My-Favoritestory-Annex

ナビレラ🦋 〜それでも蝶は舞う〜視聴後の雑感 

1 views

ナビレラ   Navillera 全12話 (2021年 tvN) Netflix

 

 

とても切ないけれど、心温まる優しい素敵なドラマでした💓

老いてしまう人間と、まだ青春の最中にいる出会うはずのない二人の出会いが、「バレエ」通して出会う。そばに支え合える人が、一人でもいるだけでも強く生きられる。
”支え合う”ということの大切さと、いくつになっても、夢を持ち、それを叶えようと努力する熱い気持ちで生きよう…というメッセージを伝えたドラマでしたね。

シンクロ率が高いポスター

バレエが結んだ、70歳のドクチュルハラボジと23歳の不器用で内向的な青年チェロク、「夢を追いかける」二人の友情と成長を描いた物語。

キュートでスイートでアメージングな心の広さのあるドクチュルハラボジは、チェロク、家族、ホボムなど、周りの人々を、大きな愛の連鎖で包み込んでしまう。傷ついて逃げ出そうとする若者を、ハラボジが導き支える物語かと思っていたけれど、違いました。その共通の夢へと共に歩み寄りながら、時には助け合いながら、二人三脚する姿に、周りの人達も引き込まれてしまいました。

老いと向き合いながら、果たせなかった夢を追いかけるハラボジ…と才能はあるけれど、夢を諦めかけている青年との世代を超えた友情….というテーマで良かったのではと感じます。

”時間は決して無駄にできない”という事を描きたくてハラボジをアルツハイマーにしてしまったのか……(「眩しくて」でもアルツハイマーを題材にしていましたが、歳をとってのアルツハイマーは、認知症を引き起こす脳疾患で、老化での症状です。そうしないと老化と言うレッテルが貼れないかの様で、個人的には違和感を覚えます。こんなに懸命に可愛く生きているお年寄りでいいのでは? ドラマチックにしたいのでしょうね。アルツハイマー型認知症って人によりますが、最初の3年間位は、まだらボケ状態が続く方が多いです。ハラボジもそうでした。物忘れはするが、理解力はある。)

歳を重ねたら、愛される可愛いと言われる年寄りにならなくては。ハラボジは、たくさん心に残る名言をこのドラマで伝えてくれました。思いやりにあふれた彼が生きて来たという証の様な言葉ばかりで、忘れない様にします。ドクチュルの話す言葉の数々、家族や、チェロク、チェロクを憎むホボムまで包み込む思いやりの気持ちが込められた言葉には涙が出てきました。

  • 人生において完璧な瞬間なんて一度も無かった。まずはスタートを切れ。とホボムに
  • こんなに頑張ってるんだからきっと上手くいくさ。ただ、自分を信じてやってごらん。とチェロクに
  • ハラボジが全てを忘れてしまっても、一緒にいた時間、一生懸命バレエの練習をした時間や情熱は消えないし、僕の心に残っている。僕のことを忘れてしまっても、僕が覚えていればいい。眩しくて」でもこんなセリフあったな〜

ソン・ガン君、まだスターと言う貫禄の出る前の、若者特有のあどけなさを感じられるそんなシーンばかりで、そのフレッシュさが磨き上げられたベテラン俳優に囲まれても、輝いていた。若さって、身体から滲み出てくるものだから、若い時にしかできない作品に出演出来る環境が与えられたことに感謝して欲しいソン・ガン君…きっと素敵な俳優さんになりますよ。(でもバレエの基礎練習と振り付けのレッスンは大変だったろうな。それをあすこまでこなしたのは流石……👏)

『ナビレラ』の概要を少し…………………………………….

ナビレラとは?

『ナビレラ』とは、韓国の有名な詩人チュ・ジフンの詩『スンム』の中の一句で、「나빌레라(ナビレラ)」 という言葉から引用されたもので「나비 같구나(ナビ カックナ:蝶のようだ)」という意味で使われているそうです。このドラマでは、「夢」を追って「蝶の様に飛び立っていく」「蝶の様に舞いたい」23歳の青年と70歳のハラボジの物語です

どうしてバレエを…………人生は一度だけだ。時間を無駄にできない。

今まで自分の夢を叶えたことがない70歳のハラボジ、失った夢との出会い、その夢に挑戦する物語。
この先どうやって生きればいいのか分からない23歳の青年の葛藤の物語。

DaumのWeb漫画を原作にした「ナビレラ」、70歳になったドクチュルが偶然目撃したチェロクが踊る姿に、彼は目が釘付けになってしまう。幼い頃に垣間見たバレエ、そのバレエをやってみたかったドクチェルとバレリーナを夢見る青年チェロクの物語です。チェロクは、遅くにバレエを始めましたが、才能あふれる23歳です。父親の問題などがあって孤独で、内向的で傷を抱えている生きる青年です。

「ナビレラ」は夢の話だ。夢があったり、夢がなかったり、または夢が何かを知らない人たちの話。誰でも一度は、人生で飛び立つ瞬間がある。

監督:ハン・ドンファ「元カレは天才詐欺師〜38師機動隊〜」
脚本:イ・ウンミ 「愛の迷宮〜トンネル」

主なキャスト………………………………………

ネットでの前評判から、ソン・ガンが主人公だと思っていたが、視聴してみると主人公は、パク・インファンさん▶︎シム・ドクチュル役 70歳(引退した郵便配達員)を演じられますが、実年齢は、77歳、それだけでもびっくりです。Web漫画では、50歳前半で、独り身設定なんだそうです。このドラマ用に脚色されたのですね。妻と3人の子供達を守るために、仕事一筋に頑張り、退職後も良き父、良き夫であったドクチュル。友人の葬儀の帰り道で、聞こえてきたバレエ音楽に引き寄せられていくと、一人の青年の蝶の様に踊る姿に目が釘付けになった。


ドクチュルに夢を思い出させた青年ソン・ガン君▶︎イ・チェロク役、23歳、19歳からバレエを始めた男。6歳の時からサッカー監督の父親の元で、厳しくサッカーの練習をさせられたが、その才能がないと気づいてサッカーをやめた男。そんな時に、ドンキホーテを踊るスンジュを見て、バレエに魅了される。父親が、サッカー部員への体罰が原因で刑務所に収監され、母親は亡くなる。そんな孤独な中で、アルバイトを掛け持ちしながら、バレリーナへの道を歩む青年です。

遅くから始めたのにバレエの才能は天才的だと認められていたチェロクが、その世界でスランプに陥る。

そういう時ってもがけばもがくほど、泥沼で足を引っ張られる様に、這い上がれなくなる。そんな時に突然現れた70歳のドクチュルが、バレエを教えてくれと懇願する。こんな馬鹿げた事を言うドクチュルに腹をたてながらも、夢に向かって頑張るドクチュルに刺激を受けて、大きく羽ばたこうとする姿、若さの眩しさを感じさせてもらいました。(「眩しくて」での感想でも書きましたが、若さって眩しく感じるのです。60を過ぎるとわかる様な…….?)


 

3人の大人になった子供達や、その家族の世話に明け暮れるだけでも大変なのに、70歳の夫が、バレエを始める?  そんなドクチュルの妻役にナ・ムニさん▶︎チェ・へナム役です。本当に素敵なご夫婦で、初めはハラボジのバレエの夢を知り、びっくりしてハラボジのレオタードなどをビリビリにハサミで切っていたけれど。現実のナ・ムニさん79歳なんですね。(こんな笑顔のハルモニになりたいけれど無理かも)


チョン・ヘギョンさん▶︎長男シム・ソンサン役 48歳、誠実で有能な銀行マン 貧しい生活の中で、長男の自分が苦労したのに、なんで今更バレエなんかをやるのだと猛烈に反対したけれど、父親の最後の望みが、バレエを踊ることだと理解して、「父さんは僕にとってい大きな山だと」号泣するシーンは、ドクチュルの大らかさと広い心を息子はわかっていたのです。

キム・エランさん▶︎長男の妻シン・ウジョン役 48歳 ハラボジがバレエする事を、初めから理解した。彼女も、子育てや、夫の為に生きて来て、やりたい仕事を諦めてきた時代があったから。でもそんな彼女をハラボジは影からしっかり守っていたのです。それを知っていたからでしょうね。

キム・スジンさん▶︎長女シム・ソンスク役 45歳、夫が出馬して落選し、厳しい人生を歩んでいる。

ジョ・ボクレさん▶︎次男シム・ソングァン役 39歳、胸部外科医として働いていたけれど、手術の失敗からか、病院をやめてしまう。

ホン・スンヒさん▶︎長男の娘ジム・ウノ役 23歳 父親の期待通りにもう勉強して、一流企業のインターンに合格したけれど、人生の悲哀か、その企業には正式には合格できなかった。そんな予期せぬ出来事から、自分の生き方に疑問を持つ。


キフ・テフンさん▶︎チェロクの師匠キ・スンジェ役 37歳 パリのオペラバレエ団で活躍するが、腰を痛めて踊れなくなり、5年前に韓国に戻って来る。チェロクの才能を認めて弟子として育てる。4年間レッスン料も取らずにチェロクにバレエを指導していたが、チェロクの心が、感情無くして機械的に踊る姿に幻滅する。ドクチェルをチェロクが指導する事で、どうにかしてバレエへの情熱を蘇らせたかった。

チェロクと初めて会った時、本能で感じて表現しようとしていた踊りに、それこそまさに才能だと。努力だけでは限界のある世界で花開けるのは才能を持つ限られた人なんですよね….

ユン・ジヒョンさん▶︎スンジェの元妻ウン・ソリ役 36歳 天才派のバレリーナの元夫スンジェとは、反対に努力派のバレリーナだった。今では舞踏院教授として指導している。元夫スンジェには、冷たい態度をとるのは、彼の才能への嫉妬心からかな?


キム・グォン君▶︎チェロクの同級生であり、チェロクを憎むヤン・ホボム役 23歳 高校卒業後は、サッカーのプロ選手になるのが目標だったのに、チェロクの父親、サッカー部の監督の逮捕により、全てが水の泡になった。その事を逆恨みしている男。今では悪い仲間とつるんで、だらだらとした生活をしているが、ハラボジの温かさや厳しさに触れて、「前を向こう」とする。このホボムも、こうやって肩を優しく叩いてくれる人を待っていたのかも。


最後に父親役のイ・ムヨンさん▶︎チョ・ソンハ役 48歳 元高校サッカー部の監督 チェロクが、この父親を、「親のくせになんでこんな仕打ちをするんだ。」という気持ちはわかります。部員への体罰が原因で刑務所に収監された理由が、彼の名誉欲が原因だったから。この父親がこのドラマに必要だったかは疑問です。でも勝手に想像しますが、父親を憎んでいるチェロクが、ハラボジとの交流で父親へ、自らが手を差し伸べていったという流れを作りたかったのでは….人間的にも成長しているチェロクという姿をね。親への葛藤心って、複雑だから。だからドクチュル家族の子供達の思いも丁寧に描いたのだと感じています。12話という流れの割には簡潔だけれど丁寧に描かれていたと感じます。


70歳、友人が亡くなり、その友人が残した言葉、「今生きているうちにやりたい事を全部やるんだ。」その言葉に、ドクチュルは、バレエへの夢を、夢に終わらせたくなく動き出す。

ハラボジの思い

私は一度もやりたい事をしたことがありませんでした。
食べていく事、妻子を養うことで精一杯で、夢を持つことすらできなかった。
そうやって生きることは、当然だったのです。
ようやくやりたい事ができる様になったのです。自分でもよく分かっています。
私が老いて力の無い老人だという事を、だけど、やってみたいのです。
負けてもいいから、始めるくらいはしてみたいのです。

死ぬ前に私も一度は、飛び立って見たいんだ🦋

ドクチュルの体力は、衰えてしまっていたが、忍耐強く郵便配達していた時代、懸命に家族を守るために生きてきた身体で、ついにチェロクの弟子入りが出来た。(ちょっと信じられないけれど。バレエの足の第5ポジションと両手アン・オー….)マネージャーも兼ねるのね。。。チェロクの食事や膝の問題など、細くチェックして世話をしまくるドクチュルにチェロクは切れ気味になるけれど、気になる様子が、何とも可愛い。

チェロクよ…生きてみるとな、人生はたった一度なんだ二度はない。私が9歳の時、父に反対されて、今は家内が嫌がってるけど、正直、反対されるのは、大して怖くはないんだ。私が本当に怖いのは、やりたい事ができない状況で、やりたい事が何なのか、思い出せなくなる事なんだ。だから私は今、この瞬間が大切なんだ。できる時に躊躇しないように最後まで一度やってみるんだ。(3話で、こう言うシーンが、もうすでにアルツハイマーの伏線あり)

ハラボジのバレエ問題での家族会議で、それぞれの父への想いが痛いほど伝わって来ましたが、そんなことではへこたれないハラボジ。

「8歳の時から家にお金がないからって、心配しなきゃならなかったんだ。妹と弟のために諦めた事がどれだけあるか。僕の肩に荷を背負わせて父さんは気楽に生きて来たでしょう? ずっとそうやって気楽に生きて下さいよ。」と長男ソンサンは怒りをハラボジにぶつける。

「お前の父さんがどうやって生きてきたか!家族を養うために、昼夜を問わず、雪でも雨でも、あんなに一生懸命働いていたのに、そんなことを言うなんて。そうやって頑張って働いても、良い暮らしができなかったのよ。私たちがそんな親で悪かったね!なぜ子どもが立派になったら親が子どもの前で、父さんがお前の顔色を伺うのよ。どうしてよ!」とハルモニは長男ソンサンの態度に泣き崩れた。どんなに大切な息子でも夫を傷つけるのは許せないハルモニ。妻の許しを得て笑顔満開のハラボジ。やはり妻は味方でした。(4話)

チェロクに温かい家庭料理を振る舞うハルモニ。昼寝をさせて一緒にテレビを見て身体を癒してあげるこのご夫婦の温かさにチェロクにも笑顔が……..

8話でドクチュルが、アルツハイマーと宣告されていた事が、知らせれました。チェロクが、ドクチュルが忘れた手帳を見てしまい……..呆然としてしまう。バレエを教える事を拒否する事で、チェロクは心を落ち着かせようとする。結婚記念日にハルモニと共に撮った写真以外に、遺影を注文していたハラボジ….

銭湯でのシーン。ハラボジの背中を流しながら、こうやって背中を流しあえたら、父との関係もよくなるのかな。父との思い出は練習で叱られたり殴られたりしたことしか覚えていないチェロク。チェロクの笑顔….そんなチェロクに、ハラボジは、痩せ細った父の背中を流した時に、父の悲しさを知った事を思い出した。チェロクに、いつかこうやって銭湯に来て仲良くなるさと…そして銭湯を出ると雪のシーンが…

ハラボジ。。。僕を見て!!

静かに雪の降る中で、ハラボジを思うチェロクの気持ちに….. ホボムも悪い男ではなかった。

 

大学を卒業してから務めようとしていた会社を諦めたソンサンの娘のウノ。勤め始めたラジオ番組で、ウノを励ますハラボジの言葉に、祖父の大きな愛情を感ずるウノ。『ウノ、お前はおじいちゃんにとって、星なんだよ。私のウノや、頑張れ!』

末っ子のソングァンには、冬用のサンダルをプレゼントする。今でも手術で患者の命を救えなかったことを引きずっている彼に、早く抜け出して欲しいからなんだと思う。でも医師のくせに、肝心なところが抜けている。医師としての精度さですよ。アルツハイマーの父親の行動は常に見張っていないとダメでしょう。チェロクの方がよっぽどしっかりしていた。

ハラボジは、ホボムにも、一緒にハルモニの作ってくれた弁当を差し出して一緒に食べながら、彼がランニングしている姿をカッコイイと褒める。ハラボジ….の方がかっこいいよ💖

ハラボジ、見守り隊になったチェロク。GPSアプリをハラボジの携帯に入れてまで、心配していたけれど、ついに正気を失ってトイレでうずくまるハラボジ、道路で車に引かれそうになるハラボジを見てしまい、ハラボジを守り切れなくなりそうで怖くなる。

バレエをやめましょうと言ってしまうチェロク。

 

ヘッドライトに照らされて静かに雪の舞う中で踊るハラボジの姿に、チェロクもソンサンも感動する。音楽が流れたら自然に身体が動く様に、練習しないとダメだと言うチェロク。身体の記憶は絶対に失われないからとチェロクは言ったではないかとハラボジ。だから君が言うように身体で覚えられるように一日も休まなかった。練習したいんだよと。(10話)』

 

ハラボジのバレエのシーンも、チェロクのバレエのシーンも、とにかく100点満点
代役のバレリーナがいるでしょう。CG効果もあるでしょう。でもお二人の一生懸命に演技する姿に勝るものはありません。
ソン・ガン君のバレエを踊る演技力は大拍手です。視聴するものに、美しさと感銘を与えてくれた踊りでした。きっと高く飛びたいというハラボジの気持ちを代弁していたのかもしれませんね。

印象的なシーン……

窓から差し込む日差しがまるでスポットライトの様に映るこのスタジオは美しい。
透き通るような光の中で練習する二人。

8話・10話のエンディングの雪のシーン、ハラボジのいう通り、雪が降ると何かが起こりそうな気がすると言ったが、それは空から舞い降りる蝶のようでしたね。
空港の見送りシーンで、ハラボジがチェロクを追いかけて行き、忘れたくないと泣いたシーン。

そしてバックで流れるクラシック音楽が、心も踊らせてくれました。

 

今でも遅くはありません。
70歳のドクチュルがそうだったように、あなたにもできます…..エンディングも素晴らしかった

 

 

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pinterest
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE
error: Content is protected !!