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九尾狐伝 神秘的な美しさ、そして妖怪たちのお話でした。

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九尾狐伝 Tale of the Nine Tailed 

このドラマは企画段階から2年7ヶ月もかけて構想を練り上げた作品だったようです。九尾狐、韓国の妖怪や民話の登場人物、世界の怪奇現象なども取り上げられ、非常に難解なストーリー展開になりそうでしたが、やはり制作サイドがしっか作り上げられていたようで、伏線もわかりやすく回収していましたし、キャストの設定もブレがなかったのでクオリティの高い九尾狐の伝説のファンタジードラマの完成したのではないでしょうか。イ・ドンウクssiの九尾狐は、とにかく美しくこの世のものとは思えなかった。妖怪、伝説、民話の生き物ですから、そういう魔力のある生き物としてパーフェクトだったと…….

『九尾の狐とキケンな同居』を見て、この「九尾狐伝』をまだ見ていない事に気づいて、録画していたのを一気に完走してしまいました。この『九尾狐伝』のクオリティは、半端ではなかった。(まあ、あちらはwebコミックが原作ですから、軽い九尾狐でした。)
すご〜く面白かった。イ・ドンウクssi演ずる九尾狐の男狐が、素晴らしかった。大人のスマートでクールなセクシーさとコミカルさ、そして一途に彼女を守るナイトのようなヒーローを。
なんでこのドラマをすぐに見なかったのだろうか。

この世のものとは思えない九尾狐というイメージ。でも山神って虎と共に描かれていて、深い山の中で高麗人参などを育てる人達が、山神からの贈り物と考えていたという話を昔のドラマで聞いたような気がする。でもどの絵を見ても老人!! でした。
野生の高麗人参などの珍しい植物を育てながらペットとして猛獣を飼う老けない山の管理人

ドンウクssi演ずるヨンがジアを想う切なさが、100%伝わってくる作品でした。
反面、子供っぽいヨンが、ジアを喜ばせようとしてペットのようになってしまう姿が可愛くて……
そして妖怪やイムギと戦う姿は、キレのあるアクションとクールな態度に………
600年、アウムを探す以外は、決められたことを淡々と考えることもなく無意味にやり続けたヨンの始めた見つけた光になったジアへの想いは「バイカル湖」を超えていたかも…….(「海町チャチャチャ」を視聴した方しかわからないか……)

除隊後のキム・ソナさんとの共演ドラマ「女の香り」でも彼の魅力には、嵌まらず『トッケビ』の死神でも、ハマりませんでした。「真心が届く」でのドンウクssiは、ツンデレタイプの弁護士役でしたが、なんか可愛くて気になる男優さんになってしまいました。

今回の『九尾狐伝』でのイ・ヨンは、透き通るような肌の白さや、細身だけれどマッチョに鍛えているお身体で、彼のの神秘的な魅力を炸裂させた。ファンタジーアクションの世界と、ファンタジーなラブロマンスの世界に生きる捉え所のないミステリアスでクールな男九尾狐を、見事に演じ切ったすごい男優さんだったと再確認しました。

『トッケビ』の死神さんもキュートだったけれども、洗練されたミステリアスな男でした。ドンウクssiは、このような俗世界の人間とは違う次元で生きる孤独な男の佇まいが似合う。クールなスーツスタイルもあの赤が印象的な山神の衣装もセクシーでした。

素敵なドンウクssinの幻想的なシーン

このドラマの概要

演出:カン・ソンヒョン 『相続者たち』『マイダス』『パンドラ〜小さな神の子供たち』
脚本:ハン・ウリ 『パンドラ〜小さな神の子供たち』
制作:スタジオドラゴン ハウ・ピクチャーズ
放送局:tvN
2020年 16話 Mnet wowow viki

「世の中には説明のつかない不思議な出来事や、人間を超えて存在するものがある」

この世界観に、違和感を感じないで飛び込んでいけるか、躊躇してしまうか……..過去に「トッケビ」でそう感じたし、「ザ・キング:永遠の君主」では理解するのに苦労した。「ホテル・デルーナ」「アルハンブラ宮殿の思い出」もそうだったかもしれない。でも、その世界観を経験して理解しようとして、一気に引き込まれるのだと思う。でも視聴後にドラマだから面白かったと思ったらそのドラマは心の中に残るドラマになる。ある意味キム・ウンスク脚本家のおかげで韓ドラ歴のクオリティは、鍛えられたのかもしれない。「トッケビ」から鍛えられたという意味…..

カン・シンヒョPDが、インタビューで

ファンタジーの場合、初登場の際「この俳優が九尾狐だ」と視聴者が信じてくれるかどうかがドラマの成否を左右する最初の関門だと思ったそんな面で現代を生きる元山神の九尾狐ならイ·ドンウク俳優が唯一の答えだと思ったイ・ヨンは一見、わがままで何事にも真剣さがないが一方では誰よりも寂しい事情を持っており最後の瞬間には自らを犠牲にすることができるそんなキャラクターをイ·ドンウク俳優が見事に消化してくれたと思う。

ナム·ジアは本当に難しいキャラクターだ失踪した両親に関わる謎を執拗に探し回るPDとしてのジアロマンスの主人公としてのジアにイムギが憑依されたジア、前世の王女…ほぼ1人4役を演じなければならない厳しい役柄なのに、チョ·ボアがたくましくやってくれたと評価している。

確かに予備知識、九尾狐、韓国の妖怪、民話に関してなければハードルが高いかもしれません。でもあまり精細に理解するよりもファンタジーとして楽しんだ方が…..ドンウクssiのセクシーなカッコ良さとか、キム・ボムssiのイケメンぶりとか、チョ・ボアさんの逞しい明るさとかを。実は、チョ・ボアさんは、「愛の温度」でのあの身勝手で高慢ちきな役柄から、敬遠気味で、「フォレスト」も途中リタイアしてしまっていました。でもチョ・インソンssiの「見習い社長の〜」を視聴して、チョ・ボアさんのバラエティでのお姿を見て、イメージが変化していましたし、このドラマでの彼女は賢いアグレッシブさと品のある演技、すごく良かった。

では、このドラマはどんなだった………………..

ドラマのあらすじは、白頭大幹の山神だった九尾狐イ・ヨンとアウムの愛は、山神と人間という身分の違いを乗り越えた稀代のスキャンダルだった・・・

アウムを自らの手で殺してしまったヨンでしたが、「誰かがアウムの人生を盗んだ」と呟き、三途の川を渡るアウムを見送ることができず三途の川の水を凍らせて彼女の後を追った。「生まれ変わっても僕が必ず見つけるから」という言葉とともにアウムに自身の狐珠を渡した…..幾年もの歳月を経ても アウムに似たものには出会っても生まれ変わったアウムには巡り会う事が出来なかったが……

ホンチョンギとまるで同じ、アウムの父も妖怪に魂を操られていた。このアウムの父は王で、その王はイムギの力を借りていたようです。その王に捨てられた第七皇女のアウムでした。だから弓矢の腕前も抜群だったのです。王と成り変わったイムギの暗殺を目論んでいました。イムギが彼女の体に潜んでいるのもわかっていた様です。ヨンに自らの体を差し出してヨンに殺されてしまったアウムでした。ヨンを愛していたから、自分の中のイムギがランを殺そうとするのを阻止したかったからだと思う。

イムギは、ヨンが昔退治したと思っていたが、まだ生きていた。それもジアの心の中で生きていた。ランが、占い師に過去を見る眼鏡が欲しくてヨンを差し出したが、ジアはそれを阻止するために狐玉を占い師に…..狐玉がジアから失われた瞬間に、イムギが完全体となって復活した。そしてジアにも、イムギの鱗が……….

イムギとイ・ヨンの対決、ランとヨンの対峙、ジアとイムギとヨンの対峙がどうなるのか…..

ヨンが、ジアを見つめるシーン、ヨンがジアを守るシーン、ジアとヨンのラブラブなシーンが、これでもかとありましたが、あまり気にならず、ストーリー展開、妖術の掛け合いの方にワクワクしました。

人間と恋に落ちたり人間になりたがるって逸話が多く残っているのも韓国の九尾狐の特徴のようですね。

主要キャスト
🦊イ・ヨン/イ・ドンウク

前職は白頭大幹の山神。現在は九尾狐、現世を乱す説話の主人公たちの処罰するのが主な仕事だが、そのやり方は乱雑で苦情が絶えない。600年の「兵役の義務」を負わされた男九尾狐
◉ペントハウスに住む
◉ミントチョコアイスが大好き
◉財閥並みの資産を所有している。
◉お風呂にアヒルを浮かべて入り、歯医者が嫌い。
◉掃除洗濯、料理一切何もしない、できない。
◉子供っぽくて、行動がガサツで、ガラが悪い。

👩ナム・ジア/チョ・ボア

「都市伝説を探して」という話題の番組のPD。現実的で、男まさりな女性で、洞察力にも優れている。遺体も見つからない両親の不可解な事故の真相を追及している。取材をしながら、ずっと自分を助けてくれた男と両親を探している。そんなある日、偶然結婚式場で自分を助けた九尾狐イ・ヨンを見つけ、彼を探し始める。でも〜マンションから飛び降り、助けた彼に睡眠剤を打ちイ・ヨンが、九尾狐かを確かめるなんてちょっとやりすぎでは………

600年前のアウムには、イムギが宿っており、「私ごとイムギを殺して」と望みをかなえるためにヨンはアウムを殺してしまった。アウムとヨンのあの指で光っていた証は、ヨンがアウムに恩義を感じて与えたもので、その恩義を与えたものの願いは拒めないようですね。だからそれをわかっていたアウムの願いだった。ジアは、そんな過去のヨンとアウムの関係より「目の前のジアをしっかり見て」と言い、過去のアウムとは似ているけれど生まれ変わって現代を生きている女性という設定なのも面白い。魂は降臨したけれど、現代に生きているんですからね。こういう設定は好きですね。

ヨンは、昔のアウムを探して、ジアに出会う。でもジアは、霊的な感性が強い女性であったけれど、生まれ変わりではなく、現代を生きる女性だった。悲劇のヒロインではなくて前を向いて決断の早い女性でした。最後の瞬間まで運命に挑み続けるというジア。タルウイパの前でも物怖じしない女性でした。

🦊イ・ラン/キム・ボム

イ・ヨンの異母兄弟。人間と九尾狐のヨンの父親との間に生まれた子供で、今は、イ・ヨンの事を憎んでいます。理由は、山の神として君臨していて自分の憧れだったヨンが、人間の女性に恋をして山神という絶対的存在から堕落してしまったからです。ランは、またひとりぼっちになってしまった悲しみや、あんなに信頼していた兄がいなくなってしまった恐怖で、凶暴な妖怪たちとどうも手を組み、兄の山を焼き、自分を苦しめた人間たちに復讐していた。そしてそんな時にヨンは現れた。

ランは喜んだが、罪のない人間たちを苦しめたランを裁きに来たと告げて剣を取りランを消滅させようとした。その時に助けたのがイムギに仕えていたあのほおづき男です。今望むのは、イムギの復活とヨンを破滅させることで、ジアに悪さを仕掛けてるのもヨンを苦しめいたいからでした。兄ヨンへのブラザーコンプレックスで生きる九尾狐。

でも、ヨンはランを殺せなかったのです。

ヨンは、ランと昔のように碁盤の前で対決するシーン、ランは一度も負けたことはなかったのです。そう、ヨンが勝たせてあげていたのです。ジアを苦しめるランに、「もう負けてやらない」と最後通告します。

あのオドクシニ、青汁おばさんが、ランを飢餓の山に、ジアを狐峠に送り込みます。ヨンにどちらかを選べと…
でもヨンはランを見捨てなかった。ランは、ヨンは自分を殺せなかったのだとやっと気がついたのです。

ランが、この悪夢の世界から抜け出せれるのは、「見捨てられること」そのトラウマから抜け出すために、ヨンは「お前を一度も見捨てたことはない」と告げる。

Ep7〜9は、ヨンとランの兄弟愛とヨンの試合に対する愛の深さ、そしてジアの強さがわかるシーンばかりで圧巻でした。

🦊ク・シンジュ/ファン・ヒ

獣医、白頭大幹の頃からヨンの忠臣。ヨンの世話をしている。ロシア産の女狐ユリと結婚する。Ep9でシンジュは、ヨンとジアを必死に現生に戻れるようにします。忠臣だったということではなく、ヨンをよく理解している大切な友人なのです。

🦊キ・ユリ/キム・ヨンジ

ロシアの女狐。ロシアで虐待されていたところをイ・ランに助けられて、モズデパートの死んだ社長の娘になりすましている。ランは、暴殺をする男でもあるけれど、自分のような不憫なものには優しくなる。ユリも助けたし、虐待されていた男の子も、犬も助けました。そして家族のように暮らすのです。

このドラマで押さえておきたいポイント

🦊狐玉

狐玉は「僕の彼女は九尾狐」で出てきた。あのドラマでは、100日間人間にいれた狐玉を九尾狐に戻すと、入れてた人間は死ぬけど、九尾狐は人間になれるという話だった。「九尾の狐とキケンな同居」では、狐玉をうっかり飲み込んだ女子大生を、狐玉が壊れると自分も死ぬと言って、彼女と同居してその狐玉を守る話でした。

そしてこのドラマの狐玉は、陽炎のような玉でした。

🦊狐峠

1999年、深い霧の中で両親と帰宅途中、狐峠に差し掛かった時に、街灯が消え、フロントガラスが割れて車がいきなり横転する事故に遭った幼い娘ナム・ジア。助けを求めていたジアを見つめる両親にそっくりの二人…..
ジアは、間一髪の所を助けられたが、両親の遺体も見つからないまま時はすぎた。

21年後、怪奇番組「都市伝説を探して」のTVプロデューサーなったジア。不思議な現象を追ううちに、21年前に事故から彼女を救った幻男を目撃する。彼は若いままの容姿でイ・ヨンと名乗った。

ドラマの幕開けが、この狐峠での事件から始まります。

🦊ヨンが持ち歩く赤い傘

600年前に愛した少女アウムがくれた傘を思い起こさせる、花が刺繍された赤い傘。 イ・ヨンの力が宿っており傘自体も強い力を持っている。妖怪をシャットアウトする時には黒い四寅剣に変わる。 元は番傘だったが、今は現代的なデザインにアレンジして使っている。

🦊来世出入国管理事務所ー昔は三途の川

タルウィパ/キム・ジョンナン

ヒョンウォン/アン・ギルガン

ヨンが600年、末端の公務員として勤務させられている場所。亡者の管理をしたり不法滞在者を取り締まったりしてる。奪衣婆(タルウィパ)と懸衣翁(ヒョンウィオン)はご夫婦です。タルウィパは、閻魔大王の妹で、ヒョンウィオンは恐妻に常に怯えていて離婚したがっている。

ヨンは、アウムとの事で、罰を言い渡されて、人間界で悪さをする妖怪達を

三途の川で死者の衣を剥ぎ取り衣の重さで生前の罪をはかる二人組です。

🦊妖怪や民話の登場人物が多くて大変….でもキーマンばかり

【ウロンガシク】ポク・ヘジャーキム・スジン

イ・ヨンが食事しにいく店の女将。「タニシの花嫁」という有名な民話からきています。人知れず誰かを助けたり、良いことをする女性のことをウロンガシクと言うらしい。

【ヨウヌイ】(狐女)

養父母と兄の肝を奪った罪で事務局に手配されている妖怪。外見を変えて正体を隠すことができる。心から愛した人間の男性との結婚式当日にイ・ヨンに消滅された。ヨンのお仕事ぶりを紹介するのに必要な方でした。

【モクチャンスン】(木長栍) ウ・ヒョン

狐峠のバス事故からジアを救ってくれた片目のおじいさん。 実態は、狐峠周辺に建てられたモクチャンスン。お供え物のマッコリを持ち歩いている。

【プルガサリ】ソン・ウヒョン

世の乱れに現れるという伝説の動物。鉄を好み、悪夢を食べて生きる。 かつてイ・ヨンに捕らえられて事務局に収監された。イ・ランの企みで放送局で働き、周辺の人間たちに悪い悪夢を見させた。熱に強いが寒さに弱いため、イ・ヨンによって、また捕まり、冷蔵庫に閉じ込められた。ジアにも危ない目に合わせたからね。

【使道】イ・ギュヒョン

クウォル山出身のツキノワグマの山神。 行動と言葉はのろいが力は強い。隠れて暮らすことが難しくなった妖怪たちを引き連れて民族村で暮らしている。 家族が多いだけに、お金に敏感で、民俗村内の各種行事の誘致に積極的。冬眠するクマらしく、冷たい物は飲まない。イ・ヨンとは親友だが、会うたびにどちらが優れているか一騎打ちをする。 すべての力を発揮できる山神の宝物「月の鏡」を持っている。その鏡をイムギに取られてしまう。

【占い師】イム・ギホン

アプリで占いをする典型的な詐欺師だが実は万物全ての運命を見ることができる本物の占い師。 この世から消えた秘宝が入った袋を持っている。 占い師と取り引きをするためには自分の最も大切なものを捧げなければならない。イ・ヨンを取り戻すため、占い師に狐玉を渡してしまったため、ジアの運命が変わる。 後日、占い師の正体が明らかになる…

【イムギ】イ・テリ

疫病患者が捨てられた洞窟で生まれた悪神。本能的に生きているものを憎む。 アウムの父である王の体に入り国土と民を荒廃させた。 山神のイ・ヨンを狙ってアウムの体に入り死を迎えたがオファ島にて生まれ変わり、現代に蘇る。イムギの一部が宿るジアの体にはその象徴として、鱗が現れている。

【オドクシニ】シム・ソヨン

かつては小間物売りの姿で現在は青汁おばさんの姿で人間界を歩き回りながらその人物が最も恐れているものが何かを聞き出し、トラウマを追体験させる能力を持つ妖怪。(「模範タクシー」での組長の姉御さんのイメージの方が強烈でした。)しっかり、ヨンによって消滅させられました。

【ホオズキ】

社長の家に巣食う実には人間の魂と寿命が込められている。高麗時代から彼が生きていられるのはホオズキを食べて寿命を延ばしているからだ。食べると、その人の寿命だけでなく記憶まで知ることができる。 かつてヨンに斬られたランは捨てられたと自暴自棄になって死にかけ社長からもらったホオズキを食べて強制的に恩を受けてしまった。

【恩】孤族には、恩を受けたら必ず返さなければならないという制約がある。受けた恩が大きければ大きいほど返す恩義も大きくなる。この指に光るリングのような形の光は、恩義を与えた狐とその相手の指に光るようです。

金眼と尻尾】イヨンが力を使う際に発現する。特性として、黄金色の目と炎のような尻尾が現れる。

【月見草】死体の血肉を吸って育った月見草は九尾狐にとって毒となる。粉に触れるだけで体が燃えたようになる。

【オファ島】西海岸にある小島。島民のほとんどは高齢者で構成されており若者はほとんどいない。巫女を筆頭にイムギを信仰しており家ごとに足のない竜王武神図を飾っている。イムギ誕生の仕上げとして全員が井戸に身投げした。

【虎の眉】

前世が見える眼鏡。眼鏡をかけて鏡を見ると自らの前世をも見ることができる。ランから虎の眉をもらったジアは自分の前世がアウムで、過去のイ・ヨンから殺される光景を見て衝撃を受ける。

エンディングについて

イムギとランの戦い、そしてイムギを剣で貫くラン、そして二人は深い三途の川に落ちていってしまった。ジアは、イムギに操られ苦しみ、ランも愛する兄が追い込まれてしまったことに慄いていた。それを解決するにはこういう方法しかないとヨンは考えてのことだったようだ。

またあの占い師が登場、タルウィパにひつこく迫られたとか、そこでジアとランに一番大切なものを差し出せば、彼が蘇るかもと言った。ランは、俺の寿命は人から奪ったものだから差し出すといった。彼は、以前の命には価値がないと占い師は審判したが、今は、家族もできて命を大切にしているから合格だと言って砂時計が流れ落ちた時には、ランが消えてしまった。

弟の死と引き換えに得たヨンの人間としての命、再び、ジアを見守ろうとしていたヨン、そんなヨンを見つけて駆け出すジア。半年間の別れだったのですが、ヨンの傘の色は赤ではなかった。

「人になった」とヨン。「困ったわね。死ぬまで私から離れないないわよ」とジア。

素敵な結婚式のシーンもありました。

でもこの「九尾狐伝」、山神だったイ・ヨン、イムギが帰依したアリムとジア、イムギに操られた半妖怪狐のイ・ランと、ある意味妖怪たちの話だったので、あり得ないシーンも受け入れました。妖術の掛け合いシーンが多くて、ちょっと理解するにも疲れた感はありましたが、神秘的な難解さだったので、物理的な難解さよりも個人的にはOKでした。(物理的という意味は、ザ・キングの世界観です最後は人間になったランとジアでしたが、人間になるのがそんなにいいかな〜と思ってしまいました。

兎にも角にも、イ・ドンウクssiの神秘的な美しさに酔いしれました。ヒロインよりも美しいと感じてしまった。





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