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ストーブリーグ  ナムグン・ミンssi、素晴らしいドラマありがとう👏 

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ストーブリーグ Stove League 全16話(2020年 SBS)

プロ野球の裏方にスポットを当てたドラマでしたが、こんなに胸が熱くなるドラマだったとは。「ドクタープリズナー」では、ナムグン・ミンssiのすごい演技力に驚きましたが、このドラマでも彼の素晴らしいミステリアスな演技力に驚嘆し、「サイコだけど大丈夫」のオ・ジョンセssiの俳優として完全に別の人間に変身することができるという能力を見せつけられてただただ素晴らしいという言葉しか出てきません。韓国では、あの「愛の不時着」と放送日時が重なっていたドラマで、視聴率がすごく健闘していたということは知っていたので、どんなドラマかすごく興味がありました。

  1. どちらも知らない脚本家と演出家の作品 脚本:イ・シンフン 演出:チョン・ドンユン
  2. でも、ナムグン・ミンさんとオ・ジョンセさんがキャスティングされた作品!
  3. きっといいドラマに決まっている!でも野球界のドラマ?
  4. ストーブリーグでなに?

こんな疑問を持ちつつ視聴開始…..ほんとうに!ほんとうに!素敵な作品でした。

ナムグン・ミンssi、オ・ジョンセssiの絡んでいるシーンは圧巻でした。譲れない立場にあるお二人の緊迫感のある演技と上に立つ立場の男の孤独感を感じてしまって胸が締め付けられました。

ストーブリーグとは、オフシーズンに行われる契約更改や移籍などの動きのことで、ストーブが必要な季節に行われることからこの名前が付いたそうだ。そんなストーブリーグを舞台に、主人公である凄腕のGM(ゼネラルマネージャー)が、万年最下位の球団、ドリームズを立て直していくドラマで、GM・運営チーム・分析チーム・広報・オーナー企業、様々な立場で奔走するスタッフの姿が描かれている。

  • プロ野球のリアルな裏側が描かれている。
  • 個性豊かな男性俳優陣
  • 第56回百想芸術大賞で、TV部門ドラマ作品賞に輝いた。映画部門作品賞は「パラサイト」でした。

野球経験なしのゼネラルマネージャーGM(ナムグン・ミン)が、万年ビリの弱小プロ野球球団ドリームズに赴任してきて、チームの問題を冷静に解決していきます。その無愛想なまでの冷静さにチームスタッフは、理解できなくていろいろな摩擦が起きますが、彼は結果を出していきます。野球ドラマですが、プロ野球のオフシーズンを描いたドラマですから、野球の試合はほとんどありません。そんな野球選手達を陰でマネージメントする球団スタッフ達の奮闘を描いたオフィスドラマです。

プロ野球球団「ドリームズ」は、万年最下位、球場では味方同士が乱闘騒ぎを起こしてしまい、指名を受けた新人選手も、ファンからも見放されるという荒れたチームに、ゼネラルマネージャーとしてペク・スンス(ナムグン・ミン)が就任します。

ゼネラルマネージャー・ペク・スンス◆ナムグン・ミン

韓国の相撲シルム、ホッケー、ハンドボールなど数々のチームを優勝に導いてきた実力者の彼は、球団の弱点を冷静に分析して指摘し、改革に乗り出す。選手のトレードや分析、年俸の話し合い、スカウトやオーナー会社との折衝、チーム内での調整など…..山積する問題を淡々と多くを語らずに処理していくスンスGM。

 

どんな時にも落ち着いて冷静に行動するスンス。元妻(キム・ジョンファさんとっても綺麗)と会話する場面では、穏やかに優しさ溢れる表情のスンスでした。怪我で脚の不自由な弟の世話もするスンス。こんなスンスの過去は…….

9話でその全容が明かされますが、弟の怪我で、父親が倒れ、いまだに入院していて母親は介護につきっきり。その母に食事の写真を送って安心させているスンス。そのことが原因なのか結婚していたスンスは、妻と授かった赤ちゃんを失ってしまう。茫然自失状態になったスンスは、会社も辞めざるを得ず、その後に今の仕事についたようですね。心に傷を持ちながらも、懸命に生きる男。グチグチ文句も言わずに仕事をこなす男。常に選択を迫られる中で冷静に判断して決断していく男。多くを語らないミステリアスな男。そんな男を魅力的に演じたナムグン・ミンssi。あの無愛想な冷静さに落ちてしまいました。オーナー会社の常務ギョンミンとのシーンは、二人の対決に目が離せませんでした。一つ違いのオ・ジョンセssiとの演技派俳優同士のシーン、楽しませてもらいました。

運営チーム長・イ・セヨン◆パク・ウンビン

紅一点という感じ。あまりに中年ナムジャが多かったからかな。父親に小さい頃から球団に連れてこられたドリームズファンだった女の子が成長して、入社して10年で球団のチーム長とは、ちょっととは思いましたが、人材が少なかったと理解します。でも物事の道理はしっかり見極められる目と、球団スタッフや選手に思いやりの気持ちを持って、はっきりと主張する女子で共感できました。スンスとはいいコンビでした。スンスが解決出来ない問題をセヨンが裏からしっかり手を回して解決してしまう。彼を信用して尊敬できたからでしょう。スンスは肝心なところでしか意思表示しなかったから。

とても綺麗な目をして清楚な美人さんですね。子役出身の女優さんのようですね。

スンスとセヨンの関係、仕事での熱い関係で良かった。ナムグン・ミンssiのシリアスなドラマは、男女のラブより人間としての信頼関係にフォーカスしているところがなんか好きです。

運営チームのスタッフ・ハン・ヒジェ◆チョ・ビョンギュ

伝統ある家具メーカーの会長の孫という設定なんですが、必要ある?

セヨン先輩が気になって、その為に孤軍奮闘する可愛いナムジャです。先輩セヨンの背中を見て、スンスGMの仕事ぶりを見て、彼はどんどん成長していきます。むさ苦しい中年ナムジャの中で、「癒し・安らぎ」を担っていたのかな。

ジェイソングループ常務・後に球団社長クォン・ギョンミン◆オ・ジョンセ

ドリームズオーナーの甥、ジェイソングループの会長(チョン・グクファン)の弟の子供ってわけなのですが。(愛の不時着のジョンヒョクの父親役でしたよね。韓国内で同じ放映時間のドラマの両方に出演されるって❓すごい。)

ここにも財閥の醜い姿が現れます。ギョンミンの父親は、ジェイソングループの傘下でドリームスの球団で働いてたのですが、ある時に首を切られてしまう。多分仕事ができなかったのかな?その結果、生活も学費も無くなってしまい、兄である会長の世話になって、今ではその会長の手足となって働かされている。会長の息子はどうしようもない馬鹿息子なのに、その息子にも頭を下げていなければならない屈辱的な状況でした。でも仕事はできたのね。いつか会長と馬鹿息子を追い抜いてやろうと思っている寂しくて悲しい球団オーナーなんです。

彼の仕事は、ドリームズを解散させて、この事業から撤退すること。ドリームズは、彼の父親のようで不快で気に入らないのです。万年最下位で変化のできないチームの姿と父親が被るのでしょうね。目の前から消してしまいたいのです。

そんなギョンミンの球団運営の仕方に抵抗するスンス。思惑が外れた彼は、スンスを解雇しますが、セヨンや、球団を守りたいスタッフの奮闘でスンスはすぐに復帰します。でも契約が開幕シーズン前に辞めることでした。こんなスンスと彼の戦いは最後まで続くのですが、オ・ジョンセssi演ずるギョンミンは、悪党なんだけれど、憎めない悪党でした。彼の周りには誰も守ってくれる人はいないのです。スンスも同じです。だから懸命に自分を守るのです。ギョンミンは、「魂を会長に売った男」とスンスに言われてしまいます。でも最後には、スンスや球団スタッフの願いを受け入れて球団を売却することに同意し、球団は残りました。そしてギョンミンは、会長にお金の入った封筒を差し出して、去りました。父親の負債に利子をつけて突き返しました。きっと自分の足で歩き始めようとしたのだと思います。

スンスの存在は、ギョンミンにとって目障りだった。でもスンスの生き様に、自分を照らし合わせていたのかもしれませんね。孤独に戦う男。どんな仕事をしても成功させても、心からうれしくはなれない。心の底が枯渇している男。

ナムグン・ミンssiとオ・ジョンセssiの演技の闘いは、見応えありました。こういう役も素敵にこなすオ・ジョンセssi、目が離せませんね。「模範刑事」も見たいけれど、どこかでやってほしい。おじさん刑事のドラマ面白そうです。

ドリームズ球団関係者

社長・コ・ガンソン◆ソン・ジョンハク
お飾りのドリームズの社長で、ギョンミンに気に入られようとしか考えない小賢しい男。

スカウトチーム長・コ・セヒョク◆イ・ジュニョク
スカウトチーム長なのに、不正をして賄賂を受けていたのをスンスに見破られる。

スカウトチームの一員で、後にチーム長になるヤン・ウォンソブ◆ユン・ヒョンヒ
将来の野球選手になれるように、選手になれる才能があるかどうか、選手になっても経済的に安定して野球に集中してできるようにいろいろサポートができるアウトサイダー的なスカウトマンでしたが、コ・セヒョクの後釜で、本来の実力を発揮する。

戦力分析チーム長・ユ・ギョンテク◆キム・ドヒョン
戦力分析チーム長らしく、頭の中で精査して判断している男。

マーケティングチーム長・イム・ミソン◆キム・スジン
悪い人ではないけれど、身の振り方が速い。仕事がそうさせているのかな。

戦力チームスタッフ・GMの弟ペク・ヨンス◆ユン・ソヌ
高校野球の選手で怪我で下半身麻痺になる。期待の星だったようで、家族が崩壊してしまったのに、なんか彼だけが影を背負っていない雰囲気にびっくり!それに比べて兄スンスは、感情を押し殺して生きているようなのに。でも弟も捻くれたら、兄としては悲しいでしょう。それが分かっている弟なのかもしれません。

4番バッター・イム・ドンギュ◆チョ・ハンソン
癖のある、体つきもデカく、横柄な昔の野球スターというオーラを出しまくっていました。永久欠番選手を夢見る選手。ラストは、ドリームズに戻ってきて仕事をしっかりやりました。

エース投手・カン・トゥギ◆ハ・ドグォン
この投手のイメージは、広島の黒田博樹投手と韓国のヤン・ヒョンジュン投手を合わせイメージだと脚本家が明かしたそうですが、チーム愛に溢れその球団のレジェンドのような生き様をモデルにしたそうです。ドラマの中でも寡黙だけど、彼がいるとチームが一団となっていました。

外国人選手イ・ヨンウ◆キル・チュンジュ

アメリカ国籍を取ったばかりに兵役逃れと国民に攻められてしまうイ・ヨンウ選手のエピソードは、韓国の兵役問題も絡み複雑な気持ちでした。

その彼の生まれたばかりの赤ちゃんを抱くスンス、涙を流す姿にこちらも( ͒˃̩̩⌂˂̩̩ ͒)。自分の子供を抱くことなんてないかもしれないスンス。

16話で、IT企業のCEO役でイ・ジェフンssiがカメオ出演されてました。

球団オーナー側は、お荷物の球団を解散してしまいたい。それを阻止するスンスや球団スタッフ。

スンスは、PFポータルサイトに球団を買ってもらおうと画策しますね。そして合意できますが、その条件はスンスの解雇でした。

スンスは、GMとして目立っているとは思いませんが、やり手だから、買い手側も、色々な意味で不安になります。不安材料を失くしてしまいたいのはよく分かります。安い買い物ではないのだから…..

新しいレッドカラーのユニフォームに身を包んだ新生ドリームズの活躍する声を聞きながら去る姿、そして新たな旅立ち。

 

「こんな風に去るのは、僕にとって慣れたことです。そして自分が去った後もチームが継続するのは、初めての事です。それだけでも僕にとっては大きな力になるでしょう」こういって去っていくスンス、初めて胸の内を晒したスンスですね。

「強くある必要なない。私たちは、お互いに助け合うので」

ラストシーン、良かったですね。あの眩しい光の先にスンスは何を見つけるのか……

 

 

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