尽な嫌味で、ヘジョンの前で怒られてしまう。

そんな彼女の前に、かっこよく現れたへジュン。ジョンハのどうしようもない怒りの気持ちが理解できたからなのか?
この登場シーン、もう大人のボコムssiオーラ全開でした。「ボーイフレンド」の年下キャラから離脱した様です。

そして「僕のファンなの?僕が好きななの?」と聞くヘジョン。ストレート!!
そんなヘジョンに慌てたジョンハ。ヘヒョのファンだと嘘をつくジョンハ。

ヘジュンの親友でモデル仲間でもあり、同じ俳優を目指すピョン・ウソク演ずるウォン・ヘヒョ。

ゴージャスな一人の部屋で、ゆったり育ったおぼっちゃま風の男子。

ヘヒョをスターにするために、奔走する熱血サポーターになっている母親がいるので、俳優としてもモデルとしても優遇されているヘヒョ。

インスターのフォロワー数をお金の力で操作したり、映画監督や記者などにもお金をばら撒いているのをヘヒョは全然知らない。自分の力で売れていると錯覚している。
一緒に受けたオーディションも、母親の影の力でへヒョに。。。

全然知らなかったのですが、ピョン・ウソクさんは、モデルとしては売れっ子さんなんですね。背も187センチ(189センチと言う説も?)あるとか。でも彼は今は俳優を目指している様ですね。モデルとしての容貌が素晴らしくても、俳優となると…..

へジュンの才能を、理解しているのか、親友として幼馴染みとして、金持ちのおぼっちゃまとしての大きな気持ちでへジュンを見ているのか、今のところよくわからない。ましてや母親の援助があって成功しているのを知ったら……

人の痛みって、へジュンの心の痛みって、親友でありながら、生まれた環境の差から始まる痛みって、分かち合えない。ヘヒョの愛が施しでないのを祈るだけ。

写真家見習いのクォン・スヒョ演ずるキム・ジヌ

ジヌの父親も、へジュンの父親と同じ様に大工さんみたいですね。
へヒョの妹がジヌの恋人の様ですが。

4話で、ジヌが恋人から「子宮頸がんワクチンを受けて」と言われて、へジュンとヘヒョを誘って病院で受けるシーンがあるのですが、びっくり‼︎ 男性が受けた方が良いと言うのは聞いたことがありましたが、初めてドラマで見ると…….

イ・スンジュンさん演ずるデザイナー、チャーリーさんにびっくり‼︎

ヘジュンのスポンサーになりたいと5年前に言っていたのですね。それを拒否していたヘジュン。なんか複雑です。もし援助受けていたら、今頃大スターになっていたかも。自分の力で勝負したいのですね。

へジュンとジョンハのこれからの恋の行方は??

初めは、ヘジュンにファンではないと告げたジョンハですが、スターではないヘジュンに共感してしまい、ヘヒョに、はっきりと誤解される前に、ヘジュンのファンだと告げる姿に、前向きでひたむきなヒロインでこれからの展開が楽しみです。

へジュンのファンだとはっきりとカミングアウトするジョンハ。

3話でヘジュンとジョンハの関係がテンポアップします。若いふたりらしくて微笑ましいです。しっかり電話番号の交換をしてしまうへジュン。ヘヒョのファンだと言っているのを信じていない様子。

しっかりジョンハを本屋に呼び出すへジュン。「オッパが雨の日は電話する。お前はひとりじゃない」なんてセリフ、素敵❣️

でも、兵役に行くなんて宣言して、髪を坊主にしてなんてジョンハに頼むなんて。そこでジョンハのパソコンからヘジョンのデーターを発見して喜ぶへジュン。男性はやっぱり子供ですね。

ヘジョンは、ジョンハが気になる、これから恋が始まるわけですが、ジョンハは、「今まで愛したことがない」と酔った勢いで心の内を打ち明けてしまっています。つまり恋愛していない。ヘジョンが好きなのは、あくまでもファンとして好きなんです。その人が自分の目の前に現れて、生身の男として現れて……..

ヘジョンを応援しマネージャーになるシン・ドンミ演ずるイ・ミンジェ

ミンジュの思いでミラノのファッションショーに立ったヘジュン。ミンジュは、ヘジュンの才能を信じているけれど、ヘジュンの頑なさと頑固さにはお手上げ状態。

そんな中、映画出演のオファーを受けたミンジュは、へジュンに台本を渡し、出演シーンは5つしかないけれど個性的な役だと….ヘジュンは、出演を決める。
素朴なスターになりたいと言う信念は曲げないと言うへジュンに、ミンジュは、価値観は尊重するけれど、ビジネスは私に従ってと条件を出す。

映画の主演はあの高慢なパク・ドハでした。そのドハを苦しめる財閥3世の役でヘジョンは、迫真の演技で監督の目に留まる。
そんなかでへジュン、「僕がなぜ俳優になりたいのか。」親の格差社会は関係のない社会だからだと言う意味に、理解したのですが。

家族から冷たい目で見られ、悪徳なエージェンシーを自ら辞めて、アルバイトで生計を立てながら懸命に夢を実現させようとするへジュン、あの映画のシーンは本当にかっこよかった。監督にも認められて、俳優としてこれから未来へ羽ばたいて欲しい。

へジュンの家族と周りを取り巻く方々

へジュンの父親ヨンナムは、へジュンの夢を追う姿をサポートするどころか、嫌味しか言わない父親。その夢に向かって頑張る息子にエールも送れない悲しい父親です。母親のエスクさん、母であり、妻であり、嫁であり、義父までいて、問題児の息子までいるのに、一生懸命明るく生きている姿に、拍手を送りたくなります。息子と父親の中が悪いのは、母親としてはきついです。どちらかの方につければ簡単ですが。

ヘヒョは、本当に母親や親の力でここまで成功していると言う事実を知らないとは思えない。だから、へジュンに優しく思いやりがある様に振る舞っている様な気がするのですが。。。へヒョとへジュンの友情はいつか壊れる様な気がするのです。

ボコムくん、兵役入隊前のドラマとして、この作品を選んだのは、彼の強さを感じました。彼の真面目さ、真摯な俳優としての生き方が伝わってきました。汗臭さ皆無の無敵の清潔感と迷いのない真っ直ぐなつぶらな瞳、年下男子の可愛さキャラのイメージでファンの気持ちをガッツリと掴んでいたボコムくんです。そんな彼が、これからこのドラマで、今まで見たことのない男として青年としての生き方を見せてくれるのではと言う期待で、ワクワクです。

でも4話で、へジュンの元カノとの別れのシーンがありましたが、なんか意味深ですね。それに比べてジョンハは、恋愛経験ゼロだそうで、これから、へジュンをファンとして応援していくのか、彼女になるのか…….でも俳優になるのに、彼女がいたらまずいでしょ。だからオタク、へジュンファンとしてジョンハを登場させて、彼女のヘジョンと言うモデル・俳優を愛し応援していくのか、へジュンを愛していくのか。しっかり生きてきている彼女だからどんな選択するのか興味が湧きます。

 

このドラマ、初めはチャン・ギヨンssiとパク・ソダムさんだとネットで見た気がしたのですが、チャン・ギヨンssiだったら、どんな感じだったのか、想像しています。ボコムくんはどうしても優等生イメージが強いから、這い上がっていく男と言う意味ではチャン・ギヨンssiの方がぴったりの様な気がしてしまう。

 

 

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