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王女ピョンガン 月が浮かぶ川 ~私は戦う 守るものがあるから

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王女ピョンガン月が浮かぶ川 River Where The Moon rises

NHKBSプレミアムで放送が始まったようですが、感想を忘れないうちに書いておきます。史劇は長いからついつい後回しにしているうちに、面倒になって……..

「王女ピョンガン月に浮かぶ川」は、邦題で、韓国では、「月に浮かぶ川」でした。
キム・ソヒョン&ジスという若手俳優が主演ということで始まった時代劇でしたが、ジスのいじめ騒動によって降板が決定し、代役は「哲仁王妃」の2番手君のナ・イヌが引き受け7話からドラマに合流した。視聴者の要請により、1話から6話までを本編終了後に再撮影されて、日本では初めからナ・イヌのオン・ダルで、見れることになったのです。

今、「ホンチョンギ」も視聴しているのですが、あの9年前のドラマ「太陽を抱く月」で、キム・ユジョンさんと子役で出演されていたのが懐かしく思い出されます。でもあの役柄でも、負けん気の強い女の子でしたからね。共に今では男優さんを側に置く感じの女優さんとして成長されました。時の流れの速さと怖さと驚きを感じました。

作品概要

演出:ユン・サンホ 「風と雲と雨」「サイムダン、色の日記」「太王四神記」
脚本家:ハン・ジフン 「99億の女」「Dr.Jin」「不夜城」「誘惑」「犬と狼の時間」
放送局:KBS2  20話 2021年
制作:ヴィクトリーコンテンツ
視聴媒体:楽天Viki

あらすじ

私は戦う 守るものがあるから

三国時代の高句麗(コグリョ)で、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛と絆の物語。
有名な物語「ピョンガン王女とバカのオン・ダル」をモチーフに、戦乱の世で、自らの使命と愛のはざまで揺れる若者たちの姿を描く。

6世紀半ばの高句麗。国王の長女、ピョンガン王女は、聡明で正義感が強く、将来は父の跡を継いで君主になり国を守るという夢を持っていた。一方、国境を守る順奴(スンノ)部族のオン・ヒョプ将軍の息子オン・ダルは、父に憧れる無邪気なわんぱく少年だ。 朝廷では強大な力を持つ桂婁(ケル)部族のコ・ウォンピョがほかの2部族と結託し、王座を奪おうとしていた。ヨン王妃はピョンガン王女を連れ、ひそかにオン・ヒョプ将軍に助けを求めに行くが、敵の陰謀により、王宮に戻ることなく殺されてしまう。逃亡中にオン・ダルとはぐれたピョンガン王女は行方不明に。そして、オン・ヒョプ将軍は部族の民を守るため、王妃を殺した逆賊の汚名を着せられ命を落とすことに。


8年後、記憶を失っているピョンガン王女は、「カジン」という名で、高句麗の王族を襲う刺客集団の一員になっていた。やがて、カジンに、国王を暗殺しろという命が下される。そのころオン・ダルは、目立たぬように「バカとなって生きろ」という父の遺言に従い、山奥で養母とひっそり暮らしていた。やがて偶然再会した2人は強くひかれあっていくが…。

「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」相関図 (NHKBSよりお借りしました。

主要キャスト

王女ピョンガン/ヨム・ガジン▶︎キム・ソヒョン

高句麗王の一人娘。殺し屋集団である天誅房(チョンジュバン)で殺し屋として育った ピョンガン公女。無能な王の父と権力に溺れる家来を追い出し、崩壊寸前の高句麗の威信を取り戻すという野心を持って突き進む鉄の女。
女性初の高句麗太王を夢見る聡明で大胆不敵な性格だが、国と民を守りたい気持ちは本気だった。

オン・ダル▶︎ナ・イヌ

高句麗の5代派閥の一つスンノ部の首長オン・ヒョプの息子オンダルは、父の遺言により山奥に隠れて育った。父の教えのように、世界万物を大事にし、暴力のない生活を実践する男。
そんな彼が、ピョンガンを守る為に、原則に反して剣を握り、彼女の志を成し遂げさせようと戦う男になる。

コ・ゴン▶︎イ・ジフン

高句麗の5代派閥の一つゲル部のコチュガ(王族の敬称)コ・ウォンピョの長男。ひと目で王族であることがわかる品位と権威を持つエリート将軍。ピョンガン公女の剣の師匠で、彼女にずっと想いを寄せている。

ヘ・モヨン▶︎チェ・ユファ

高句麗の5代派閥の一つソノ部の首長へ・ジウォルの養女で、資金運用に長け薬草の知識もある美しい策略家。

オン・ヒョソブ▶︎カン・ハヌル オン・ダルの父親

高句麗の5代派閥スンノ部の首長で、オン・ダルの精錬潔癖な父。
ヨン王后が信頼していた高句麗の名将だが、コ・ウォンピョの罠に落ちて命を落とす。※特別出演

コ・ウォンピョ▶︎イ・ヘヨン コ・ゴンの父親

高句麗の5代派閥ゲル部の首長で、コ・ゴンの父。

冷酷無慈悲であると同時に用意周到な性格で、平原王を追い出して、自分が大王になる日を夢見ている

突然の主演のジスの降板を見事に乗り切った作品

Vikiで視聴しましたが、初めからナ・イヌssiのオンダルでしたが、ドラマの概要を改めて見直してみると、オン・ダルは、馬鹿がつくほどの純粋で、義理堅い男として描かれている。そういう意味では、キャスティングが、ジスだったというのは、悪いけれど理解できる。ナ・イヌssiは、「哲仁王后」でも、王よりも品位と聡明さを感じる両班でしたから。馬鹿オンダルというイメージには、程遠いイメージだと感じてしまいましたが、それよりもストーリー展開が面白くて、あっという間に20話を完走してしまいました。

ナ・イヌssiの綺麗なお肌のお顔、白い歯、がっしりした裸体は、山奥で生活していたナムジャではありません。でも突然の代役を引き受けられ、見事にオン・ダル役を演じ切られたのは、見事でした。ヒロインのキム・スヒョンさんを守り抜く堂々たる男としての魅力は存分に発揮されたと思います。というか、『ピョンガン姫と馬鹿オンダル』をモチーフにしてというのを知らなかったら、読まなかったら、このお二人はとても微笑ましいカップルで、ナ・イヌssiの大きな優しを感じられるオンダルはとても素敵でした。後半になるにつれて切ないくらいのオンダルのピョンガン姫の愛情が滲み出て、私的にはこのカップルで良かったと思っています。支離滅裂なことを書いているようです。

オン・ダルの父、オン・ヒョプ将軍は、カン・ハヌルssiが演じられましたが、Ep1~2でしか拝見出来ませんでしたが、とにかく迫力のある演技でした。でも、とても知性的で温厚な人格がにじみ出る将軍でした。権力争いから離れ、静かに暮らしていたのに、争いに巻き込まれ、命を落としてしまいましたが、カン・ハヌルssiとナ・イヌssi、雰囲気が似ていて、あの父親に育てられた息子という感じがしたのも、私的には良かったと思っています。

それにしても7話以降に撮影に参加され、撮影終了後に1話から6話までも撮り直したという完璧さには驚きましたし、スタッフも俳優さんも大変だったでしょうが、でもすごいとしか言いようがない。主演俳優さんの身辺問題を、人気が沸騰してピークになって来た時を見計らって、SNSに投稿するというのは、なんか非常に不快な気分になります。その結果で、投稿された方は気持ちがすっきりするのでしょうか。関係のない視聴者や、制作関係者まで巻き込んで、その責任をどうしてくれるのか…….その責任は、全てジスssiと事務所が持つというのは、理不尽なような気もしますが。

徒然なるままの感想

ピョンガンを描いたシーンは、高句麗の朝廷での権力争いが中心で、オンダルを描いたシーンは、一人の女性を守り抜く男の純情を描いていました。全く今までの史劇とは真逆です。このドラマは、強い男に頼る女ではなく、女が突き進む道に寄り添う男との愛を描いていました。

高句麗の時代劇としてというよりも、その時代を背景にした「私は戦う、守るものがあるから….」という女の高句麗の国と民を守る戦闘史でした。そしてその女には、もう一つ守る男オンダルがいた。

朝廷での臣下の権力争い、それに加担する王妃と、権力の闇と腐蝕の構造にまみれた高句麗で、それを断ち切り、威信を取り戻そうと闘う女ピョンガン公女の奮戦記ですが、思った以上にオンダルとの純愛、ロマンチックなシーンが多かった。そしてコ・ゴンは、ピョンガンへの愛が、復讐へとなってしまった。ゴンとモヨンの愛は切なかった。しかし、ゴンは、最後まで、国の為ではなく、過去の私情を引きずって生きているから、モヨンも不幸にしてしまった、情けない男でした。ゴンの恋敵オン・ダルとの勝負は、初めから決着は決まっていた。ピョンガンは、ゴンの父親は許せないし、オン・ヒョプ将軍は、ピョンガンの命を守って死んだのですから。その息子オン・ダルは、あんなに優しく尽くしてくれるのですから。

刺客集団の一員として、記憶を失っていたピョンガンが、自分の父の国王を暗殺しようとするシーン、そこから抜け出し、そしてお互いの事を思い出すピョンガンとオンダル。でもピョンガンは、オンダルの父オン・ヒョソブの死によって、スンノ部の人々の犠牲によって助けられた過去も思い出し、悲嘆にくれた。

闘う女剣士キム・スヒョンのアクションシーンも堪能しましたし、ストーリー展開も時代劇っぽいのかと思いきや、二人のラブラブモードが強めで、いかにも今の時代に楽しめるドラマになっていました。
偽装結婚した二人は、人懐っこさを感じさせるナ・イヌssiの表情のせいか、「闘う女剣士」ピョンガンを和ませる男としてほんわかムードを醸し出しなかなか可愛かった。純朴にピョンガンを守る男の雄大さを見事に演じ切りましたね。


「哲仁王后」ビョンインのあの凛々しい引きつったお顔とは正反対でした。ピョンガンからキスされてただただ喜ぶワンコのオンダルです。お二人ならぶシーン、やはりナ・イヌssiの方が、キム・スヒョンさんにはお似合いだと思いました。包容力のある男の優しさを存分に発揮されたナ・イヌssi。もしかして脚本も少しは変わったのかしら?

ナ・イヌssi、最初のぎこちなさも、回を追うごとによくなって来ましたね。時代劇の立ち振る舞い、殺陣、馬に乗る姿などは、さすがって感じでした。でもまだ20代とは思えない落ち着きを感ずる男優さんです。

「命をかけて守るべきなのはだた1人、男が剣を持つ理由はそれだけ。 準備はできたか?」そんなオン・ヒョソプの声が心に響くと、お国や民のためではなく愛するピョンガンを守るために剣を握ることを誓ったオンダル。しかし、ピョンガンに出会ったことで、彼女を守る為に人を斬ってしまった時に、彼は苦悩してしまった。優しい彼には耐えられない現実でした。

「間違っていたのは俺だ。 お前と俺が運命だと思ったのは間違いだった。 もう俺の役目は終わった。 俺たちが出会ってから大事な人たちを失ってきた。 お前を失わないために去るんだ。 お前はなりたい人間になるんだ。 俺はおばけ谷の馬鹿に戻るよ。 」と告げ、愛の証である蒼玉の片割れを置いて王宮を去ったオンダル。母親のように育ててくれた乳母を殺されてしまった。

ピョンガンは国や民を守る為に闘うことを、使命と思っている。でもオンダルは、彼女の為に、彼女を守る為に戦い、剣を持って人を斬るのですから、いくら愛のためとは言っても、限界があります。ピョンガンは理解はしているようですが、やはり強い女は、揺るぎませんでした。オンダルが可愛そうと思うシーンも多かった。

大型犬のようなオンダル、でも傷ついてしまった心も身体も…….忠犬ハチ公のよう

Ep17で、そして4年後となるのですが、なんで?
そしてピョンガンの弟が太王になりましたが、あの高圧的な態度はなぜ?
若くて未熟だから、強くて家臣や民からの信望されているピョンガンに嫉妬しているのが、ありありとわかります。

阿旦山城の戦闘のために、ピョンガンを守る為に、再び王宮に姿を表したオンダルですが、王宮にピョンガンがいる限り、ずっとこういう状況は続きます。国も民も一応守ったら、いい加減に自分の幸せとオンダル為に生きて欲しかったと思いながら、最後のエピソードは見ていましたが、まさか、あんなエンディングになろうとは…….

何度となく切ない別れをしてきた2人がピョンガンの望み通り、二人の幸せを取り戻した方法は……

仮死状態になる秘法を聞いて矢が当たった瞬間にそれを使ったのだった。しかしその後遺症で記憶を失ったオンダル。ピョンガンは自分の名前を忘れたオンダルに名前を教えると、少しずつ記憶を取り戻したオンダルはピョンガンにキスをしてハッピーエンド。

歴史的にも原作小説でも、阿旦山城の戦闘でオンダルは戦死しているそうです。

ピョンガンは、「あの人が私の人よ。 私と命運を共にする人。 」とオンダルのことを、ゴンに言いましたが、でもこうやってオンダルを自分のところに置いておこうとする公女ならではのエゴも感じてしまっていました。女に尽くし切った男として描かれていて、女性上位の史劇でした。

このお二人のほのぼのとした感じが、殺伐とした権力争いの中で、オアシスであり、全編を通じて、その雰囲気を保ち続けたドラマでしたね。高句麗時代を背景とした山奥の純朴な青年と王女の純愛が、ひしひしと伝わったドラマでした。でも、ポスターのイメージとは違ったように感じましたが。

20エピソードを視聴して、どのシーンを思い出したか。それはピョンガンとオンダルの笑顔のシーンでした。躍動感のある時代劇でした。





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