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ブラームスは好きですか   OSTが素敵でした💓

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ブラームスは好きですか  Do You Like Brahms 全16話(2020年 SBS)

ピアノを演奏する男って、なんか繊細なアーチストというイメージ、そしてブラームスのピアノ曲も好きでしたので、とても楽しみにしていました。

ヒロインを好きになれないとドラマに集中できませんが……共感は少しできましたが、9話以降は、もう我慢して視聴した感じでした。

29歳まで自分の意思を曲げずに生きてきている女性としてはすごいな〜と感じたけれど、家族がものすごく理解がある中で育ったお嬢様で、じれったくてもどかしいくらい純粋ピュアな女性ヒロインのソンア。

ヒーローの天才的ピアニストは、家庭的にも経済的にも恵まれない中で、生き抜いている男で、性格もネガティブ思考ではっきりしない。でも耐えて生きているから、同じ境遇の人間の臭さをソンアに感じて好意を持ったのかな〜と。

そんな男をめぐる三角関係とヒロインをめぐる三角関係も描かれていますが、脇役が弱くて必要ないような気がした。

前半は、なんかこんなウジウジしたピュアな二人の恋の進展を、ヒロインの語りの声が好きで見入っていましたが、9話以降は、ヒロインの幼さが、29歳になるのに…でもこういう性格の女性だから、29歳まで、バイオリン奏者になる事に、クラシック音楽の世界で生きようと考えたのだと思ってしまいましたが。

ソンアは、性格も相手の事を考えながら行動でき、発言する素敵な女性なのですが、考えすぎて自分の気持ちに嘘がつけないのか、ウジウジ考えすぎていて、見ているこちらがイライラしてしまいました。ジュニョンも、世界的ピアニストではあっても、恋には奥手、親友の彼女を好きなままじっと見守っている男ですから、ソンアもお互いの長い初恋を終わらせてから、やっと向き合う本当の恋ができるようになるまでは時間がかかりますから…..

この焦ったいもどかしい恋模様、『ラブレイン』を思い出してしまいました。ユン・ソクホ監督の描く1970年代のラブストーリーのようでした。ジュニョンも、ソンアの服装も野暮ったく感じました。ソンアの長いストーレートなヘアって、なんか怖さと生真面目さと頑固さを感じてしまったのも、このドラマのランクを下げてしまった個人的な理由でした。

でもOST、全11曲が素晴らしかった💖

今回も韓国内最高のOST制作プロデューサー、太陽の末裔・トッケビ・ホテルデルーナのOSTを担当されたソン・ドンウンさんが力を注ぎ込まれただけあって、このドラマに感動を与える逸品ばかりでした。

パンチ・god・EXOチェン・テヨン・Heize&Punch・キムナヨン・K.will・GUMMY・EXOペクヒョン

このドラマの概要は………

親友シューマンの妻クララを思いながら独身を貫いたブラームスという作曲家・ピアニストの愛をモチーフにしたドラマ

才能と現実の境界で彷徨いながら、それぞれの幸せを見つけていく音大生達の夢と愛を描いたドラマ。

進路に悩む音大4年生のチェ・ソンアがギョンフ文化財団のインターンを始めながら、世界的なピアニストのジュニョンに出会い、恋して悩み、その中から新しい進路を見つけ出すドラマでした。

演出:チョ・ヨンミン/キム・チャンハン
脚本:リュ・ボリ→SBS脚本公募受賞者

チェ・ソンア▶︎パク・ウンビン

 

ソリョン大学の経営学科を卒業後、4浪して同じ大学の音大生になった女性。バイオリンを愛する気持ちは強くても現実は厳しく、混沌とした毎日を送っていた。そんな彼女の初恋の男ドンユンは、彼女の音大への進学の気持ちを理解し励ましてくれた男でした。

パク・ウンビンさん、「ストーブリーグ」での弾けたキャラの演技が、頭をよぎってしまい、このソンアのような静かではっきりしない女性と対比してしまいました。

音大に行くのって、とっても学費以外の負担も非常に厳しいので、親の理解や、親の経済状態が反映されます。レッスン費用、色々な音楽会への参加費用、音楽会を鑑賞する費用などなど….。ソンアの親や家族って理解ありすぎてびっくり、だって経営学部卒業しているのですから。どれだけバイオリンを好きだからと言って、音大に入って演奏家になるつもりだったソンアなんでしょうか?  4浪している間に、才能がないって気がつかなかったのかしら。アンビリーバブルの世界です。

パク・ジュニョン▶︎キム・ミンジェ→ブラームス

2013年、韓国人として初のショパン国際ピアノコンクールで1位なしの2位に入賞したピアニスト。

「ドクターキムサブ」の看護師から比べるとなんか成長したな〜なんて。声もヨ・ジング君ばりの渋い響く声で、年齢より大人に見えます。

彼は、幼い頃にピアノの才能を発揮して、ギョンフン財団の第一期奨学生として活躍していた。そのギョンフン財団の財源は、会長の一人娘の事故の補償金だった。その事故で亡くなった娘の子供が、イ・チョンギョンでした。彼女は恋人とジュニョンへの気持ちで常に揺れ動いていた。

このジュニョンの両親、父親は、よくわからないけれど借金を続けて、その支払いを母親からジュニョンへと。ジュニョンは公演の収入でどうにかその支払いをし続けていたけれど、陰で、チョンギョンが母に直接渡していることもあったようで、もうギョンフン財団に頭が上がらない状態でした。チョンギョンへの想いもあったでしょうが、こんな親を抱えていたら、身動きができなくなってしまう。そんな複雑な思いを秘めて、彼はピアニストとして頑張っていたのです。

イ・チョンギョン▶︎パク・ジヒョン→クララ

ギョンフングループの会長の孫娘、子供の頃は、ジュリアードで「神童」と呼ばれたバイオリン奏者。母の死後、韓国に戻り、ソリョン音大に在籍する。財団をバックにして、若くして恵まれた環境に身を置きながらも、その世界で生きるだけの才能がないことが、彼女を悩ませていた。それに比べてジュニョンのピアニストとしての才能には喜びもしたが、複雑な心境があったようです。この女性はよくわからなかったし、共感できなかった。ジュニョンへの愛はなんだったのか。恋人ヒョノへの愛は、彼女の癒しの空間だったのか。

ハン・ヒョノ▶︎キム・ソンチョル→シューマン

ソリョン音大のチェロ専攻首席入学首席卒業

チョンギョンに一目惚れし、恋人関係なったのに、彼女の勝手な申し出で別れる。ジュニョンとは親友同士。彼も両親がコンビニを経営していて決して恵まれた環境で音楽を学んでいたわけではなかった。狭いマンションの一室で練習していたけれど、前向きで地に足のついた男性でした。ジュニョンはワールドクラスで活躍する音楽家になる男で、彼は、ソリョン音大では、優秀でも、そのレベルの差は歴然としていても、それと友情を天秤にかけるような男ではなかった。4人の中で一番、まともな生き方をしている人間でした。

ソンアの初恋の相手、弦楽器の修理や製作の工房をやっているユン・ドンジン▶︎イ・ユジン

 

 

ソンアの親友、ソリョン大学化学科に在籍中でアマチュアオーケストラサークルに参加しているカン・ミンソン▶︎ペ・ダビン

ミンソンは密かにドンジンと一夜をともにしてしまうが、ミンソンはずっと彼を好きだったのです。でもドンジンは、ソンアが好きだったのです。

  • ソンアが片思いと思って諦めた男ドンジン、でも彼も本当はソンアに好意を持っていた。でもソンアは、ジュニョンへ。
  • ジュニョンは、チョンギョンに好意を寄せていたけれど、諦めたのに、チョンギョンはそれを認めない。
  • チョンギョンと恋人同士だったヒョノは。
  • ジュニョンは、ソンアに好意を持つようになる。

この関係を初恋というように思っていましたが、この作家さんは、片思いという言葉を使っているようなのですが、初恋というより片思いだった、相手に対して気持ちを伝えていないという部分を強調したかったのでしょうか。だから気持ちを伝えられずにグズグズ、もどかしくてうんざりする展開にあったドラマだったような気がします。

そんな感じでしたが、ソンアとジュニョンは、一度は別れようとしましたが、お互いへの気持ちを確認してもう一度向き合い、ハッピーエンディングになりました。音大最後の演奏会、ソンアは、バイオリン奏者を諦めて、財団で働くことにしました。経営学も学んですから、きっとジュニョンの為にも素晴らしい決断でした。きっとしっかり貯蓄しそうですからね。最後の伴奏は、ジュニョン、最高の贈り物でした。

 

ソンアがジュニョンの生きてきた環境やその人間関係を理解するのは、短かな時間では無理でしょう。その大変さがわかっているから、ジュニョンは、ソンアへの気持ちに気が付いてもなかなか本心が言えなかった。ソンアの方から「好きです」と言ったわけですが、彼女の方が、ジュニョンという存在を憧れの音楽家として好きになってしまったわけで、彼の本来の姿を知っていなかったのですから。やはり、ソンアは、チョンギョンよりお嬢様だったような気がします。純粋でピュアで幼さもあるお姫様でした。そんな彼女をジュニョンは好きになったのです。

そんな二人のキスシーン…..

この6人が、青春の真只中で、その初恋、片思いの中で苦しんだり喜んだりする経験を重ねていくことが、彼らたちを成長させ、また、その時間を過ぎてしまえば、自分の人生のある瞬間でしかなかったということに気が付く。そんな事を感ずるドラマなのかなと思っていますが。

でも、アスリートもそうですが、才能あるものが努力して上り詰められる結果を才能がないものが見果てぬ夢として追いかけるのは、本当にどうしたらいいのでしょうか。自分にその才能があるのかどうかは、やはり他人が評価する事で、世界が評価する事で、その才能のレベルがどんなかを見極めるのも大変ですね。

でも、ジュニョンの母親って、息子のピアニストとしての評価を理解していないから、あんな形でお金を要求して、息子を崖っぷちに追いやってしまっている、悲しい母親だった。

あのソニョン音大の教授人ってあんなゲス野郎どもなんでいいのしょうか? クズな人間はたくさんいるけれど、教授という肩書きを利用して搾取したり、利用する仮面を被った人間どもばかりで、あんな音大で苦しむ学生が可愛そうです。

このドラマも音楽の素晴らしさで、気持ちが高揚して明るくなれたドラマでした。でも、本当に70年代を思い出すようなドラマでした。

パク・ウンビンさん、身長が低いのですね。163cmと書かれてありましたが、どう見ても160cmくらいにしか見えない。大学構内をヒールで歩くのもなんか違和感がありました。今度お会いする時は、「ストーブリーグ」のような明るい活動的な女性の方がいいですね。

最後に好きなOSTを………………

Heize/Punch_Midnight

K.will_Beautiful

god_confession

BAEK HYUN_happy

GUMMY_Love song

 

 

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